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AEDとはどんな装置?命を守る自動体外式除細動器とは

写真:AEDとはどんな装置?命を守る自動体外式除細動器とは

AEDを備える

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近くで急に意識を失った人が出た場合、その周りの人々ができることはなんでしょうか?119番通報や心肺蘇生、そして「AEDの使用」が挙げられます。AEDによる電気ショックを早期に実施できれば、生存率の上昇が期待できます。では、AEDとはどんな装置なのでしょうか?AEDについて詳しくみてみましょう。

AEDとは?

「AED」という名前は知っているけど、どんな装置でどんな機能があるのか、知らない方も少なくないでしょう。AEDとは、Automated External Defibrillatorの略称で、日本語では自動体外式除細動器と言います。除細動とは、不整脈などによって心臓がけいれんしている状態に対して電気ショックを行い、心臓を正常な動きに戻すことを指します。よく「止まった心臓を電気ショックで動かすもの」と誤解されがちですが、正しくは「けいれんした心臓を電気ショックで一時静止させ、通常の拍動の再開を促すもの」です。

この除細動を、一般市民(非医療従事者)でも簡単に使用できるようにした械器がAEDになります。

AEDが必要な状態とは?

心臓は、筋肉に電気が流れることで拍動し、血液を全身に送っています。この電気の流れ方や心臓の拍動が乱れた状態を「不整脈」と呼びます。不整脈のなかには、治療しなくても問題のないものから、すぐに治療しないと命に関わるものまでさまざまな種類があります。

AEDが必要な状態は、不整脈によって心臓にけいれんが起きている場合になります。代表的なものが、心室細動と無脈性心室頻拍です。

心室細動

心臓が細かく震えてうまく拍動しなくなった状態です。正常な心臓は、定期的に拍動して血液を全身に循環させますが、心室細動では心臓が小刻みにけいれんして拍動できない状態のため、全身に血液を送れなくなります。

無脈性心室頻拍

心室頻拍は、心室の拍動が多くなった状態です。拍動が多くなりすぎると、心臓がうまくポンプ機能を果たせなくなり、無脈性心室頻拍と呼ばれる状態になります。

この2つの不整脈は「突然死」の原因となりえます。突然死については、こちらで詳しく解説しています。

AEDは誰が使う?

AEDは医療従事者でなくても使えます。救急隊員や医師しか使えないというものではありません。しかし、実際に目の前で人が倒れたとき、AEDが近くにあっても使うべきか迷ってしまう方も少なくないでしょう。誤解されがちなのが、「AEDを装着したらすぐに電気ショックが始まる」という点です。もし心室細動などの不整脈ではなく、脳梗塞やほかの病気が原因で意識を失っていたとしたら…と考えると、AEDの使用を躊躇してしまうかもしれません。

しかし、その心配はありません。AEDは傷病者に電極パッドを装着することで、心臓の状態を解析し、電気ショックが必要な状態か否かを判断してくれます。そのため、必要がないのに電気ショックを与えてしまうことはありません。AEDは、誰でも使える医療機器なのです。

AEDをすぐ使うために必要なこと

心臓がうまく拍動できない状態が続くと、3~4分で脳の回復が困難になり、生存率はどんどん下がっていきます(出典:総務省消防庁『通信司令員の救急に係る教育テキスト』)。

また、心肺蘇生やAEDの実施が遅れると、救命率は1分で約7~10%ずつ下がっていきます。

そのため、AEDをすぐ使える状況・状態にすることが必要です。具体的には、下記のポイントを押さえましょう(出典:一般財団法人日本救急医療財団『AEDの適正配置に関するガイドライン』)。

社内にAEDを設置する

AEDはすぐ使えるように身近にあることが大切です。そのため、人が多く集まり、長い時間を過ごす職場に、AEDを設置することは有用性が高いといえます。特に、下記の場合はより必要性が高くなります。

  • 従業員数が多い
  • 50歳以上の従業員が多い
  • 夜勤がある
  • 会社から消防署や病院が遠い
  • セキュリティの高い高層ビルにオフィスがある

AEDはわかりやすい場所に設置する

鍵のかかる場所や目につきにくい場所に保管していては、もしものときにAEDをすぐに使えません。そのため、下記のような場所に設置することが望ましいです。

  • 目に入りやすくわかりやすい位置
  • 誰もがアクセスでき、鍵が必要だったり、入室に制限がなかったりする場所
  • 可能な限り、24時間使用できる場所
  • 物が当たったり、引っ掛かったりしない位置
  • 雨風が当たらない屋内

AEDの設置場所については、こちらの記事で詳しく解説しています。

AEDの設置場所を全従業員に周知する

AEDは設置するだけでなく、いざという時に使用できるよう、設置場所について従業員に周知しましょう。全従業員がAEDの設置場所を把握していることが必要です。周知方法としては下記の方法があります。

  • 社内案内図やフロアマップへのAED設置図の表示
  • エレベーター内パネルや階段扉へのAED設置フロアの明示
  • 社内メールや社内報、掲示物で、AED設置と設置場所を案内

AEDの使い方を学ぶ

AEDの使い方について講習を会社で実施することも大切です。使い方を知ることはもちろん、誰もが心停止となる可能性があること、AEDを操作する立場になる可能性があることを理解してもらい、他人事ではなく自分事と思ってもらうきっかけにもなることでしょう。

セコムでは、「セコムAEDスキルアップサービス」をご提供しております。AEDの使い方はもちろん、胸骨圧迫を含めた心肺蘇生も学べる訪問講習会や、参加が難しい方向けにウェブ講習も受講していただけますので、ぜひご利用ください。訪問講習会では、救助訓練用人形を使い、実際のAEDの使い方を体験することができます。ウェブ講習は、講習参加前後の予習・復習教材としてもご利用いただけます。

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定期的なメンテナンスを欠かさない

いざという時に使えない!ということがないよう、AEDは定期的にメンテナンスが必要です。メンテナンス内容は下記のとおりになります。

点検ランプやインジケーターの確認

AEDには、AEDが使用可能な状態かを確認するためのランプやインジケーターがあります。これを確認することでAEDが正常に作動するかをチェックできます。日常点検の際に必ずチェックし、点検の記録をつけることが大切です。

消耗品の交換

バッテリや電極パッドには使用期限があります。適切な時期に交換することが必要です。また、AED本体にも耐用期間があり、交換が必要になります。

AEDの点検担当者を配置

日常点検や消耗品の交換時期を管理する「点検担当者」を決めることが必要になります。定期的な点検を継続的に行える体制を整えておきましょう。

セコムのAEDをレンタルでご利用になる場合、交換期限が来る前に定期交換の消耗品を自動発送しております。AED使用後に必要な消耗品も、ご連絡をいただけば、ただちに発送いたします。消耗品の交換を忘れた際も、オンライン管理機能が備わっているAEDの場合、AEDが毎日自動で行うセルフチェックで異常と診断された場合には、セコムからお客さまへ確認のご連絡をするプランをご用意しておりますので、日常点検忘れが心配になる場合は、ぜひ当サービスをご利用ください。

AEDは従業員の命を守る設備投資

AEDは従業員だけでなく、会社周辺の人々の命を守ることができます。AEDを設置しアピールすることで、地域社会に貢献でき、企業価値の向上に繋がることでしょう。

AEDの設置場所や耐用年数など、注意すべき点を事前にチェックしておくと安心です。ぜひこの機会に、AEDの設置や使用方法、救命講習など、従業員の命を守るための設備投資を検討してはいかがでしょうか?

この記事の監修者

写真:宿理 紗彩

宿理 紗彩
(しゅくり さあや)

専門は循環器内科、一般内科。秋田大学医学部卒業。福岡中央病院 循環器内科、女医+(じょいぷらす)所属。
心臓カテーテル治療から在宅医療、産業医、睡眠時無呼吸症候群外来など様々な医療に携わっている。
10代での不整脈による突然死、30代~90代の心筋梗塞患者を担当した経験から、心疾患の予防や早期発見の大切さを啓蒙している。

2021.1.13公開

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