防犯性の高い鍵の種類や効果を徹底解説！
自宅の防犯対策とは？

多くの家庭では、住宅の購入時や賃貸契約時から長年同じ鍵を使い続けているのではないでしょうか。同じ鍵を使用し続けることで以下のようなリスクが発生します。

日々の使用により、鍵や内部構造が徐々に摩耗することで鍵穴と鍵が合わなくなり、スムーズに開閉ができなくなるだけでなく鍵が壊れてしまうケースもあります。（日本ロック工業会では一般錠の耐用年数を10年と定めています^※2）

２出典：錠の耐用年数についてのガイドライン

屋外に面した鍵は、温度変化や湿気、ホコリ、紫外線などの影響を受けやすく、金属部分の酸化や樹脂部分の劣化により鍵全体の強度が低下し、ドリルや工具による物理的な破壊に弱くなります。

侵入者は手慣れたピッキング技術と道具を持っています。古いタイプの鍵やシンプルな構造のものは、簡単に解錠されやすいです。

防犯性能が高い鍵にはどのような特徴があるのでしょうか？３つのポイントをご紹介します。

防犯性能の高い鍵を３つご紹介します。

名前の通り、キーの表面に小さなくぼみ（ディンプル）が設けられた特殊な形状の鍵です。ディンプルキーの構造は、ディンプルが配置された部分に対応するピン（突起）がシリンダー内に配置され、キーが挿入されるとディンプルとピンが一致し、キーが回転し解錠できる仕組みです。

ディンプルキーの防犯性能は非常に高く評価されており、この高い防犯性能はディンプルの数や配置、深さなどが組み合わさることで可能にしています。

これにより、ディンプルキーの形状は複雑で個別化され、同じ形状のキーを作り出すことも難しく、理論上は数十億～数千億通りの鍵が作成できます。また、ピッキング耐性も高く、ディンプルキーは防犯性に優れた鍵として自宅やオフィスなど、さまざまな場所で使用されています。

従来のピンシリンダー錠の代わりに、複数の円盤状のディスクを使用した鍵です。シリンダーの内部には、それぞれの切り欠きのある複数枚のディスクが設置されており、正しい鍵を挿入して回転させることで、すべてのディスクの切り欠きが一列に揃い、解錠できる仕組みです。

各ディスクが独立して回転する構造により、ピッキング時の感触が得られにくく、解錠に必要な情報を得ることが困難なのでピッキング耐性が高いです。

電気錠や電子錠は物理的な鍵の代わりに暗証番号やICカード、バイオメトリクス（指紋・静脈・顔認証など）などを使用し解錠する鍵です。これらの認証情報は電子的に処理され、正しい情報が入力された場合のみ解錠する仕組みです。

防犯性能は、使用する認証方法によりますが一般的には高いとされています。特にバイオメトリクスを使用した場合、個々の生体情報が鍵となるため、他人による不正解錠を防ぐことが可能です。

玄関の外側に取り付ける補助錠は侵入者に対して防犯意識が高い家と認識されることで抑止効果が期待できます。

外側から取り付けるので外出時のみ使用でき、在宅時にはご使用いただけません。また、商品によっては非常解錠機能が搭載されていないものもありますので、内部に人がいないことを確認してから使用しましょう。

取り付け方法は商品によって異なりますが、ビスを使用して設置する方法や工事不要でそのまま取り付けられるものがあります。ご自身の住宅環境に合わせた選択がおすすめです。

玄関の外側に取り付ける補助錠とは違い、主に在宅時の防犯対策として使用します。取り付け方法は外付け補助錠と類似していますが、商品によってビスを使用して設置する方法や、工事不要でそのまま取り付けられるものもあります。外部から補助錠を設置していると分かりづらいため、美観を気にする方におすすめの補助錠になります。

上記二つの補助錠とは異なり、外出時も在宅時もご使用いただける補助錠です。普通の鍵とほとんど変わらないように思えますが、普通の鍵は扉の中にロック機構があり、面付補助錠は内側の面にロック機構があります。取り付け方法としては、扉に穴を開け取り付ける方法が一般的です。防犯性能としては、外出時も在宅時も使用できますし、外側からでも設置していることが確認できるので、抑止効果が期待できます。

ここまで防犯性能の高い鍵について説明しましたが、信頼と実績のあるセコムから玄関におすすめの防犯商品についてご紹介します。

玄関の防犯カメラ設置について
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防犯カメラ設置方法とは？

古い鍵は防犯性能が低下しさまざまなリスクがあるので、定期的に新しいものへ更新することでピッキングや不正複製などの対策になります。また補助錠を取り付けることで、侵入の抑止効果が期待できます。

年々犯行の手口は巧妙かつ複雑化していますので、今後も最新の防犯情報を取り入れ防犯対策を行うことが大切です。