電源不要の防犯カメラとは?種類やメリット、活用シーンを詳しく解説

電源不要の防犯カメラとは?
種類やメリット、活用シーンを詳しく解説

更新日:2026年9月3日

電源不要の防犯カメラは、電源を確保しにくい屋外にも手軽に設置でき、一時的に設置しやすいといったメリットがあります。この記事では、電源不要の防犯カメラの種類やメリット、具体的な活用シーンを解説します。

【この記事で分かること】

  • 電源不要で動く仕組みとソーラー式・バッテリー式といった主な種類
  • 電源の確保が難しい場所にも設置しやすいメリットと、バッテリー管理などの注意点
  • 設置場所や用途に応じた活用シーン

電源不要の防犯カメラとは?

電源不要の防犯カメラとは、コンセントやレコーダーからの給電を必要としない防犯カメラのことです。内蔵バッテリーや乾電池、ソーラーパネルなどから電力を得るため、電源がない屋外でも簡単に設置できます。近年では、映像の送信を無線で行う、無線LAN対応モデルも増えており、電源ケーブルも通信ケーブルも要らない完全ワイヤレスな製品も登場しています。
また、モバイル通信を活用したSIMカード内蔵タイプもあり、無線LAN環境がない場所でも利用可能な製品も登場しています。

  • 通常の防犯カメラとの違い

    通常の防犯カメラとの最も大きな違いは、電源の供給方法です。
    通常の防犯カメラはコンセントやレコーダーからの安定した電力供給を受けて稼働し、主に常時録画を目的としています。一方で電源不要の防犯カメラは内蔵電源で稼働し、省電力のためセンサーが動きを検知した際に録画する動体検知録画が中心となります。そのため、設置場所の自由度は高いものの、センサーの検知漏れや電池やバッテリー切れでの記録漏れなどのリスクがあるため、電源の確保が可能な場合は、通常の防犯カメラの様なコンセントやレコーダーから電源供給を受けて稼働する防犯カメラがおすすめです。

電源不要の防犯カメラは
主に3種類

電源不要の防犯カメラには、ソーラー式、バッテリー式、乾電池式といった種類があります。ここでは、それぞれの給電方法や仕組み、特長を解説します。
防犯カメラの種類は
防犯カメラ・監視カメラの種類を解説!形状や便利機能から、選び方まで」で詳しく紹介しています。

ソーラー式防犯カメラ

ソーラー式防犯カメラは、カメラ本体の他にソーラーパネルが付属しており、太陽光を利用して発電し、内蔵バッテリーに充電する仕組みです。日中に発電・充電を行うことで、夜間や天候の悪い日でも蓄えた電力で稼働し続けられます。電池交換の手間がほとんどなく、ランニングコストがかからない点が大きなメリットです。

バッテリー式防犯カメラ

バッテリー式防犯カメラは、充電して繰り返し使用できるバッテリーを内蔵しています。製品によってバッテリー容量は異なり、一度の充電で数週間から数か月間稼働する大容量モデルも存在します。設置が手軽で、配線や太陽光を気にすることなく好きな場所に取り付けられるのが特長です。ただし、定期的に本体やバッテリーを取り外して充電する必要があるため、設置場所の高さや充電の手間を考慮する必要があります。

乾電池式防犯カメラ

乾電池式防犯カメラは、市販の乾電池を動力源とする防犯カメラです。充電作業や太陽光による発電を必要とせず、電池をセットするだけで即座に稼働できる手軽さが最大の特長です。また、必要な期間だけ簡単に設置・撤去できるため、イベント開催時などの一時的な防犯対策にも活用しやすいでしょう。

Tips

トレイルカメラ

トレイルカメラは、もともと野生動物の生態調査や観察を目的に開発された屋外用カメラです。防犯専用の機器ではありませんが、電源のない環境で長期間稼働できる特性から、農作物の盗難監視や不法投棄の対策に転用されるケースがあります。
主な撮影方法は、人や動物の熱を感知したときだけ作動する熱感知センサー(PIRセンサー)方式です。この仕組みにより、何もない時間の無駄な電力消費を大幅に抑えることができます。
電源供給は乾電池式が主流で、電源がない山間部や田畑でも設置が容易です。最近ではソーラーパネルを併用して稼働時間をさらに延ばせるカメラも登場しています。映像は本体のSDカードに保存するタイプが多く、通信環境が整っていない場所の記録に適しています。

電源不要の防犯カメラの
メリット

電源不要の防犯カメラには、電源工事が不要なため設置が容易であることや、停電時にも撮影を続けられるなどのメリットが存在します。そんなメリットを2つご紹介します。

  • 屋外など電源がない場所に設置できる

    最大のメリットは、電源がない場所に設置できる点です。
    山間部や河川敷、田畑、農場、ビニールハウスなどといった、電源の確保が難しい屋外環境に最適です。これまで電源の確保が難しく、設置ができなかった場所でも導入しやすく、不法投棄対策から野生動物の監視など、幅広い用途で活用されています。

  • 初期コストを抑えることができる

    通常の防犯カメラを設置する際には、カメラ本体の費用に加えて配線の工事費用が必要になります。しかし、電源不要の防犯カメラであれば、配線工事が不要なため、初期コストを削減することが可能です。自分で設置できる製品もあり、コストを抑えたい利用者にとって大きなメリットとなります。

電源不要の防犯カメラの
導入で注意する点

電源不要の防犯カメラは手軽で便利な一方、いくつかのデメリットも存在します。導入を検討する際は、これらの注意点を理解し、自分の用途や環境に適しているかを判断することが重要です。

バッテリーの充電や電池の
交換が必要

電源不要の防犯カメラは電力供給が限られているため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
バッテリー式の場合は充電のためにカメラを取り外す手間がかかり、乾電池式の場合は電池交換のコストと手間が発生します。ソーラー式であっても、ソーラーパネルが汚れると発電効率が落ちるため定期的な清掃が必要です。バッテリー容量や電池寿命を確認し、管理の手間を考慮する必要があります。

常時録画には向かない

電源不要の防犯カメラの多くは、バッテリー消費を抑えるため、動きを検知したときだけ録画する「動体検知録画」方式を採用しています。そのため、24時間365日、常時録画したいというニーズには応えられません。センサーが反応しない範囲での出来事は記録に残らないため、重要な瞬間を撮り逃すリスクも理解したうえで使用することが重要です。

解像度や機能が制限される

電源不要の防犯カメラは、消費電力を抑える設計になっているため、一般的な防犯カメラに比べて解像度や機能が制限される傾向があります。高画質での長時間録画や高度な機能を求める場合には、スペック不足になることもあります。購入前に、必要な画質や機能を満たしているか、製品仕様を十分に確認しましょう。

盗難リスクがある

電源不要の防犯カメラは設置が簡単な反面、第三者によって簡単に取り外されてしまう盗難リスクも抱えています。特に、録画データをSDカードなどの本体内蔵メディアに保存するタイプの場合、カメラごと盗まれると映像証拠が一切残りません。対策として、手の届きにくい高所に設置したり、録画データをクラウド上に保存するタイプのカメラを選んだりすることが大切です。

電源が必要な防犯カメラが
適している場合

電源不要の防犯カメラには多くのメリットがありますが、バッテリー切れやセンサーの検知漏れなどにより、安定した監視ができない場合があります。そのため、店舗やオフィス、金融機関など24時間継続して記録したい場所をはじめ、バッテリーの充電や電池交換の手間を省きたい場合、高画質な映像や充実した機能が必要な場合、カメラ本体の盗難やいたずらへの対策を重視する場合には、コンセントやレコーダーから給電する防犯カメラが適しています。

  • こうしたニーズに対応する監視カメラシステムとして

    • 24時間記録したい
    • 高画質や機能が必要
    • バッテリーの充電や電池交換の手間をかけたくない
    • カメラ自体の盗難やいたずら対策をしたい

    という方には、セコムが長年培ってきたセキュリティのノウハウを注ぎ込んだ、
    高機能監視カメラシステム「セコムIPカメラ」がおすすめです。

電源不要の防犯カメラは
どのようなシーンで利用できる?

電源不要の防犯カメラは、その手軽さと設置場所の自由度の高さから、さまざまなシーンで活用できます。特に「コンセントやレコーダーからの給電が難しい場所」や、「簡単な設置・撤去が求められる一時的な利用」において、そのメリットを大きく活かせます。

  • コンセントからの給電が難しいシーン

    電源不要の防犯カメラが最も活躍するのは、コンセントやレコーダーから給電できない、または電源工事が困難な場所です。例えば、広大な農地や畑での農作物盗難・鳥獣被害対策、山林での不法投棄監視などのセキュリティ確保などが挙げられます。これらの場所では、電源を引くコストや手間が大きな課題となるため、独立して稼働できる電源不要の防犯カメラが選ばれるケースが多いです。

  • 簡単な設置・撤去が必要なシーン

    期間限定のイベント会場や、短期の建設現場など、常設ではなく一時的に監視が必要なシーンにも電源不要の防犯カメラは適しています。専門的な工事が不要で、誰でも簡単に設置・撤去できるため、必要な期間だけセキュリティを確保したい場合に非常に便利です。

電源不要の防犯カメラの
選び方

電源不要の防犯カメラを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることが重要です。
設置する環境や目的に合わせて最適な製品を選ぶことで、効果的な防犯対策が実現できます。

設置環境に合わせた電源方式

まず、設置場所の日照条件やメンテナンスの頻度を考慮して電源方式を選びましょう。
日当たりが良い場所であれば、ランニングコストのかからないソーラー式が最適で、充電の手間をあまりかけられない高所などにも向いています。
一方、日陰や屋内での使用、または短期間の利用であれば、手軽なバッテリー式や乾電池式が適しています。

必要な機能で選ぶ

屋外に設置する場合は、雨風に耐えられる防塵・防水性能が欠かせません。防塵・防水性能の目安としては、国際電気標準会議(IEC)が定める「IP規格」があります。IP規格は電子機器の防塵・防水性能を等級で示すもので、防犯カメラを選定する際の参考になります。夜間の監視が重要なら、赤外線ライトによる暗視機能の性能を確認しましょう。
また、外出先から映像を確認したい場合は、スマートフォンとの連携機能があるか、画質や画角は目的に合っているかなど、必要なスペックをリストアップして選ぶと、製品選びの失敗を減らせます。
防犯カメラの機能については「防犯カメラ・監視カメラの種類を解説!形状や便利機能から、選び方まで」で詳しく紹介しています。

連続稼働時間の確認

電源不要の防犯カメラを選ぶ際は、連続稼働時間を必ず確認しましょう。バッテリー式の場合はバッテリー容量(mAh)を、乾電池式の場合は使用可能な電池の本数と想定稼働時間を確認しておくことが重要です。
ソーラー式の場合も、内蔵バッテリーの容量や、悪天候が続いた場合に何日間程度稼働できるかの目安を確認しておくと、バッテリー切れのリスクを減らせます。

まとめ

電源不要の防犯カメラは、屋外などの電源が確保できない場所にも手軽に設置できる便利な製品です。
常時録画が難しいなどの制限もありますが、設置場所の自由度や導入コストの低さは大きな魅力です。
この記事で解説した選び方を参考に、自身の利用シーンや目的に合ったカメラを選び、クラウド録画などの機能も活用して効果的な防犯対策を行いましょう。

よくあるご質問

  • 防犯カメラは電源が必要ですか?

    ソーラー式やバッテリー式など電源不要の防犯カメラがあり、屋外などコンセントがない場所にも設置可能です。
    ただし、常時録画には向かないなど制限もあるため、防犯対策として設置したい場合は常時録画が可能な防犯カメラの設置がおすすめです。

【執筆】セコム株式会社

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【執筆】セコム株式会社

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