[入学準備特集2024(2)]入学までに教えておきたい交通安全の基本
-
セコムの舟生です。
来年4月の小学校入学に向けて、防犯や安全の基礎知識を紹介する[入学準備特集2024]。
2回目となる今回のテーマは、「交通安全の基本」です。
小学校入学後は子どもだけでの登下校がはじまります。
入学直後は、交通ルールや周囲への注意が行き届かないものです。
今回は、新1年生の交通安全意識を高める方法をまとめます。
【あわせて読みたい!入学準備特集2024】
(1)入学までに教えておきたい防犯の基本▼ 小学1年生の交通事故の特徴
小学校低学年では、「歩行中」かつ「横断中」に事故が多く発生していることがわかっています。
事故の原因は「飛び出し」が最も多く、次に「横断違反」が続きます。
安全確認が不十分であることが、交通事故につながっていると言えるでしょう。
新1年生の場合、交通ルールの理解、道路状況の把握、危険回避の判断などがまだ身についておらず、交通事故にあうことも考えられます。
「車に気をつけて」
「道路をわたるときは前後左右をよく見て」
と言うだけでは、新1年生の子どもには十分ではありません。
通学路の道路環境や子どもの性格なども踏まえて、具体的に安全な歩き方を教える必要があります。
【あわせて読みたい!関連テーマ】
通学時間に起きやすい交通事故
▼ 子どもと一緒に「交通事故に注意が必要な場所」を探しましょう
子どもの交通事故が多く発生しているのは、次のような場所です。
・交差点や横断歩道
・信号や横断歩道がなく、道路横断が必要な場所
・車のスピードが出やすい道
・見通しが悪い場所
・駐車場や施設の出入口
・ガードレールや歩道がない道
交通事故は、近所や通学路をはじめ「どこにでもある」ような場で多く発生しています。
子どもと一緒に「注意が必要な場所」を具体的に探してみましょう。
大人と子どもでは目線の高さが違うので、見えている景色も異なります。
子どもの目線で周囲を見回し、現場でどのように見えるか実際に確かめることが大切です。
【あわせて読みたい!関連テーマ】
子どもを交通事故から守るためにできること
▼ 新1年生に「安全な歩き方」を教えるコツ
飛び出しや道路横断時の事故を防ぐための「基礎知識」を身につけることが大切です。
言葉だけで教えても、就学前のお子さんには覚えきれません。
子どもと歩きながら見つけた「注意が必要な場所」で、どこを見て安全を確認するのか、どのタイミングなら道路をわたっていいのかなど一緒に考え、少しずつ交通安全スキルを高めていきましょう。
<子どもと実践!安全に歩くためのポイント>
(1)道路はすぐにわたらない
交差点や横断歩道をわたるときは、たとえ歩行者信号が「青」でも、必ず目視で前後左右の安全を確認しましょう。
車が完全に停止したことを確認してからわたることが大切です。
前の人が歩きだしてもすぐに続かず、自分の目で安全を確認してから動くよう教えてください。
(2)飛び出さない
交差点や十字路、自宅や小学校の敷地などから「出るとき」は、注意が必要です。
子どもが飛び出しそうな場所を把握し、実際にその場で安全な行動を教えてください。
通りに出る前に必ず左右を確認すること、悪ふざけや危険な行動をしないことなど、よく言い聞かせましょう。
(3)車が見えたらわたらない・道の端に寄る
子どもにとって、車のスピードや距離感をつかむのは難しいものです。
近づいてくる車のスピードを見誤り、距離感を読み違えてしまい「わたれる」と判断してしまうことがあります。
車の姿が見えたときは、「止まって待つ」を徹底させてください。
横断しないときも、車が見えたらなるべく道の端によって、通り過ぎるまで安全を確保することも教えましょう。
(4)停止している車のすぐ前を横切らない
交差点や横断歩道では、車が停止していても油断は禁物。
車から近いと体が小さい1年生はドライバーの死角に入ってしまうことがあります。
ドライバーと目をあわせられるくらい車から離れ、こちらを認識していることを確認してから横断するよう教えましょう。
歩きながら繰り返し教え、体で覚えていくことが肝心。
「ここでなぜ注意しなくてはいけないか」をわかるように説明してあげることも理解に役立ちます。
【あわせて読みたい!関連テーマ】
子どもの交通事故を防ぐ「歩き方」のポイント* * * * * * * * *
子どもの視野は大人よりも狭く、大人の見え方とはずいぶん違うものです。
道路で安全確認をするときも、大人と同じやり方ではいけません。
見る方向に体を向けるくらいしっかり振り向かないと、近づいてくる車が視界に入らないかもしれません。
カーブミラーや一時停止の標識も、上下にしっかり首を動かさないと見えない可能性があります。
この点も踏まえて、お子さんに安全確認の方法を教えてあげてください。* * * * * * * * *
<お知らせ>
幼稚園や小学校、児童館、放課後クラブ、地域の子ども会など、さまざまな場面で
活用いただける「セコム子ども安全教室 教材」を無償で提供しています!
★詳しくはこちら★2023.11.02