長期不在の防犯対策「走るカレー」
▼ 旅行中の「空き巣」被害に注意を!
旅行や帰省などで長期にわたって家を空ける際には、家の防犯対策が非常に重要です。
警察庁によると2023年の住宅を対象とする侵入窃盗の認知件数は1万7,469件で前年よりも11.3%増えています。
なかでも「空き巣」がもっとも多く全体の約6割を占めていることから、長期不在中も被害にあわないための防犯対策が欠かせません。
セコムでは家を長期で空ける際にやっておきたい防犯対策を覚えやすくまとめたフレーズ「走るカレー」を考案。旅行や帰省など、長期で出かける前には「は・し・る・か・れ・え」を確認しましょう。
【防犯フレーズ「走るカレー」とは】
「は」...配達物を止めておく
「し」...照明のタイマー設定で在宅を装う
「る」...留守番電話の応答は「在宅中」。またはスマホ転送
「か」...鍵をきちんと掛ける。1ドア2ロック、窓にも補助錠を
「れ」...連絡を親しい隣近所、近くの親族に
「え」...SNSはすべて事後投稿
▼ 「走るカレー」の防犯ポイントまとめ
「走るカレー」は、主に泥棒に長期留守を悟らせないための対策と、狙われないための対策をまとめたものです。それぞれ詳しく解説します。
□ 配達物を止めておく
長期不在にするときは、新聞や郵便物の留め置きの手続きを必ずしましょう。
2~3日の留守でも郵便受けがいっぱいになってしまうこともありますので、油断禁物です。
宅配便も、注文した荷物が不在中に届かないよう日時指定をしておくと良いでしょう。
□ 照明のタイマー設定で在宅を装う
連日夜間にあかりがつかない家は、長期留守を知らせているようなもの。
照明のタイマー設定で在宅を装ったり、門扉を常夜灯にしたりすると、在宅を演出できます。
ラジオやテレビをタイマーで起動すると「声」でも人の気配を感じさせることができ効果的です。
□ 留守番電話の応答は「在宅中」。またはスマホ転送
固定電話に電話をかけて、留守かどうかを確認する泥棒もいます。
留守番電話の応答メッセージに「●日まで留守にします」「帰省中です」などの内容は控えること。
「ただいま手が離せません」のような在宅を装うメッセージにするか、スマホに転送する設定にしましょう。
□ 鍵をきちんと掛ける。1ドア2ロック、窓にも補助錠を
施錠は防犯の基本ですが、長期不在にするときはさらなる徹底が必要。
特に窓から侵入する手口が多いので、補助鍵をつけるなどして対策を強化してください。
「ガラス破り」の手口も横行しているので、防犯フィルムや防犯ガラスで補強するのも有効です。
□ 連絡を親しい隣近所、近くの親せきに
長期不在中に空き巣に入られた場合、誰にも気づかれず対応が後手に回ってしまう可能性があります。
不審火などのリスクもありますので、親しい隣人や近くに住む親せき・友人などには、不在期間や自身の緊急連絡先を教えておくと良いでしょう。
□ SNSはすべて事後投稿
近年、空き巣狙いがターゲットを求めてSNS投稿を検索していたケースが多数確認されています。
旅行先からリアルタイムで投稿すると、不在を悟られるので注意が必要です。
「明日から旅行」「●日まで実家に行ってきます」といった先の予定を投稿するのも控えてください。
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<監修>
濱田宏彰
セコム株式会社IS研究所リスクマネジメントグループ
シニアリスクコンサルタント/防犯設備士/防災士/日本市民安全学会常任理事
侵入窃盗を中心にあらゆる犯罪情勢の調査研究を継続。各方面に対しセキュリティコンサルティングを実施。犯罪傾向・統計情報を基にリスクマネジメントの観点から、「安全・安心」な暮らしのためのセキュリティについて研究する日々。
地域の自主防災会では常任委員を務め、日々の防災活動にも注力。
また書籍『セコムが教える防犯プロのアドバイス』『タイプ別にみる働く女性の防犯対策 ライフスタイルWoman360°』などの執筆・監修に携わる。
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