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東日本大震災に学ぶ子どものための地震対策

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セコムの舟生です。

今年も間もなく「3月11日」を迎えます。
東日本大震災の経験から災害の備えを見直したという家庭も多いのではないでしょうか。

大規模地震で懸念されることはたくさんありますが、何よりも気になるのは子どものこと。
子どもの命を守るためには、どんな備えが必要なのでしょうか。

地震発生直後から被災後の生活についても考えておかなくてはなりません。
今回は、子どものための地震対策をまとめます。

▼「引き渡し」をシミュレーションしておく
2011年3月11日午後2時46分。
東日本大震災は、多くの子どもたちが学校にいる時間帯に発生しました。

子どもの在校中に大地震が発生した場合、状況に応じて保護者には「引き渡し」が求められます。

学校での引き渡しルールは、把握できていますか?
広域に及ぶ大地震が発生すれば、保護者がすぐに駆けつけられないことも考えられます。
迎えに行けない場合の対応などを検討しておきましょう。

立地や環境の特性を考慮したマニュアルがある可能性もあるので「子どもが通う学校ではどうなっているのか?」を把握しておくことが大切です。

地震発生直後は混乱が予測されます。

・学校と連絡が取れない場合は、どのタイミングで子どもを迎えに行けばいいのか
・保護者がすぐに迎えにいけない場合、代理で引き取りができるのは誰か
・保護者が学校側に提示する「引き取りカード」などが手元にない場合、どのように本人確認や引き渡しの可否を判断するのか

地震発生から引き取りまでのシミュレーションをすると、疑問や懸念が具体的に浮かんでくると思います。

「こういうときはどうするのか」を学校側に相談・確認をしておきましょう。
事前に学校側としっかり話し合い、保護者と学校の双方が認識を合わせておくことが大切です。

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▼ 家族との待ち合わせ場所は具体的に決める
子どもが在宅していて保護者が不在の場合に被災することを考えてみましょう。
「留守番中に地震が起きたら?」についても、話し合っておくことをおすすめします。

大きな地震に驚いて、すぐに外に飛び出すのは危険です。
揺れている間は、安全な場所で頭を守りながら待機するほうが、命が助かる可能性が高いと言われています。
頑丈なダイニングテーブルの下、家具が倒れてくる恐れがないスペースなど、「家のなかの安全な場所」を子どもに伝えておいてください

避難するのは大きな揺れがおさまって、状況が把握できてから。
子どもだけで単独行動することは非常に危険ですので、信頼できるご近所さんや、自治会の呼びかけなど、大人の指示に従うよう教えておきましょう。

保護者の方は、「必ず迎えに行くから、迎えに行くまで避難所を離れたり、探しに行ったりしたらダメだよ」とよく言い聞かせてください。

避難所は小学校など広い場所であることが多いため、待ち合わせ場所は「校庭の奥にある鉄棒の前」など具体的に決めておくことをおすすめします。
一日中待ち合わせ場所で待つのは困難ですので、「10時と15時」など待ち合わせ時間も決めておくと、子どもも落ち着いて保護者を待つことができるはずです。

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▼ 災害用の「備蓄品」を子ども目線で見直す
地震などでライフラインがストップした場合に備えて、電気やガス、水を使わなくても数日間過ごせるだけの備蓄品が必要だと言われています。
食料や水は、最低3日分程度の備蓄が目安です。

災害用の保存食やペットボトル飲料をストックしているご家庭が多いと思いますが、消費期限は定期的にチェックしましょう。
期限は大丈夫か、不足しているものはないかなど、この機会に家族で一緒に確認してみてください。

これから買い足すなら、普段から子どもが慣れ親しんでいるメニュー、子どもが好きなものなどで、長期保存できる食料品を用意しておきましょう。
災害という非日常において、食べ慣れていない非常食が突然出てきたら、余計に子どもの不安が増してしまうかもしれません。

レトルト食品や缶詰は日持ちがしますので、子ども目線で選んで多めに購入しておくことをおすすめします。
また、お菓子も日持ちするものが多いので、子どもの好きな商品を普段から多めに買っておくといいでしょう。
ストレスが高まる災害時に好きなお菓子があれば、子どもの不安も少し和らぐかもかもしれませんね。

味の好みや好きなものなども変化する可能性があります。
備蓄食料品も、定期的にラインアップを見直すといいでしょう。

普段から食べている、日持ちがする食料品を多めにストックし、消費したら買い足していく「ローリングストック」という備蓄方法もあります。
常時、一定量をキープすることによって、災害時には非常食の役割を果たしてくれますし、古いものから消費して新しいものを買い足せば、消費期限切れのリスクも減らせます。

災害の備えを日常の一部にすることで、子どもの防災意識も高まるはずです。
「どんなものをローリングストックするか」を、ぜひお子さんと話し合ってみてください。

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※セコムが運営する「女性のためのあんしんライフnavi・あんしんコラム」のページです


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災害時には、コミュニティのつながりが大きな力を発揮します。
公的な救助の手がすぐに届かない場合のことも考え、ご近所や地域の方との交流を普段から大切にし、自然と助け合える関係性を築いておきたいですね。

学校の引き取り訓練や、地域の自治会・防災会などが主催する避難訓練には、積極的に参加しましょう。
避難方法や避難経路、避難所の場所などをしっかり覚えることができるはずです。
子どもを守るために、まずは保護者が落ち着いて行動できるように備えておきましょう。


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第17回キッズデザイン賞
<お知らせ>
「第17回 キッズデザイン賞」募集開始!
2023年5月15日(月)まで



「キッズデザイン賞」の募集が今年もスタートしました!

すべての子どもは社会の宝であり、未来そのものです。
キッズデザイン賞は、多様なステークホルダーとともに子どもの未来が持続的で明るいものであるように、「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するものです。

ここでいうデザインは、「意匠」などの狭義のデザインだけではなく、「制度」「取り組み」などの広義のデザインまで含めたものが評価の対象になります。
また、子ども用はもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子ども子育てに配慮されたものであればすべてが対象となります。

たくさんのご応募をお待ちしています!

第17回キッズデザイン賞の詳細はこちらをご覧ください。

2023.03.02

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