防災・防火 2019年08月21日

第289回 食べて備える防災対策!「ローリングストック」をはじめよう

食材は休日にまとめ買いすることが多い私。あれも、これもとつい買いすぎてしまいます。生鮮食品は日持ちしないので、なるべく早めに調理しておきたいところ。最近は、ネットでも話題の「作り置きおかず」にチャレンジしています。人気のレシピは、簡単で本当においしい!すっかりはまって、冷蔵庫が作り置きおかずの保存容器でいっぱいになってしまいました。作ってみたいレシピがまだまだたくさんあるので、どんどん食べて、新しいメニューに挑戦したいと思います。

2019.8.21更新

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暑い日が続きますが、まもなく9月。
防災月間がはじまります。

いつ巻き込まれるかわからない自然災害に備えて、何をしておくべきか考えておきたいですね。
防災月間は災害用の備蓄品を見直すにも良い機会です。

備蓄品は、大規模な災害が発生したとき、支援物資が届くまでの数日間をしのぐための備え。
必要とされるものは意外に多く、「収納スペースがない」「いつ使うかわからないものをそんなにたくさん買っておけない」と思うこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、ひとり暮らしの女性にもおすすめの「ローリングストック」をご紹介します。

食べる防災対策「ローリングストック」って何?

「ローリングストック」とは、日常的にできる新しい備蓄の考え方です。
普段から少し多めに食品を買い置きし、食べたら新しく買い足すサイクルを繰り返します。
ローリングストックを取り入れることで家のなかに常に一定量の食品があることになり、災害時には非常食として活用できるわけです。

これまでの考え方では、非常食を災害に備えて購入、保管するため、うっかり「賞味期限が過ぎてしまっている」ということが起きてしまいがちでした。
ローリングストックは、食べたら買い足す備蓄法。
常に新しい食品を備蓄することができ、無駄がありません。

ローリングストックは、災害時用の保存食ではなくても大丈夫。
普段の食事やおやつとして、賞味期限の長めの食品を取り入れれば、無理なくおいしくローリングストックを続けられます。

あなたもローリングストックにチャレンジ!

災害時の食事は精神的な支えにもなってくれるもの。
食べ慣れない非常食よりも、日常的に食べているもののほうが、気持ちが落ち着き、おいしく感じるはずです。
自炊派の方も、外食が多い方も、「これなら普段からおいしく食べられそうだな」と思うストック食品を、自分なりに集めてみましょう。

<ローリングストックの準備をしてみよう!>

飲料水、インスタントヌードル、カレーなどのレトルト食品、加熱しなくても食べられるおかず(缶詰、パウチなど)、お湯や水を注ぐと食べられるアルファ米、エネルギーゼリー、チョコレートやビスケットなどお菓子類、シリアル類、野菜ジュースなど、普段も食べるものを常備してローリングストックしましょう。

<ローリングストックのポイント>

(1)食べておいしいと思える食品を選ぶこと
(2)日常的に食事に取り入れ、古い食品から順に食べていくこと
(3)食べたら買い足すことを忘れない

ローリングストックに適しているのは、普段からよく食べていて、保存できる期間が長い食品です。
上手に日常の食事に取り入れていけるといいですね!

食品だけではなく、トイレットペーパーなどの日用品も、「無くなったら買う」のではなく、多めに買っていつでも自宅に一定量があるよう備えておきましょう。カセットコンロやガスボンベの補充もお忘れなく。

防災0次に備えて「防災ポーチ」を用意しよう

防災0(ゼロ)次とは、災害にあった瞬間から避難を開始するまでの期間のこと。
安全に避難するためのアイテムや、なくなると困るものをひとまとめにした「防災ポーチ」をいつも手元に用意しておきましょう。
外出用のバッグに入れて持ち歩いたり、オフィスのデスクやバイト先のロッカーなどに置いたりしておくと、いざというときも落ち着いて行動できます。

<防災ポーチに入れておきたいアイテム>

常備薬、ばんそうこう、マスク、使い捨てコンタクトレンズ、充電器、ウェットティッシュ、ビニール袋、生理用品、使い捨てカイロ、大判ハンカチ(煙やほこり対策に。包帯や三角巾の代わりにも)、緊急連絡先のメモなどをすぐに持ち出せるよう「防災ポーチ」に用意しましょう。

このほか、勤務先など普段いる時間が長い場所には、非常時に役立つ防災グッズを置いておくと安心です。

【あわせて読みたい「防災対策」】
用意しておきたい"非常持ち出し袋" -オフィス編-

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普段、必要なものはお店に行けば簡単に購入できますが、災害時のスーパーやコンビニは人があふれ、水や食料、日用品などが手に入らない可能性があります。
いざというときに備えて、最低限は自分で確保しておくことが大切。
多めに買って、使ったら買い足すローリングストックを習慣にして、日ごろから緊急事態に備える「防災女子」を目指してくださいね!

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