「子どもがまだ帰ってこない!」そんなとき保護者が取るべき行動は?
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セコムの舟生です。
「約束の時間を過ぎたのに、子どもが帰ってこない。」
こういったことはそれほど珍しいことではありませんよね。
しばらくして何ごともなく帰宅することがほとんどだと思いますが、待っている間の不安は計り知れないものがあります。特に最近は子どもの誘拐監禁、連れ去り未遂事案などが連続して起きており、お子さんの日常の安全に不安を感じている親御さんも多いと思います。
予定した時間に子どもが帰ってこなくて、「何かあったのでは...?」と思ったとき、どうしたらいいでしょうか。
「子どもの安全・防犯」の視点から、保護者の心構えや、具体的な予防・対処法を考えてみたいと思います。
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▼ まずは基本ルールの再確認と徹底を!
まずは、子どもが遊びに行くときのルールをおさらいしておきましょう。
出かける前には必ず以下の3つを伝えることが基本。低学年のうちからしっかり習慣づけてください。<遊びに行くときに伝える3つのポイント>
(1) 誰と遊ぶのか?
(2) どこで遊ぶのか?
(3) 何時に帰ってくるのか?学年が上がるにつれて面倒がることもあるかもしれませんが、子どもの安全・防犯上、非常に重要なことですので、きっちりと丁寧に伝えるよう徹底しましょう。
▼ 遊びに行った先でのルールも決めておく
「どこで、誰と遊ぶか、何時に帰ってくるか」を把握していれば、帰宅時間になって帰らないときでも、迎えに行ったり、友だちの保護者と連絡を取ったりすることができます。子どもが携帯電話を持っていれば直接連絡もできますが、携帯電話の所持には別の問題もあるため、携帯電話を持たせるかどうかは慎重に検討する必要があります。持たせないご家庭もあると思います。
「どこ・誰・何時」がわからなければ、保護者はどこを探していいかわかりませんし、子どもと行き違いになってしまうことも考えられます。
このことを踏まえ、遊びに行った先でのルール決めをしておくとさらに安心です。
たとえば、行ってもいい場所と、行ってはいけない場所はどこか。
急に公園からお友だちの家に移動することになったらどうするか。万が一、1人になったり、門限を過ぎてしまったりといった事態が起きたらどうするか...遊びに行ったときに考えられることを、親子で話し合ってみてください。そして、対応策を決めておきましょう。「○時までには必ず帰ってくる」「この道を通って帰る」「遅くなったら電話する」など、なるべく細かく決めておくと子どもも迷いませんし、保護者も落ち着いて行動することができます。
▼ 子どもの居場所を把握する方法は?
門限を決めていても、遊びに夢中になっていたり、不測の事態が起きたりして、約束の時間に帰れないこともあると思います。どうしても居場所がつかめないときには、GPS機能のついた携帯電話や、ココセコムのような防犯グッズが役に立ちます。
ココセコムは、「まだ携帯電話を持たせるのは不安」という親御さんから、ご好評をいただいています。ココセコムに通話機能やメール機能、インターネット接続の機能はありませんが、防犯の観点から開発された精度の高い位置検索が可能です。いざというときはボタンひとつの簡単操作で、安否確認やセコムへの緊急通報ができるので、小さなお子さんにも安心して持たせられます。
子どもの外出にお守り代わりに、子どもの位置検索ができる防犯グッズを持たせるというのも、対策のひとつです。
▼ いざというときは警察の通報もためらわないこと!
携帯電話やココセコムの電源が切れている、夜遅くになっても帰ってこないなど、明らかにおかしいときには、早めに緊急事態用の対応をしなければなりません。それは警察への連絡です。
警察に捜索願を出すというのは非常に敷居が高い印象もありますが、いざというときにためらう必要はありません。お子さんの身の安全を第一に考えて、適切なタイミングでおこなうようにしてください。
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もうひとつ、保護者の方に覚えておいていただきたい大事なことがあります。
子どもが帰ってきたあとの対処です。「何やってたの!」と厳しく問い正すだけでは、子どももかたくなになって、ルールを守ることができなかった理由を話してくれなくなってしまいます。
心に何かを秘めている可能性もありますので、「とにかく帰ってきてくれてよかった」という態度で接してください。
あくまでも、「あなたのことが心配なんだ、どんなことがあってもあなたの味方なんだ」ということを伝えて、ゆっくりと話を聞き、次にこのようなことが起きないためにどうすればいいかを、一緒に考えるという姿勢が大切です。
2014.03.03