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小学生にスマホは必要?安全に持たせるためのポイント

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セコムの舟生です。

「小学生にスマホは必要か?」
進級をきっかけに、子どもにスマホを持たせるか検討しているご家庭も多いと思います。

内閣府の「令和3年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、インターネット利用にスマートフォンを用いている小学生は、約4割。
そのうち、自分専用のスマートフォンを所有している小学生は6割以上にのぼるそうです。

子どものスマホ利用にはリスクがともないます。
そうは言っても、子どもから「友達みんなが持っている」と聞けば、持たせるべきか迷うもの。

今回は、子どもにスマートフォンを持たせるかどうかの判断基準や、持たせる場合の注意ポイントなどをまとめます

▼ 子どもがスマートフォンを持つメリット・デメリット
子どもがひとりで行動する機会が増えると、「連絡を取ったり、居場所を確認できたりするツールを持たせなければ」と考えるのは当然のこと。
スマートフォンを持たせるきっかけは、子どもの要望だけではなく、保護者の考える「必要性」による場合も多いようです。

一方で、子どものスマホ利用には、さまざまなリスクがともないます。
使い過ぎによる学業や睡眠への影響、間違った使い方による犯罪被害のリスクなど。
スマホ利用にともない自画撮りトラブルやわいせつ犯罪などに巻き込まれる小学生の数は、年々増加しています。

トラブルの原因は、インターネット利用の未熟さにあることが少なくありません。
スマートフォンで交流する人物からの話を簡単に信じてしまったり、危険を見分ける知識や経験が不足したりしていれば、トラブルに巻き込まれる可能性は高いといえます。
スマートフォンであれ、タブレット端末であれ、ゲーム機であれ、インターネットを利用するということはトラブルに巻き込まれる危険性があるということです。

外出時の連絡手段やGPS機能が必要なら、最小限の機能にとどめた子ども向けの機種や位置情報提供サービス「ココセコム」のような見守り・防犯専用の端末などもあります。
「本当にスマートフォンが必要なのか?」を慎重に検討してください。

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▼ スマホを持たせるのは何年生からがベスト?
「何年生になったらスマホを持たせるべきか?」
この問いに、正解はありません。

学校の授業でインターネットの危険性やリテラシーを学んでいても、受け止め方はそれぞれ。
性格も、成長度も、子どもによって異なります。

どのようにすれば、子どもの「スマホ適性」を見極められるでしょうか。
スマホ利用の能力や安全スキルを見極める際のポイントをあげてみます。
お子さんにこのような傾向はありませんか。

□ ゲームやまんがなどの娯楽にのめり込みやすく、なかなかやめられない
□ 友達のうわさ話やメディア情報を鵜呑みにしてしまうことがある
□ 片付けや宿題など、身の回りのことを自主的におこなうのが苦手
□ 親の言いつけや家庭のルールを守れないことがある
□ 好奇心が強く、思い切った行動を取ることがある

どんなお子さんでもいくつか当てはまるところがあるでしょう。
しかし、特に傾向が強い、どれも当てはまるという場合は、スマホを持たせるかどうか慎重に検討したほうがいいかもしれません。

スマホを持たせるなら、ルールをきちんと決め、保護者による管理・監督は必須。
安全に使いこなせるよう保護者が積極的に関わっていくことが必要です。

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▼ 子どもにスマホを持たせるときの注意点

●初期設定のままにしない
小学生の子どもが安全に使用するためには、フィルタリングやペアレンタルコントロール機能の設定が欠かせません。
子ども向けの機種なら、最初からある程度アクセス制限がかかっていますが、どのような設定になっているかは購入時に販売店などで必ず確認してください。

●子どもが使える機能やアプリを制限する
スマホをはじめとしたインターネット端末は、目的意識を持って利用させること。
親子で話し合って、何の用途で使用するのかをはっきりさせておきましょう。
塾に行くときのお迎え連絡や遊びに行ったときの位置確認が目的なら、メールや電話、GPS機能が使えればよいということになります。
不要なアプリは削除するか機能制限を設定するなどしてください。

●「わが家のスマホルール」を決めて守らせる
ルールなしでスマホを持たせると、暇つぶしや娯楽の道具になってしまいかねません。
使っていい場所や時間などを事前に決めておくことが大切です。
「スマホは宿題が終わってから夕飯までの1時間」
「自分の部屋でスマホをしない」
「寝るときはリビングに置く」
などスマホに触れるシチュエーションを具体的に決めてください。
約束を守れないときは、一時的に取り上げるくらいの厳しいルールが必要です。
スマホを持たせるなら、最初に話し合っておきましょう。

●無料通話アプリは親子で練習を
友達同士の連絡にも使われることが多いですが、最初から自由にさせるのは危険。
機能制限すれば、知らない人とつながらないようにすることはできますが、それだけでは安心できません。
チャットのような短文中心のコミュニケーションは、言葉の使い方によっては相手に誤解させたり、傷つけたりする可能性もあります。
最初は親子の連絡のみに使用して、子どものコミュニケーション力を把握しながら少しずつ利用範囲を広げていくようにしてください。

●子どものスマホ利用状況をモニタリングする
子どもの閲覧履歴や利用状況を確認して、心配な使い方をしていないかこまめにチェックしてください。
どんな使い方をしているか、親にオープンにできることが重要です。
スマホの機能やアプリで、保護者向けの管理ツールなども用意されているので、活用してもいいでしょう。


スマホは「自分のもの」ではなく「親から借りている」という意識を持たせることが大切です。
自分勝手には使えないこと、親が利用状況を確認することが当たり前なのだと理解してもらいましょう。

今は、いずれ自由に使えるようになるための練習期間です。
厳しくも温かくお子さんの成長を見守ってください。


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ご家庭で子どもと一緒にスマホやアプリについて学んでいくことが大切です。
お子さんから「こんなアプリがあるんだって!」「私もスマホでこういうことがしたい」などと言われたら、関心を持って耳を傾けてあげてください。

一緒にスマホを楽しむチャンスです。
一緒に使ってみて、安全に使いこなせないなら「利用はNG」。
どのようにしたら安全に使いこなせるのか、お子さんと話し合ってみるとコミュニケーションも深まります。

お子さんの好きな動画やゲームなども、一緒に楽しんでみると、気持ちがわかるはずです。
何でも話し合える関係を築くことは、子どもを守ることにつながります。


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