[入学準備特集2024(5)]新1年生のための通学路を歩く練習
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セコムの舟生です。
入学を控える新1年生のための「入学準備特集2024」も第5弾になりました。
入学までには、通学路の道のりや、安全に登下校するためのポイントを身に付けておきましょう。
とはいえ、新1年生です。教え方には配慮が求められます。
保護者があれこれ言い聞かせてもいっぺんには覚えきれませんし、すぐにできるようになるわけでもありません。
今回は、子どもに注意を促すためのコツや、安全に歩くための教え方についてまとめます。
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(2)入学までに教えておきたい交通安全の基本
(3)登下校のための防犯・安全グッズ
(4)保護者が知っておきたい名前つけの工夫▼ 子どもに「気づき」を与える通学路の歩き方
「ここは車が多いから危ないよ」
「ここは必ず止まって左右を見て!」
など保護者はあれこれ言いたくなってしまうものです。
しかし、過度な教えは子ども自身の「気づき」や「思考」を奪いかねません。
登下校では、日々刻々と変化する通学路の状況に対応しなくてはならず、親の言う通りにすれば安全が守れるわけではありません。
子ども自身で「ここは危ない」と思えようになること、そして「こうすれば安全」という判断と行動ができるようサポートすることが大切です。
たとえば注意を促したいポイントに来たら、
「ここは気を付けないといけない場所だけど、どうしてだと思う?」
「どうすれば安全に通れると思う?」
このように「なぜ」と「どうしたら」を考えさせる問いかけをしてみましょう。
すぐに正解が出ないかもしれませんが、子どもの意見をじっくり聞いてあげてください。
自分自身で発見し、思考したことは、教えられた以上に記憶に残るものです。
自らの足で歩き、現場を見ながら考えることで、より具体的な知識として身になっていくはずです。
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▼ 子どもに教えておきたい「注意が必要な場所」の見分け方
子どもに「気づき」を促すには、ゲーム性を取り入れるのもおすすめです。
まず、通学路を歩く前に「その日のテーマ」を決めましょう。
テーマは、「注意が必要な場所」を探すためのもの。
たとえば「今日は、一時停止する場所を探そう!」や、「自転車と何台すれ違うか数えよう!」、「交差点はどこにある?」などと、その日のテーマ、その日の目標を決めてから散策してみてください。
【通学路にある「注意が必要な場所」】
・見えにくい場所
見通しが悪い、死角になるなど、先の様子がわからない場所には注意が必要です。
一度、立ち止まり、前後左右の安全を確認するよう促しましょう。
どのような場所で一時停止、安全確認が必要なのか考えてみてください。
・歩くのがこわい
車や自転車が多いところ、歩道がない道、ガードレールが途切れている箇所、人通りが少ない、暗いなど、「こわい」と感じる場所がどこにあるのか、探しましょう。
・道路をわたる
通学路のなかに横断が必要な場所はどこにあるのか確認しましょう。
信号がある交差点、信号がない横断歩道や十字路、通りを横切る場所などでは、前後左右の安全確認が欠かせません。
ゲーム性を持たせれば、通学路を歩く練習を、飽きずに繰り返し、続けられるようになると思います。
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▼ 子どもはどこを見てる?目線を意識してアドバイスを
子どもは大人より目線が低く、視野も狭いです。
保護者からは見えていることも、子どもからは見えていない可能性があります。
注意が必要な箇所では、必ず立ち止まって子どもの目線で周囲を見回してみてください。
どのように見えているかを理解したうえで、見るべきポイントや安全な歩き方を一緒に考えてみるといいでしょう。
また、小さなお子さんは足元ばかり見たり、興味があるものを見つけて注意が散漫になったりすることがあります。
なるべく広く、遠くまで見ることが、危険をいち早く察知するポイント。
通学路を歩く練習をするときも、ときどき子どもがどこを見ているかを確認してください。
関係のないところを見ていたら、「ちょっとあっちを見て」「ここはどう見える?」などと声かけをしてあげましょう。
【あわせて読みたい!関連テーマ】
新1年生のための通学路の歩き方と「助けてもらえる場所」* * * * * * * * *
子どもの話を聞きながら歩くと、大人もいろいろな発見があるものです。
間違っていても否定せず、どうしてそう思ったのかを聞いてみてください。
入学まで繰り返し通学路を歩く練習をして、親子のコミュニケーションも深めましょう。* * * * * * * * *
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