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小学生のスマホはどこまで許可すべき?

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セコムの舟生です。

いよいよ新学年がスタートします。
進級にあわせて新しい友達が増えることでしょう。

スマホを持っているお子さんなら...

「新しい友達とSNSのIDや連絡先を交換したい」
「友達に教えてもらったアプリをダウンロードしたい」

など、今までとは違う使い方を求めてくるかもしれません。

小学生のスマホ利用をどこまで認めるのか?
保護者としては、判断に迷うものです。

子どもにスマホを持たせるなら、「やって良いこと、悪いこと」の線引きをしっかりさせることが肝心。
進級のタイミングで、あらためてスマホの使い方を話しあっておきましょう。

▼ 新学期はスマホのルールの「更新時期」
子どもにスマホを持たせるなら、使い方のルールをしっかり守ることが大切です。
しかしスマホに慣れてくるとルールが形骸化しがち。
特に春休みや夏休みなど、長期の休暇中は、子どもの自由な時間が増えることから使用時間が延びてしまったり、例外的な使い方をしたりしてしまうものです。

進級時や新学期こそ、これまでのルールを見直す良い機会。
親子でもう一度話しあって、スマホルールの「更新」をしましょう。

まずは、これまでのルールを振り返って、「守れなかった約束」をあげてみてください。

・どんなときに守れなかったか?
・なぜ守れなかったのか?
・どうすれば守れたか?

ぜひ親子で一緒に考えてみましょう。
ルールを守れなかったことや、使い方を非難するのではなく、より適したルールにバージョンアップしていくチャンスととらえて、前向きに話しあうことが大切です。

【あわせて読みたい!関連テーマ】
小学生にスマホは必要?安全に持たせるためのポイント


▼ スマホのリスクから子どもを守るための判断基準
子どもから新しいアプリのダウンロードや、今までにない使い方が「したい」と言われたとき、保護者はどのように対処すべきでしょうか。

許可してもいいかどうか迷ったときは、次のようなことを判断基準にしてみてください。

・登録に個人を特定する情報は必要か?
・見知らぬ第三者とつながる可能性はないか?
・学習や睡眠など日常生活の妨げにならないか?
・意図せず課金してしまったり、別のサイトに誘導されたりする恐れがないか?
・保護者による機能制限や見守りは可能か?

保護者自身がそのアプリやサービスについて情報を調べ、客観的にリスクの有無を把握するよう心がけましょう。
写真加工アプリやスタンプなど自分のスマホ内だけで使う無料のサービスでも、広告から別のサイトに誘導されてしまう可能性もあります。

リスクがあると判断した場合でも、どうすれば安全に使えるか、安全に使うためのルールを守れるかなどを話しあうことで、スマホを安全に利用するスキルやリテラシーを高めるきっかけになるはずです。

また、どのような場合でも
1)初期設定は保護者がおこなう
2)フィルタリングを有効にしたうえで利用する
3)保護者が定期的にスマホをチェックする

この3つは必ず約束させるようにしてください。
小学生のうちはスマホを安全に使うための練習期間と考え、保護者に何でもオープンにできるようにしておくことをルールのひとつにしておきましょう。

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▼ 子どもが大切にしている価値観を認めてあげる
子どものスマホの使い方を見ていて、イライラしてしまう保護者の方も多いと思います。
一方的に叱ることは簡単ですが、子どもには子どもの言い分があるはずです。

「学習用アプリや宿題の調べものなどに使っていると、決められた時間をオーバーしてしまう」
「この時間に友達から連絡が来ることになっているのに、スマホが使えないのは困る」

など子どもなりの事情があるかもしれません。

保護者からすれば納得できない言い分もあるかもしれませんが、「明日にしなさい」「そんなもの必要ないでしょう」と切り捨てたら、子どもも反発するばかり。
スマホの使い方を巡って、険悪になることを繰り返すだけになってしまいます。

子どもが大切にしている価値観を否定しないであげてください。
子どもの話にしっかり耳を傾け、理解や共感の姿勢を見せることも大切だと思います。
肯定からはじまるコミュニケーションなら、子どもも聞く耳を持ちますし、より建設的な話しあいもできるはずです。

大事なのは、子どものスマホを制限することではなく、子どもが安全にスマホを利用する能力を身につけさせることです。
保護者も、多角的・客観的な視点を持つことが必要です。

【あわせて読みたい!関連テーマ】
入学・進級の直後が肝心!親子のコミュニケーション術


* * * * * * * * *


子どもをスマホのリスクから守ることは、簡単なことではありません。
「子どものほうがスマホに詳しい」「ひとつひとつ対処するのが大変」と感じることもあるかもしれません。
しかし、子どもを守るために必要なのは、スマホの知識だけではありません。
子どもを思う気持ち、何でも話しあえる親子関係こそが大切です。

その日の出来事を気軽に話せる、コミュニケーションが取りやすい親子関係があれば、いち早く子どもの悩みやトラブルの前兆に気づくこともできると思います。


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第17回キッズデザイン賞
<お知らせ>
「第17回 キッズデザイン賞」募集開始!
2023年5月15日(月)まで



「キッズデザイン賞」の募集が今年もスタートしました!

すべての子どもは社会の宝であり、未来そのものです。
キッズデザイン賞は、多様なステークホルダーとともに子どもの未来が持続的で明るいものであるように、「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するものです。

ここでいうデザインは、「意匠」などの狭義のデザインだけではなく、「制度」「取り組み」などの広義のデザインまで含めたものが評価の対象になります。
また、子ども用はもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子ども子育てに配慮されたものであればすべてが対象となります。

たくさんのご応募をお待ちしています!

第17回キッズデザイン賞の詳細はこちらをご覧ください。

2023.04.06

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