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AED講習はどこで受けられる?救命講習の内容・受講方法とは

更新日:2026年5月7日

AED講習とは、心停止状態に陥った人を救うための一次救命処置を学ぶ講習です。
この講習では、胸骨圧迫(心臓マッサージ)の方法や、AED(自動体外式除細動器)の具体的な使い方などの救命スキルを実践的に習得できます。
本記事では、AED講習で学べる具体的な内容、講習の種類、受講できる場所、そして申し込み方法について詳しく解説します。

なぜAED講習が重要?救命率を上げる一次救命処置とは

心停止状態の人を救うためには、救急隊が到着するまでの間にその場に居合わせた人が行う「一次救命処置」が極めて重要です。
一次救命処置とは、心肺蘇生法(胸骨圧迫や人工呼吸)とAEDの使用を指します。
救急車が現場に到着するまでの時間は全国平均約10分となっており、その間の処置の有無が救命率を大きく左右します。

心停止から命を救う「救命の連鎖」の第一歩

救命率を高めるためには、「救命の連鎖」と呼ばれる4つの行動が迅速かつ途切れなくつながることが重要です。
具体的には「心停止の予防」「早期認識と119番通報」「一次救命処置(質の高い心肺蘇生法とAEDの使用)」「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」を指します。
AED講習で学ぶ知識と技術は、この連鎖の2番目、3番目にあたる重要な役割を担い、救命の可能性を引き上げます。

AED使用で心停止からの社会復帰率が大幅に向上する

総務省消防庁の報告によると、一般市民が心停止を目撃した場合、何もしなかったケースに比べて、AEDを使用した方が1か月後の社会復帰率は高くなります。
例えば、一般市民が胸骨圧迫とAEDの両方を実施した場合の社会復帰率は、何もしなかった場合と比較しておよそ12倍になるというデータもあります。
このことからも、AEDの使用方法を事前に学んでおくことが、いかに多くの命を救うことにつながるかがわかります。

参照:「令和6年版救命救助の現況」

AED講習で学べる具体的な救命処置の内容

AED講習では、突然の心停止に遭遇した際に必要となる救命の手順を学びます。
知識として知るだけでなく、訓練用の人形を使って実践的にスキルを習得することが必須です。

周囲の安全確認から始まり、傷病者の反応の確認、応援を呼び、呼吸を確認し、胸骨圧迫、AEDの使用へと続く救命活動の流れを体で覚えることを目的としています。

質の高い胸骨圧迫(心臓マッサージ)の方法

救命処置の基本であり、最も重要なのが胸骨圧迫です。
講習では、「強く(約5cm沈むまで)、速く(1分間に100回~120回のテンポで)、絶え間なく」圧迫するための正しい姿勢、手の組み方、圧迫する位置(胸の真ん中)を学びます。
訓練用の人形を実際に押すことで、適切な力加減やリズムを体感的に身につけることができます。

音声ガイドに従うだけのAEDの正しい操作手順

AEDの使い方はシンプルで、専門知識がなくても使えるようになっています。
講習では、AEDのフタを開けて電源を入れるところから、電極パッドを正しい位置に貼り、音声ガイドに従ってショックボタンを押すまでの一連の操作手順を学びます。
電気ショックが必要かどうかはAEDが自動で判断するため、安心して操作できる点を理解します。

気道確保と人工呼吸の基本

胸骨圧迫と並行して行う気道確保と人工呼吸についても学びます。
傷病者の頭を後ろに傾けてあご先を持ち上げる「頭部後屈あご先挙上法」で空気の通り道を確保する方法を習得します。
講習では、イラストやビデオが豊富なテキストを用いており、人工呼吸がためらわれる場合には胸骨圧迫だけでも続けることの重要性も強調されます。

目的に合わせて選べる!救命講習の種類と特徴

救命講習は、対象者や学習したい内容の深さに応じて複数の種類が用意されています。
初めて学ぶ方向けの基本的なコースから、より専門的な知識を習得するための上級コース、子どもへの対応に特化したコースまで様々です。

自分の目的や状況に合った講習を選ぶことで、必要なスキルを効率的に身につけることが可能です。

【初心者向け】普通救命講習で学ぶ基本スキル

一般の個人の方が最初に受講するのに最も適しているのが「普通救命講習」です。
この講習では、成人の心肺蘇生法、AEDの使用方法、気道異物の除去、止血法といった一次救命処置の基本的な知識と技術を学びます。

講習時間は約3時間で、修了者には消防署などが発行する「修了証」が交付されるのが一般的です。

【より深く学ぶ】上級救命講習の対象者と内容

「上級救命講習」は、普通救命講習の内容に加えて、傷病者の管理法、外傷の手当て、搬送法など、より広範囲で詳細な応急手当を学ぶコースです。
筆記試験と実技試験が行われることが多く、講習時間は8時間程度となります。
業務で救護の役割を担う方や、応急手当の指導者(講師)を目指す方などが主な対象者です。

乳幼児への対応を学ぶ小児・乳児救命講習

子どもへの対応に特化した救命講習です。
乳児や小児は成人と体格が異なるため、胸骨圧迫の深さや強さ、AEDの使用方法も変わっていきます。

保育士や幼稚園・小学校の教員、小学生以下の子どもを持つ保護者など、子どもと接する機会の多い方に適した内容となっています。

AED講習が受けられる主な団体と申し込み窓口

AED講習は、公的な機関から民間の団体まで、様々な場所で実施されています。
受講を希望する場合、各団体のウェブサイトなどで開催日程や申し込み方法の案内を確認できます。

自宅や職場の近くで開催している講習会を探し、自分のスケジュールに合わせて申し込むことが可能です。

地域の消防署が開催する一般市民向けの講習会

最も身近な受講場所は、各自治体の消防署です。
東京消防庁をはじめ、全国の消防本部では、地域住民を対象とした救命講習を定期的に開催しています。
多くの場合、費用は無料またはテキスト代のみで受講できるため、手軽に参加しやすいのが特徴です。

申し込みは、各消防署のウェブサイトや電話で受け付けています。
消防庁は応急手当の普及啓発を推進しており、消防署での講習はその中心的な役割を担っています。

日本赤十字社が実施する各種救急法講習

日本赤十字社では、「救急法基礎講習」や「救急員養成講習」など、段階的で体系的なプログラムを提供しています。

基礎講習では一次救命処置を学び、さらに上位の講習ではより高度な応急手当や災害時の救護についても学習します。

赤十字の講習は全国の支部で実施されております。

民間のトレーニングセンターや医療関連団体

消防署や日本赤十字社以外にも、救命講習を実施している民間の団体は多数存在します。
これらの団体では、AHA(アメリカ心臓協会)のガイドラインに準拠した国際的に通用する認定資格が取得できるコースなど、特色あるプログラムを提供している場合があります。
また、企業や特定のグループ向けに出張講習を行うサービスもあります。

講習の申し込み方法と受講にかかる費用の目安

AED講習の申し込みは、開催団体のウェブサイトに設置された専用フォームや、電話で行うのが一般的です。
定員が設けられていることが多いため、希望の日程が決まったら早めに手続きを進めましょう。
料金は団体や講習内容によって大きく異なります。

セコムでは、セコムのAEDご提供先に、AED使用者のスキルの向上、維持、管理する仕組みをご提供しています。
管理者は訪問講習会、ウェブ講習の受講状況を把握・管理することもできます。

詳細は、下記ページをご参照ください。
セコムAEDスキルアップサービス(AED講習サービス)|法人のお客さま|防犯対策・セキュリティのセコム

自宅で手軽に学べるオンラインAED講習とは

近年、eラーニングを活用したオンラインでのAED講習も増えています。
これは、web上で座学部分の講義ビデオを視聴し、後日、会場で実技講習を受けるハイブリッド型の形式が主流です。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて普及が進み、自宅で好きな時間に学習できる手軽さがメリットです。

ただし、実践的なスキル習得のためには実技講習の受講が不可欠です。

AED講習に関するよくある質問

ここでは、AED講習に関してよく寄せられる質問について、総務省の通達や最新の情報を基に解説します。
受講を検討する際の疑問や不安を解消するためにお役立てください。

取得した修了証に有効期限はありますか?

はい、有効期限は3年程度が一般的です。
これは法的な資格の有効期限ではなく、救命手技の維持・向上のために再受講が推奨される期間です。
知識や技術は時間と共に忘れてしまうため、定期的な更新を目的とした再講習の受講が望ましいです。

可能であれば毎年受講し、手技を確認することが推奨されます。

講習の受講費用は無料ですか?

無料の場合と有料の場合があります。
地域の消防署(例:東京消防庁)が実施する講習は、無料またはテキスト代のみで受講できることがほとんどです。
一方、日本赤十字社や民間団体が実施する専門的な内容や資格認定を伴う講習は、一人あたり数千円から数万円の費用がかかるのが一般的です。

講習会に参加する際の服装や持ち物を教えてください

動きやすい服装で参加し、筆記用具を持参するのが基本です。
胸骨圧迫の実技では床に膝をついたり、体を大きく動かしたりするため、スカートや締め付けの強い服装は避けるのが賢明です。
持ち物としては、筆記用具のほか、本人確認書類が必要な場合もあるため、事前に案内をよく確認しましょう。

まとめ

AED講習では、胸骨圧迫やAEDの正しい使い方といった、いざという時に命を救うための実践的な救命処置を学べます。
講習は消防署、日本赤十字社、民間の団体などで開催されており、初心者向けの普通救命講習から専門的な上級講習まで、目的に応じて選択することが可能です。
講習を受けることで、緊急時に落ち着いて行動するための知識と自信が得られます。

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