玄関の防犯対策
玄関の鍵について知っておこう
皆さんは、ご自宅の玄関の鍵が、防犯性能の高い鍵かどうかご存知ですか?
ピッキングツールという細い針金の先を耳かきのような形状をした解錠ツールを鍵穴に差し込んで、不正に解除する「ピッキング」。過去には、このピッキング手口による住宅侵入が多数ありました。
2003年9月に施行された「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律」や、防犯性の高い玄関鍵やドアの普及などにより、ピッキングといった施錠開けによる住宅侵入の件数は減少していますが、依然として看過できない被害件数が発生しています。まず、どのような防犯対策が重要か知っておきましょう。
■ピッキングに弱い錠(シリンダー)はどれ?
ピッキング手口に弱いとされるディスクシリンダーを使っているお宅は、すぐに交換したが方がよいでしょう。
交換する場合は、ピッキング対策に強いとされる「ディンプルシリンダー」の採用をおすすめします。
錠前そのものは頑丈でも、鍵の受け部分、つまり柱の部分がしっかりしてないとドライバーやバールなどで簡単に壊されてしまいます。錠前だけでなく、扉の構造も確認しましょう。
■「1ドア2ロック」が防犯の基本
ドアに2つ以上の錠前を取り付けることを「1ドア2ロック」といいます。ピッキングやカム送りなどの手口を使う侵入犯は、侵入・ピッキングに時間がかかることを嫌います。
錠を2つ取り付けていれば、単純に計算して侵入にかかる時間は2倍になり、泥棒があきらめる確率が高くなります。
■サムターン回し対策には「サムターンカバー」を
錠の周辺にドリルなどで穴を開けたり、ドアポケットなどの隙間を利用して道具を差し込み、内側のサムターン(鍵のつまみ)を回して解錠するサムターン回し対策には、サムターン部分を保護する「サムターンカバー」が有効です。
そのほか、外部からカンヌキ部分を見えなくすることで、バールなどでの破壊を防ぐ市販のガードプレートの使用や、2、3年毎に錠前を取り替えるなどの対策が挙げられます。
また、玄関鍵やドアだけでなく、表札やポストでの防犯対策も大切です。
■表札やポスト付近のマーキングに注意
プロの泥棒は、必ずと言っていいほど犯行前に下見をします。その際、表札やポストのあたりに、本人やその犯行グループでなければわからない「印」を残すことがあります。
見覚えのない印やマークを見つけたら、すぐに消すようにし、家の周辺に注意を向けていることを示すようにしましょう。
■表札に家族全員の名前を書かない
泥棒は、犯行前に、住人の家族構成や生活パターンなども調査します。家の表札に家族全員のフルネームを記載しているお宅を時々見かけますが、泥棒に容易にヒントを与えることになるので、おすすめできません。表札は、必ず名字のみにしましょう。
郵便物などの届かない夜間には、表札字体を取り外してしまうのも対策の一つです。取り外しができるマグネットタイプの表札が市販されています。
■長期不在時は、新聞と郵便物を止める
長期にわたって家を不在にするときは、留守を気づかれないよう、新聞や郵便物の配達を停止する手続きをしましょう。新聞は、販売所へ連絡を。郵便物は、最寄りの郵便局で「不在留置」(ふざいとめおき)の手続きをすれば、一定期間、局留めにしてくれます。宅配業者も、荷物を営業所で受けとれるサービスがあります。
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