春休み、ひとりの時間にインターネットをさせる?させない?
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セコムの舟生です。
学年の終わりが近づき、お子さんの成長を一段と大きく感じられる時期だと思います。
この1年でいろいろなことを学び、パソコンやインターネットの知識や使い方の範囲も広がっているのではないでしょうか。まもなく春休みを迎えます。
短い休みではありますが、子どもは自由な時間が増えます。日中、子どもだけで過ごすケースもあるかもしれません。親の不在時、パソコンやインターネットの利用に関して、ご家庭でルールをつくっていますか?
子どものインターネット利用能力を見極め、春休みを迎える前に、安全に利用するための適切なルールづくりを考えてみましょう。
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▼ ウチの子は大丈夫?インターネット利用能力チェック
パソコンを使うのは「親が一緒のときだけ」「宿題に使うときだけ」といったルールを決め、親が見守って使わせているご家庭が多いと思います。しかし、使い方がわかってしまえば、子どもでも起動してインターネットに接続するのは難しいことではありませんし、より手軽にインターネットが利用できるタブレット型の端末なども家庭に浸透しています。身近にあれば、親の留守中、「暇だから、ちょっとやろうかな」という心境になってもおかしくはありませんよね。
お子さんが安全にインターネットを利用できるようになるには、知識だけではなく、インターネットリテラシーを身につける必要があります。
情報の善悪を見分ける「判断力」、誘惑に負けない「自制力」、間違ったことをしたときの「責任能力」、この3つの力が必要です。お子さんの普段の姿を思い浮かべてみてください。
★ こんなことに当てはまりませんか ★
□ ゲームやテレビなどで決めた時間をオーバーしがち
□ 宿題中に漫画を読むなどしてしまうことがある
□ うわさ話や人から聞いた話を鵜呑みにしがち
□ 面白そうなこと、楽しそうなことに興味を惹かれやすい
□ 学校や友達との間にあったことなどをあまり話したがらない
□ 「みんな持っている」という理由で物を欲しがったことがある
□ 意思が弱く、まわりに流されがちなところがある
□ 思い込みが強く、聞く耳を持たないことがある
□ 流行っているものに敏感に反応するいかがでしょうか。
だれでもいくつかは当てはまると思いますが、当てはまる項目が多い、または当てはまるものは少なくてもその傾向が顕著、というような場合は、安全にインターネットを利用できる能力には疑問があります。「好き勝手に使わせると危険」と判断して、親がコントロールをするべきでしょう。
▼ 無防備なのは親のほう?
子どもにどこまでパソコンやインターネットを利用させるか。
お子さんの傾向を見極め、使わせ方や使える範囲をコントロールするのは、親御さんの役目です。仮に「親がいないときは一切使わない」というルールをつくったとします。
ルールを設定して終わりというわけではありません。「もしかしたら見ていないところで使うかもしれない」という前提のもと、起動のパスワードを設定し、お子さんにはパスワードを知られないよう管理するなどの手立てが必要です。
また、宿題などでインターネットを使わなければならないといった場合は、親御さん立ち会いのもとでおこなうというルールも必要になるでしょう。
ある程度、大きくなって1人でパソコンを使うことを許可する場合でも、フィルタリングを利用して、有害なサイトにアクセスできないようにしてください。また利用後は履歴をチェックするなどして、正しい使い方ができているかを確認しましょう。
「難しいことはよくわからないから」というスタンスで普段から子どもに接していると、何をしてもバレないだろうと判断し、どんどんエスカレートして興味の赴くまま有害なサイトや情報に触れてしまうことも考えられます。インターネットを使用する際のルールをつくるとともに、ログインの管理、セキュリティー対策、フィルタリングなど、万が一ルールが破られるようなことに備え、パソコンそのものの管理をしっかりおこなうことが大切です。
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子どもがインターネットと適切な関係を築くために、親御さんにも一緒に学んでいただきたいことがたくさんあります。「危ないからダメ」でコントロールするだけではなく、どのようにしたらインターネットを正しく使い、その良さを取り入れていけるかを考えてみましょう。お子さんと過ごす時間があるときは、ぜひインターネット教育のための時間を持ってみてください。パソコンやインターネットに詳しくないという方も、一緒に学び、考える姿勢を見せることが、子どもにとって大事なことなのです。
2014.03.06