家庭内の火災リスクと防火のルール

-
セコムの舟生です。
消防庁が発表した令和6年1月から12月の統計を見ると、12月に火災が急増していることがわかります。前月である11月と比べると1,170件の増加です。
家庭内にある「こんろ」や「電気機器」、「配線器具」といった身近な場所に火災のリスクがあります。
例年12月以降は火災が多くなる時期です。今から「家庭の防火ルール」を見直しておきましょう。▼ 防火ルールのチェックポイント
「こんろ」などの火の元、「ストーブ」や「こたつ」などの直接的に熱を発するものは、火災の原因としてイメージがわきやすいと思いますが、「電気機器」や「配線器具」からの出火も多く確認されています。
電気コードや配線まわりにも注意が必要です。
コードの劣化、いわゆる「たこ足配線」には十分に注意してください。
コードを束ねたり、家具で踏んでいたりすると発熱し、思わぬ出火につながります。
「スイッチを入れる前にまわりを確認」「使ったら電源を切る」といった小さな習慣を日常の「防火ルール」として、安全意識を高めていきましょう。
□ ストーブの周囲に布や紙がないか
□ 電気コードやコンセントの周りにほこりがたまっていないか
□ こたつのなかにおもちゃや衣類を入れていないか
□ 電気コードを踏んだり曲げたりしていないか
□ 外出前・就寝前にスイッチを切ったか
▼ 体験学習で「火の怖さ」「火の便利さ」を知る
消防庁の令和6年統計によると、建物火災のうち「火あそび」が原因となった火災は年間385件(約1%)発生しています。
割合としては多くはありませんが、それでも火あそびを原因にした火災が毎日どこかで起きている事実があるということです。
「ライター」や「マッチ」といった道具は子どもに見つからない場所に保管で保管し、子どもが絶対に触れられないようにしておきましょう。
子どもは「火」に興味を持ちます。
「火は使っちゃダメ!」と禁止するよりも、安全に使用できる場面で「火の危険性」を学ぶことも大切です。
たとえば料理中にl「こんろ」の火力をあげ、周囲がどれくらい熱くなるのか、鍋やフライパンのなかはどういった状態に変化するのかなどを一緒に見てみるといいでしょう。
「火は便利だけど、注意が必要なもの」という意識につなげていくことが大切です。
「熱い」「危ない」「要注意」といったことを体験することで「防火ルール」が身に付きます。
消防署や防火イベントなど、体験学習の機会も活用してみましょう。
▼ 火が出たら逃げる
子どもにも「もし火が出たらどうするか」を話しておくことは大切です。
留守番中にコンセントから煙が出た
台所から焦げたにおいがする
そんなとき慌てて水をかけたり、火に近づいたりするのは大変危険です。
学校や地域の防災訓練などで消火器の扱い方を学んでいたとしても、火の勢いが弱まらなければ無理は禁物。
手に負えないと感じたら、すぐに逃げて大人や近所の人に助けを求めましょう。
たとえば、こんなルールを決めておくと安心です。
・火を見たらまず「その場から離れる」
・外へ出たら、落ち着いて近所の人に助けを求める、または119番通報を伝える
「もしも火が出たらどうする?」という会話を、日常でしておくだけでも、子どもが落ち着いて行動できるきっかけになります。
「命が何よりも大事」というメッセージをしっかり伝えておきましょう。* * * * * * * * *
子どもに火災の危険を教えることは大切ですが、火気の管理は大人の責任であることも忘れずに。
火災報知器や消火器の点検・管理は大人が定期的におこない、「ライター」や「マッチ」など火の出るものにはくれぐれもご注意ください。
【あわせて読みたい!関連テーマ】
留守番中の火事を防ぐために
火災、灯油の誤飲...家庭内の冬の事故を防ぐには?* * * * * * * * *
<お知らせ>
幼稚園や小学校、児童館、放課後クラブ、地域の子ども会など、さまざまな場面で
活用いただける「セコム子ども安全教室 教材」を無償で提供しています!
★詳しくはこちら★2025.11.06




























