歩きスマホは、なぜ危険?
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セコムの舟生です。
「歩きスマホ」は、事故やトラブルの原因になりかねません。
子どもの歩きスマホがなぜ危ないのか、そして防ぐために家庭でできる工夫をまとめます。
▼ 歩きスマホで起こりやすい危険
歩きスマホをしていると目線も意識も画面に集中してしまい、周囲の状況を把握できなくなります。
信号や段差などの路面の変化に気づくのが遅れたり、歩行者の動きを見落としたりすることで、思わぬ事故になりかねません。
・前が見えておらず、自転車や車との接触事故につながる
・階段やホームからの転落、段差や障害物での転倒
・歩行者とぶつかり、ケガやトラブルの原因になる
・不審者の接近や周囲で起きている危険に気づきにくくなる
歩きスマホをしている人にわざとぶつかって、「ケガをした」「スマホが壊れた」などと慰謝料や修理代を請求する「スマホ当たり屋」と呼ばれる手口も横行しています。
「大人には抵抗してこないだろう」という理由で、子どもが狙われる危険性も否定できません。
歩きスマホですきをつくらないよう、子どもに言い聞かせましょう。▼ 子ども特有の「歩きスマホ」のリスク
子どもはもともと視野が狭く、ひとつのことに集中すると周囲に意識が向かなくなる傾向があります。
小さな画面に目を凝らす歩きスマホは、その注意力をさらに低下させ、車や自転車、人の動きに気づけなくなるもの。
加えて「今すぐ見たい」という気持ちを抑える自制心も十分ではなく、遊びや習い事の行き帰りなど、屋外でつい画面を開いてしまうことがあるかもしれません。
たとえ立ち止まって操作しても、安全に利用できる場所かどうかを見極めることは子どもには難しい場合もあります。
多くの人が行き交う駅構内やホームでは、転倒や転落事故、路上や公園などでは不審者に声をかけられるリスクにもなりかねません。
スマホに集中してしまう状態こそが、屋外では大きな危険なのです。
▼ 子どもに「歩きスマホ」をさせないために家庭でできること
子どもに「歩きスマホは危ない」と伝えるだけでは行動は変わりません。
家庭でのルールづくりと繰り返しの声かけが大切です。
<歩きスマホをさせないためのルールづくり>
・「歩きながら使わない」を家庭の共通ルールにする
スマホを操作するときは、大人も必ず立ち止まることを徹底。
家族全員が同じルールを守ることで、子どもも自然に習慣化できます。
・使う場所を限定する
使ってもいい場所と、いい状況を具体的に約束しましょう。
たとえば公園のベンチに座っているときだけは使ってもいいなど、子どもが行動に困らないように伝え方に工夫しましょう。
・「あとで確認する」感覚を身につけさせる
ゲームやSNSなど「今すぐ見たい」気持ちを制する力を養いたいものです。
普段から「あとで確認する練習」をしておくといいでしょう。
・親も手本を示す
大人が歩きスマホをしていると、子どもは真似をしてしまいます。
まずは親が模範となる行動を心がけましょう。* * * * * * * * *
スマホは便利な道具ですが、使い方を誤れば大きな危険につながります。
家庭でルールを話し合い、親が手本を示すことで、子どもに安全な習慣を根づかせましょう。
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