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子どもの留守番のリスクと保護者ができる安全対策

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セコムの舟生です。

「子どもの留守番は何年生から大丈夫?」
このような質問を受けることがあります。

子どもに留守番をさせる年齢や学年の明確な基準はありません。
子どもに留守番を任せられるかを考えることも必要ですが、まず保護者ができる対策を徹底することが大切です。

子どもの留守番中に起こり得る危険を予測してみましょう。
今回は、留守番中のリスクと、それを防ぐための安全対策についてまとめます。

▼ 保護者不在のリスクと安全対策
留守番中に考えられる事故や犯罪などのリスクとして、次のようなことが考えられます。

●自宅への不法侵入
子どもに留守を任せるときは、家中の窓や勝手口などの施錠を徹底してください。
無施錠の玄関、窓からの侵入は多く発生しています。

泥棒の手口として「空き巣」はよく知られていますが、在宅中でも侵入してくる「居空き」も横行しています。
帰宅したら、まず玄関を施錠することを徹底させましょう。

また、これからの季節は換気のために窓を開けることも増えますが、子どもの留守番中は窓を開けず、必ず施錠すること。
室温の調整にはエアコンなどを使うようにしましょう。

オートロックのマンションでも不法侵入は起きていますし、高層階のベランダから侵入する手口もありますので、同様に警戒してください。

●留守番中の訪問者
保護者の不在を狙って押し入る犯罪が過去に起きています。
電気や水道の事業者、宅配便などを装うケースも確認されていて、留守番中の子どもを信じ込ませて犯行に及ぶものです。

訪問者が不審者なのかを、子どもに判断させるのは難しいです。
子どもに留守番を任せるなら、訪問者への対応を一律に避けたほうが安心です。
子どもに訪問者への対応をさせる場合は、玄関ドアの鍵やドアガード(チェーン)は閉めたままインターホンで対応するのが基本。

保護者の留守を相手に知られることはリスクです。
対応する場合には「お母さん(お父さん)は手が離せないので、●時ごろ来てください」などと臨機応変に受け答えできるスキルが求められます。

インターホンでの対応に不安があるなら、来訪者対応は避けましょう。
「来訪者対応はしない」と決めてあげてください。

宅配便など配達の予定があるなら、日時指定や宅配ボックスを利用するなど、子どもが対応しなくて済むよう、事前に対策をしておきましょう。

●火災
子どもは火に関心を持つものです。
火種となるものは、引き出しなどに収納しておいたとしても、そこにあると知っていれば留守番中に手にする可能性があります。

ライターやマッチなどの火気は、子どもが知らない、手が届かない場所にしまってしっかり管理してください。

●高所からの転落事故
ベランダや高層階の窓から子どもが転落する事故がたびたび起きています。
ベランダや窓の施錠を徹底すること、日頃から近づかないように言い聞かせてください。

過去に起きた転落事故では、発生場所に足場になるものがあるケースが多くあります。
窓辺のテーブルや棚などの家具、ベランダの室外機やプランター、家庭ごみが足場になるケースもありました。

足場があれば、子どもはよじ登ります。
転落の危険がある場所を徹底的にチェックしましょう。


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▼ 子どもに鍵を持たせるリスクと安全対策
留守番を任せるということは、鍵の管理をお願いすることに等しいです。
鍵をなくさないよう持たせる方法を考えましょう。

キーホルダーをつけてむき出しのままポケットに...という持たせ方では、紛失のリスクを避けられません。
持ち物やズボンのベルトループなどにキーチェーンでつないで、人から見えないように収納することをおすすめします。

また、家の鍵は防犯上、非常に重要なアイテムです。
人に見られれば自宅に保護者が不在であることを知られ、あとをつけられるかもしれません。

刻印されたキーナンバーがわかれば、鍵の複製が容易にできるものもあります。
鍵を持つことの重大さ、人に見られるリスクについては、日頃からよく言い聞かせてください。

帰宅時にこそ注意が必要です。
保護者不在中に帰宅し、子どもが鍵で家に入るときは、周囲を確認し不審者がいないか確認させてください。
玄関の鍵を開けて家に入る瞬間に、不審者が押し入る事犯が多く発生しています。

・周囲に不審な人がいないかよく見まわして警戒する
・すばやく鍵を取り出して開錠し、さっと家に入る
・玄関ドアを開けたら誰もいなくても大きな声で「ただいま」と言う
・家に入ったらすぐ鍵を閉める(ドアガードも閉める)

1)家の鍵を取り出す
2)鍵を開ける
3)すばやく家の中に入る

一連の行動がスムーズにできるようになるには、少し練習が必要です。
休日などにお子さんと一緒にやってみてくださいね。

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▼ SNSで留守番を知られることのリスクと安全対策
保護者不在の自宅で、子どもが自由にインターネットを使える状況は少し心配ですね。
スマートフォンやゲーム機は、利用時間や利用できるサイトを制限できるペアレンタルコントロール機能を設定しておくことをおすすめします。

パソコンも子どもとアカウントを分けて、適切な使い方ができるよう設定しておくこと。
保護者のアカウントやパスワードは、子どもに教えないようにしてください。

SNSやコミュニケーションアプリを利用しているお子さんの場合、リアルタイムでの投稿にも注意が必要です。

「留守番中」「お母さんは仕事に行っている」といった発信がきっかけで狙われる可能性も考えられます。

友達同士でのやりとりに制限していても、共有されることで悪意のある第三者に知られてしまうリスクは否定できません。安易な発言や投稿にはリスクがともなうことを理解させましょう。

・留守番中に限らず、リアルタイムの出来事は投稿しない
・名前や住所、学校など悪用される可能性がある個人的な情報を発信しない
・自分の顔や友達の顔などは投稿しない
・位置情報や撮影日時がわかるような投稿はしない

写真の背景から、子どもが置かれている状況や居場所が知られるリスクも皆無ではありません。
どんな内容を発信しているのか、誰とどんなやりとりをしているのかなど、日頃から家庭で確認し、適切な使い方を身につけさせましょう。


【あわせて読みたい!関連テーマ】
子どものネット利用の見守り方~SNSを安全に使う方法~

* * * * * * * * *

留守番には思いがけないことがあるものです。
子どもだけで過ごす時間には、小さなハプニングが起きるでしょう。

不安になっても連絡できるようにしておいてあげてください。
無事であることがいちばんです。

よくできたこと、元気に留守番ができたことをたくさんほめてあげてくださいね。

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