新学期に注意!小学生とゲーム機の付き合い方
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セコムの舟生です。
冬休みは、子どもの自由な時間が増えるとき。
ゲーム機などデジタル機器に向かう時間が長くなることも多いでしょう。
利用時間などのルールを決めているご家庭が多いと思いますが、大人が忙しい年末年始は見守りや管理もルーズになりがち。
なし崩し的に自由にさせてしまうと、元に戻すのはなかなか大変です。
「ちょっとやりすぎているな」と感じたら、新学期がスタートするこのタイミングでゲーム機との付き合い方を見直しておきましょう。
今回は、子どものゲーム機利用でよくあるトラブルや、保護者として注意すべき点、子どもが自律的に守れるルールの決め方などをまとめます。▼ 小学生によくあるゲーム機利用のトラブルと対策
ほとんどのゲーム機はインターネット接続ができる機能を備えています。
インターネット経由でゲームをダウンロードしたり、ゲームで対戦したりするのも、最近は当たり前になってきました。
専用のブラウザを搭載しているので、ホームページを閲覧したり、動画を視聴したりと、スマートフォンやパソコンと同じように使うことができます。
携帯型のゲーム機なら、外出先で無線LANに接続することも可能です。
ゲーム機はインターネット端末であることを忘れないでください。
【小学生のトラブル事例】
(1)ゲーム中に知り合った相手にだまされたり、トラブルに巻き込まれたりする
対象年齢が高いゲームで遊んでいて、対戦相手やチームメンバーとトラブルになったり、インターネット上で知り合った相手に誘い出され、誘拐や性的被害にあったりしたケースが確認されています。
ゲームを「無理なく・楽しく」遊ぶためには、フィルタリングやペアレンタルコントロール機能の設定が欠かせません。
保護者やきょうだいとはアカウントを分けて、個別に確実に設定しましょう。
(2)ゲーム機に登録していたクレジットカードで課金
勝手に課金したり、設定を変えたりできないよう、暗証番号やパスワードをかけておきましょう。
子どもに悟られないよう、しっかり管理してくださいね。
もし課金を許可する場合でも、子ども任せにするのではなく、保護者が対応してください。
(3)悪質なフリーWi-Fiに接続して通信内容を盗まれる
情報を盗み見る目的で設置されている無料のWi-Fiもあります。
端末が自動で電波を拾うこともありますので、Wi-Fiの自動接続はOFFにしておいたほうが安心です。
屋外のWi-Fiを利用するなら、安全なWi-Fiがある場所を保護者が事前に確認し、それ以外の場所では使わないように教えましょう。
(4)有害サイトや詐欺目的のサイトなどにアクセスしてしまう
家庭のルーターなどにフィルタリングを設定している場合、外出先でフィルタリングが機能せず、有害サイトや詐欺目的のサイトなどにアクセスしてしまうことがあります。
家庭から持ち出して利用するなら、ゲーム機本体にフィルタリング機能を設定してください。
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▼ 小学生にも増えているゲーム障害
近年では、自分でコントロールできないくらいゲームにのめり込んでしまい、学校生活に影響するケースもあります。
ゲームに熱中して日常生活に支障が出る「ゲーム障害」に注意が必要です。
【のめり込み防止チェックポイント】
・ ゲームをはじめるとなかなかやめられない
・ 少しの時間でもゲームをしようとする
・ ゲーム以外のことにあまり興味を示さない
・ 友達との遊びや家族の予定よりゲームを優先しようとする
・ どこへ行くにもゲーム機を持って行こうとする
・ いつもゲームのことばかり気にしている
・ ゲームのことで注意されると激しく怒る
過度なゲーム機利用で考えられるトラブルやデメリットはさまざまです。
視力の低下や昼夜逆転、学業への影響など、成長期の子どもにとってリスクが多いことを認識しておくべきでしょう。
ゲーム機を取り上げたり、保護者がうるさく注意したりするだけでは解決できません。
自分自身でコントロールする力を身につけられるよう、保護者が導いていくことが必要です。
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▼ゲーム機の使い方「わが家のルール」を決めるときのコツ
「ゲームは1日●時間まで」
「●時~●時まではゲーム機を使わない」
「遊ぶときはリビングで」
など、ご家庭ごとに「わが家のルール」があると思います。
ときには、「わが家のルール」を見直す機会を持ちましょう。
保護者が一方的に押しつけると、反発してうまく行かないことがあります。
子どもと話し合いながら、意見を出し合って決めていきましょう。
たとえば、「ゲームは宿題が終わってから1時間だけ」というルールがあるとします。
なかには、「先にゲームをしてリラックスしたほうが宿題をがんばれる」という子もいるかもしれません。
ゲームを終わらせるときも、「おやつはゲームのあと」というルールにすれば、ゲームをスムーズに切り上げられるかもしれません。
制限時間、ゲーム機で遊ぶタイミングなど、子どもに「どういうルールだったら守れるか?」を考えさせてみてください。
子どもが自分でコントロールすることが大事なので、保護者の方も拒絶するのではなく、お互いに納得できるまで意見を出し合いましょう。
お互いに納得して決めたルールでも、強制して縛りつけようとすれば、子どもは反発するものですし、保護者もストレスになります。
目的は、ゲームを禁じることではなく、子どもが自律的にゲーム機との関わりをコントロールできるようになることです。
ルールにある程度のゆとりを持たせながら、長い目で見守ってあげましょう。
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子どもが夢中になっていることに、関心を持つことが大切です。
「どんなゲームで遊んでいるの?」
「どういうところが面白いの?」
と聞いたり、ときには子どもが好きなゲームで一緒に遊んでみたりすることも必要だと思います。
子どもの気持ちがわかれば、ルールの決め方が変わってくるかもしれませんし、保護者としてちょうどよい関わり方が見えてくるかもしれません。* * * * * * * * *
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