入学直前「新1年生のための防犯ガイド」
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セコムの舟生です。
まもなく小学校入学。
小学生になると、登下校や外遊びなど、保護者の付き添いなしで出かける機会が増えます。
これまで以上に防犯意識が必要です。
ひとりで考えて対処する判断力や行動力が身を守ることにつながります。
今回はその基礎となるとなる防犯知識をまとめました。
入学を控えた今こそ、親子でじっくり話し合いながら取り組んでみてください。▼「ひとりにならない」ことの大切さを教える
不審者事案の多くは、子どもがひとりでいるときに発生しています。
「ひとりになることの危険性」を理解できるよう、しっかり教えておきましょう。
<ココをチェック!ひとりにならないためのポイント>
・日ごろから「ひとりの時間を最小限にする」ことを意識する
・友達と約束して一緒に帰る。
・遊びに行くときもなるべく友達と一緒に行動する
・どうしてもひとりになってしまう場合は、途中まで保護者が迎えに行く
あまり厳しく言うと、ひとりになることを極端に怖がってしまう子もいます。
「ひとりでいる子を狙って悪いことをする人もいるから、なるべく友達と一緒に行動してね」と優しく伝えるようにしましょう。
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▼「知らない人」とはどんな人?
「知らない人にはついて行かないで」と教えていても、子どもにとって「知らない人」の定義はあいまいなことが多いです。
例えば、近所で何度か見かけたことのある人や、お店で話しかけられた店員さんを「知っている人」と思ってしまうことがあります。
「知らない人」とは、どんな人かしっかりと話し合って認識を合わせておきましょう。
<ココをチェック!「知らない人」を具体的に教えるポイント>
・「見たことがある」人でも、名前や住んでいる場所を知らない人は「知らない人」
・お父さん、お母さんの知り合いではない人は「知らない人」
・「優しそう」「いい人に見える」だけでは判断しない
・不安を感じたら、すぐに走って逃げる
たとえ上記に当てはまらない、知っている大人でも、「お母さんが呼んでいるから一緒においで」「うちで遊ぼう」など別の場所に連れ出すような言葉をかけられたときは要注意。
親子で「どんな場面で、どんな言葉をかけられたら警戒するべきか」を具体的に話し合っておくと安心です。
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「知らない人」を子供に教えるポイント
▼通学路の「危険」と「安全」を一緒に歩いて確認しよう
通学路のどこに危険があるのか、どこで助けを求められるのか確認しておきましょう。
入学前に、親子で一緒に通学路を歩きながら確認してください。
<ココをチェック!注意が必要な場所>
・人の目が届きにくい場所
駐車場や駐輪場、雑草や遊具で見通しが悪い公園など
・ルール違反がある場所
放置自転車が多い、ゴミが片付けられていない場所など
・人が隠れられそうな場所
自動販売機や電信柱の物陰、建物と建物の隙間、路上駐車中の車など
<ココをチェック!助けてもらえる場所>
・助けてくれる大人がいる場所
交番、コンビニや飲食店、地域の知り合いの家、「子ども110番の家」など
実際に通学路を歩きながら、ゲーム感覚で子どもに探させてみましょう。
あらかじめ注目すべきポイントを決めて、目的意識を持って歩くことで、防犯知識が高まります。
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新1年生のための通学路の歩き方と「助けてもらえる場所」
▼防犯ブザーを正しく使えるようにしよう
防犯ブザーは、子どもが危険を感じたときに周囲に助けを求めるための重要な防犯グッズです。
しかし、ただ持っているだけでは意味がなく、「どこにつけるか」を決めて、「どのように使うか」をしっかり練習しておくことが大切。
いざというときに素早く使えるよう、入学前に試しておきましょう。
<ココをチェック!防犯ブザーを正しく使うためのポイント>
・ランドセルの肩ひもやバッグなど、すぐに手が届く場所につける
・実際に鳴らしてみて、どれくらいの音が出るのか確認する
・「どんなときに鳴らすのか」を親子で話し合う
いざというときは、防犯ブザーを鳴らすことを躊躇(ちゅうちょ)してはいけません。
「怖いと思ったら、迷わず鳴らしていい」と伝えておくことで、子どもも安心して使うことができます。
保護者が不審者役になって実際の対応を練習する「防犯シミュレーション」なども取り入れてみてください。
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防犯ブザーの使い方を覚えて練習しよう!* * * * * * * * *
子どもが危険を回避する力を身につけていけるよう入学前から教えていくことが大切です。
最初はうまくいかないこともあると思いますが、怒ったり怖がらせたりしては逆効果。
親子で一緒に楽しく取り組んでみてくださいね。
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入学直前「新1年生のための交通安全ガイド」* * * * * * * * *
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