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更新日:2026年7月10日
夜間の防犯対策として防犯カメラを導入しても、映像が暗く、内容を十分に確認できないことがあります。「夜間は映像が見えにくい」「映像記録として活用しにくい」といった状況を避けるには、夜間撮影に適した性能や機能を備えた機種を選ぶことが大切です。暗い環境でも映像を記録できるカメラであれば、不審者対策やトラブルの予防にもつながります。本記事では、夜間撮影に対応した防犯カメラの種類や特長、それぞれの違い、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
夜間に対応した防犯カメラには、主に「赤外線カメラ」「暗視カメラ」「ライト付き防犯カメラ」があります。いずれも、夜間の撮影に対応しているという点では同様ですが、仕組みや特長が異なります。
赤外線カメラ
赤外線を照射することで、周囲に明かりが無い暗闇でも白黒映像で撮影できるカメラです。
暗視カメラ
高感度カメラとも呼ばれており、わずかな光でもカラー撮影が可能なカメラです。
ライト付き防犯カメラ
夜間に周囲を照らしながら撮影でき、暗い場所でも映像を確認しやすいのが特長です。
防犯対策と威嚇の両方に役立つ場合があります。
これらのカメラは、昼夜の明るさに応じて撮影モードを切り替えるため、デイナイトカメラとも呼ばれます。
赤外線カメラは、カメラ本体に搭載されたLEDから赤外線を照射し、その反射光をセンサーで捉える仕組みです。これによって暗い場所でも明るさを補いながら撮影できます。赤外線(IR:infrared)は人には見えない光のため、周囲に気づかれにくく、比較的少ない電力で広い範囲を照らせる点が特長です。
大きなメリットは、外部の光がなくても撮影できる点にあります。完全な暗闇でも記録が可能で、屋外や倉庫、夜間に無人になる場所など、防犯用途に適しています。
一方で、赤外線カメラは色の情報を取得できず、映像が白黒になるため、車両や服の色などの識別には向きません。また、赤外線は照射できる距離に限界があるため、対象が遠い場合は映像が不鮮明になる場合があります。
暗視カメラ(高感度カメラ)は、街灯や月明かりなどのわずかな光を利用して、カラー映像を撮影できる点がメリットです。不審者の服装や車両の色など、識別に役立つ多くの情報を得られます。ただし、完全な暗闇では、仕組み上撮影できないため、周囲の明るさによって映像が不鮮明に撮影される場合があります。
ライト付き防犯カメラは、カメラ本体に搭載されたライトで周囲を照らしながら撮影する仕組みです。暗い場所でも光を確保できるため、夜間でもカラー映像で記録しやすい点が特長です。機種によっては、常時点灯するタイプや、人の動きを検知したときのみ点灯するセンサータイプがあります。
メリットは、映像の視認性を高めつつ、防犯効果も期待できる点にあります。周囲を明るく照らすことで、不審者への威嚇につながる可能性があるほか、服の色や体格なども把握しやすくなります。設置場所は玄関や駐車場など、人の出入りがある場所に適しています。
一方で、ライトの照射範囲には限りがあるため、広い場所では十分に明るさを確保できない場合があります。また、常時点灯タイプでは消費電力が増える傾向があります。センサータイプの場合は、検知範囲や感度によって点灯タイミングが遅れたり、草木を誤感知したりなど上手く記録できないことがあります。
赤外線カメラや暗視カメラは、夜間でも映像を記録できる特長を活かし、さまざまな場面で活用されています。特に防犯分野では、犯行の抑止や記録といった目的で利用されることが多く、その重要性は高いといえるでしょう。また、害獣の監視など、セキュリティ以外の用途でも幅広く利用されています。ここでは、夜間における「セキュリティ強化」の観点から、監視カメラの利用シーンを紹介します。
オフィスや店舗、工場などの施設では、夜間に無人となる時間帯があり、周囲も暗くなりがちです。こうした環境では、暗い場所でも状況を記録しやすい赤外線カメラの導入が、防犯対策の強化につながります。動体検知に対応した機種であれば、動きを検知した際にアプリへ通知することで、遠隔からの映像確認といった効率的な監視体制の構築ができます。
個人宅においても、夜間は周囲が暗くなり、不審者の侵入や敷地内の異常に気づきにくくなる傾向があります。そこで、防犯カメラを導入することで、暗い時間帯でも周囲の様子を把握しやすくなります。
玄関や駐車場などに設置すれば、夜間でも訪問者や不審な動きを記録できます。さらに、動体検知機能を備えたカメラであれば、異常を検知した際に通知を受け取り、外出先から映像を確認することも可能です。
防犯カメラは「可視化」と「記録」を主な役割とするため、迅速な対応や被害拡大の防止には向いていません。
夜間の防犯対策としては、センサーによる異常検知と緊急対処員の駆けつけを組み合わせたセキュリティサービスと「可視化」と「記録」が可能な防犯カメラの併用が安心です。
防犯カメラは、一般的な機種でも設置場所が重要です。特に、夜間対応型の防犯カメラは、設置場所やカメラの向きによって映像の見え方が変わりやすいため、設置時には注意が必要です。ここでは、赤外線カメラを中心に、夜間対応防犯カメラを設置する際の注意点を解説します。設置環境に合った調整を行い、より効果的な夜間監視につなげましょう。
赤外線対応カメラを選ぶ際は、まず製品ごとの赤外線照射距離を確認することが重要です。照射距離は機種によって差があり、30m、40m、50m、100m以上といったように幅があります。そのため、「夜間対応」という表現だけで判断するのではなく、監視したい場所の広さや最も遠い地点まで十分に届くかを確認することが大切です。
また、防犯カメラは単に遠くまで映れば良いというものではありません。対象までの距離が遠すぎると、人物の顔や車のナンバーなどの細かな情報が確認しにくくなります。実際の運用を踏まえ、「どこまで明確に確認したいか」という視点で機種を選ぶことが重要です。
赤外線カメラでは、近くに人や壁、ガラスなどがあると赤外線が強く反射してしまい、映像が白くぼやけることがあります。この状態は「白飛び(ハレーション)」と呼ばれ、顔などの細かい部分が見えにくくなる原因になります。特に、カメラの近くに人や物がある環境では、この現象が起こりやすいとされています。設置する際には、カメラを高い位置や近くに障害物が少ない場所に設置することで対策しましょう。カメラの向きや位置を壁やガラスなどの反射しやすいものが正面に入りにくいようにすることも大切です。わずかな角度や位置の違いでも映像の見え方は大きく変わります。監視範囲の調整や美観に配慮した施工は自作(DIY)では難しい場合がありますので、その点も考慮しましょう。
夜間防犯カメラに限らずカメラを設置する際は、近隣住民や通行人のプライバシーにも配慮することが重要です。隣接する住宅の玄関・窓・庭や、公道を通行する人が過度に映り込むと、プライバシーに関する懸念や近隣トラブルにつながる可能性があります。そのため、監視が必要な範囲のみに画角を調整し、不要な場所が映り込まないように設定しましょう。
また、録画した映像の管理にも注意が必要です。第三者が容易に閲覧できないよう適切に保管し、防犯目的以外での利用は避けましょう。撮影対象や範囲などを考慮して、適正な設置と運用を心がけましょう。
防犯カメラの設置の際に気を付けておきたいポイントは他にもあります。以下のコラムでご紹介していますので、設置時にお役立てください。
夜間対応の防犯カメラを選ぶ際は、設置環境の明るさと、どの程度の情報を記録したいかを踏まえて検討することが重要です。街灯がないような暗い環境では、赤外線を照射して撮影できる赤外線カメラが有効です。
一方で、周囲に一定の明るさがある場合や、色の情報まで確認したい場合には、暗視カメラやライト付きカメラも選択肢となります。特にライト付きカメラは、映像を見やすくするだけでなく、光によって周囲を明るくすることで、不審者への威嚇効果も期待できます。このように、夜間撮影に対応したカメラにはそれぞれ役割があります。
そのため、「記録を重視するのか」「不審者への防犯対策を重視するのか」といった目的を整理したうえで、自分の環境に合った機種を選ぶことが大切です。必要に応じて複数の機能を組み合わせることで、より効果的な防犯対策が可能です。
【執筆】セコム株式会社

【執筆】セコム株式会社
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