新1年生のための通学路の歩き方と「助けてもらえる場所」
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セコムの舟生です。
新1年生に防犯や安全の基礎知識をわかりやすくまとめる「入学準備特集」。
これまでに「防犯のきほん」や「交通安全」、「防犯グッズの選び方」を取り上げてきました。
今回の入学準備特集は、「通学路」の安全対策。
事故にあわないための歩き方や、困ったときに助けを求められる場所について取り上げます。
4月から子どもだけで登下校することが心配な方も多いと思いますので、「どうやって教えればいいか」を中心に、大事なポイントをまとめたいと思います。
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▼ 通学路の歩き方は「ポイント」をしぼって教える
お子さんに通学路の歩き方を教える際、一度にたくさんのことを伝えても覚えきれないことが多くあります。
「注意しなくてはいけない」というポイントにしぼって、シンプルかつ丁寧に教えることが大切です。
特に教えておきたいのは、「道路の渡り方」。
小学生の交通事故は「道路横断中」に発生することが多くなっています。
信号機のある交差点はもちろん、住宅街の細い道が交わるような場所など、道を反対側へ横切るのも「横断」です。
通学路にある「道路を渡る場所」では、どこを見ればいいのか、どのタイミングで渡ればいいのかを、具体的にお子さんに教えましょう。
▼ 通学路を歩く練習と「教え方」のポイント
入学前に、お子さんと一緒に、小学校までの道のりを歩く練習を繰り返しましょう。
「注意が必要な場所」を探しながら歩いてみてください。
<事故が起きやすい「注意が必要な場所」>
・歩道やガードレールがない通り
・車が走行する路地
・道幅が狭いところ
・車が出入りする施設の駐車場や工事現場
自分で発見することによって、お子さんにしっかり記憶されると思います。
「注意が必要な場所」では、安全確認の方法を覚えさせることがとても大切です。
<教えるときのコツや意識したいポイント>
(1)注意が必要な理由を教える
「ここは危ないよ」ではなく、「なぜ危ないか」「どこを見て、どんなことに注意するか」を理解できるように説明してください。
(2)お子さんの目線で見る
カーブミラーや近づいてくる車など「見るべき場所」を教えるときは、お子さんと目線の高さを合わせましょう。
大人からは状況確認が容易でも、お子さんからは見えないこともあります。
大人と比べて視野も狭いので、顔だけではなく、体ごと向けてしっかり見るよう教えましょう。
(3)「迷ったときは待つ」をルールに
子どもが巻き込まれる事故事例を見ていると、近づいてくる車との目測を誤って飛び出してしまうケースが多々あります。
「車が見えたら待つ」「迷ったときは待つ」をルールにして、無理をしないことを習慣にさせてください。
道順や安全確認の方法を覚えたら、お子さんの少し後ろからついていき、通学路を歩く様子を見守ってください。自分で考えて歩き、自信を付けさせることも必要です。
▼ 怖いとき、困ったときに「助けてくれる場所」とは?
通学路で意識しなければならないことは交通安全だけではありません。
通学路では小学生が被害者になる事件も起きています。
「通学路で不測の事態が起きたとき、どうしたらいいか」も教えておくべきことのひとつです。
<事件が起きやすい「注意が必要な場所」>
・高い塀や植栽などで見通しの悪い通り
・樹木が多く、外から見渡せない公園
・空き地や工事現場
・駐車場や駐輪場
「注意が必要な場所」には近づかないことが基本です。
知らない人に声をかけられたり、困ったことが起きたりしたら、「子ども110番の家」や大人がいるお店・民家などで助けてもらえることを伝えてください。
「子ども110番の家」は警察や自治体、PTAが中心となって推進している防犯対策のひとつです。いざという時に子どもが駆け込める場所として、通学路などの一般のお宅や商店などがボランティアで請け負っています。
コンビニ、ガソリンスタンドなどのお店、企業やタクシーなど、協力の輪が広がってきました。
目印は「子ども110番の家」と書かれたステッカーです。
地域によってデザインが違うので、通学路を歩きながらどこにあるかを探してみてくださいね。
近くに「子ども110番の家」がなければ、お店でも民家でも、一番近くの大人に助けを求めることが大切です。
いざという時、身を守る方法のひとつとして、教えておきましょう。
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ご近所の人や途中にあるお店の人などに「今度1年生になるんです。なにかあったらよろしくお願いします」などと声をかけておくといいかもしれません。
保護者の目が届かなくなるぶん、地域の目がお子さんの安全性を高めます。
あいさつを交わせる人や知り合いを増やしたいですね。
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