子どもの安全ブログ

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通学路にある注意が必要なポイント

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セコムの舟生です。

新学年がスタートした今だからこそ取り組みたいのが「通学路の観察」です。
通い慣れたはずの通学路も、新しい店舗ができたり、交通量が変化していたりと日々状況は変わるもの。

「どこか変わったところはないかな?」と観察すると注意すべきポイントが見えてきます。

今回は、通学路で注意すべきポイントを子ども自身で見つけるには、どのような訓練が必要なのか、どのような視点を持てばいいのかについてまとめます
先日おこなわれた「第16回全国地域安全マップコンテスト」の作品からもヒントを探ってみましょう

▼ 通学路の安全対策は「インプット」と「アウトプット」が効果的
防犯や、安全のスキルアップ方法として、「安全マップ」づくりがあげられます。
「安全マップ」とは、自分の行動範囲にある「注意が必要な場所」や「危険な場所」、いざというときに「助けてもらえる場所」などを書き込んだ手づくりの地図のこと。

「安全マップ」づくりでは、事前にフィールドワークをおこなうのが大切。
自分の目で「注意が必要な場所」を探しながら歩くので、歩き慣れている通学路でもいろいろな発見があるはずです。
発見した「注意が必要な場所」を地図に書き込んで、自分なりの感想を書き込みます。

フィールドワークによるインプット、マップづくりによるアウトプット。
二重の体験によって子どもの記憶に深く刻まれ、「どうしたら危険を避けられるか」という方向に意識が働くようになります。
「危ないから気を付けて」と保護者が口で伝えるより、ずっと効果的なのです。

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通学路の歩き方と安全点検


▼ 通学路で見るべき注意ポイント
「安全マップ」づくりのためのフィールドワークでは、目的意識を持って歩くことが肝心。
キーワードを決めておくと、子どものセンサーにひっかかりやすくなります。
たとえば次のようなものです。

□見えにくい
駐車場や駐輪場、雑草が生い茂った公園など、人の目が届きにくい場所、障害物などで死角ができやすい場所。

□ルール違反
ゴミや放置自転車がある、落書きがあるなど、管理が行き届いていない場所。

□交通事故の危険がある
交通量が多い、車や自転車が飛び出してきそう、信号がない、歩道と車道が区別されていないなど、交通事故の危険性が高い場所。

□助けてもらえる
交番、子ども110番の家、コンビニ、ファミレスなど、助けてくれる大人がいる場所。

交通安全や防犯の視点を持って通学路を探索すると、きっと何か「気づき」があるはずです。
メモや写真をとっておくのも手です。オリジナルの「安全マップ」づくりに利用しましょう。

【あわせて読みたい!関連テーマ】
通学路を安全に歩くための準備


▼ 「地域安全マップコンテスト」に学ぶマップ制作時のポイント
フィールドワークのあとは、いよいよ「安全マップ」づくり。
マップに何を書くか、どの写真を使うか、どんなことを感じたかなどを思い出しましょう。
いきなり作業をはじめてしまうと、まとまりがないマップになりがち。

書き込むポイントを絞って、全体像をイメージしてから着手することが大切です。

「第16回地域安全マップコンテスト」の入賞作品には、よい「安全マップ」のヒントがたくさんあります。各賞のポイントを審査員の感想とともにご覧ください。

<オゴー賞>
着眼点が多かったことが入賞の決め手になりました。
グループで取り組んだ作品。いろいろな意見が出されたと思いますが、よくまとまっています。
それぞれがよく考えて力をあわせた証。
仲間と協力してつくることで、よりいい「安全マップ」ができるはずです。

<危険回避賞>
危険な場所を発見しただけではなく、「なぜ危険か」まで書き込んだマップ。
写真やメモで埋めるだけではなく、よく検討してからマップを仕上げていることがクオリティーを高めています。
子ども110番の家がたくさん書き込まれていたのもポイント。
「子ども110番の家を探す」をテーマにフィールドワークをしてみるのも、おもしろいですね。

<セコム賞>
家から学校、習い事などの道を「危険」「安全」の両面からよく見て解説しているマップ。
広い範囲である必要はなく、「通学路」「よく遊びに行く場所」などテーマを絞ったほうが、いいマップに仕上がります。
インタビューや感想をきちんとまとめてあり、さらにオリジナルの安全川柳まで添えられていて、完成度が高い作品でした。

【あわせて読みたい!関連テーマ】
地域安全マップコンテストに学ぶ「子どもの安全のつくり方」


* * * * * * * * *

楽しみながらつくることも、「安全マップ」づくりの大事なポイント。
好きなシールやマスキングテープを使ってカラフルにするなど、自分なりの工夫を取り入れてみましょう。
よく目にする場所に貼って毎日眺めれば、子どもの危機回避能力もさらにアップするはずです。


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入学してまもなくは緊張感があるので、子どもたちも保護者の方が教えたことをしっかり守ろうとするでしょう。
通学路を歩くことや小学校に慣れたころが要注意。
小学1年生の交通事故も、4月より5月、6月のほうが多いという統計があります。
また、子どもだけで遊びに行く機会もだんだん増え、保護者の目が届かない時間が多くなってくるかもしれません。
どきどき親子で「入学準備特集」を読み返して、初心を思い出してみてくださいね。


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第17回キッズデザイン賞
<お知らせ>
「第17回 キッズデザイン賞」募集開始!
2023年5月15日(月)まで



「キッズデザイン賞」の募集が今年もスタートしました!

すべての子どもは社会の宝であり、未来そのものです。
キッズデザイン賞は、多様なステークホルダーとともに子どもの未来が持続的で明るいものであるように、「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するものです。

ここでいうデザインは、「意匠」などの狭義のデザインだけではなく、「制度」「取り組み」などの広義のデザインまで含めたものが評価の対象になります。
また、子ども用はもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子ども子育てに配慮されたものであればすべてが対象となります。

たくさんのご応募をお待ちしています!

第17回キッズデザイン賞の詳細はこちらをご覧ください。

2023.04.13

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