入学直前「新1年生のための交通安全ガイド」
-
セコムの舟生です。
卒園、卒業シーズンはもう目前。
小学校入学を控えるご家庭では、入学準備も重なって忙しいときですね。
入学後の安全を確保するための準備も忘れずに進めておきたいところ。
今回のテーマは「新1年生のための交通安全ガイド」です。
保護者の送り迎えがなくなり、子どもだけでの登下校がはじまります。
1年生はまだ交通ルールを完全に理解していないものです。
予測不能な動きをしてしまうことがあります。
小学生に多い交通事故のパターンをもとに、保護者が気をつけるべきポイントや、子どもへの効果的な教え方についてまとめます。
▼ 1年生が巻き込まれやすい交通事故のパターン
新1年生は、通学路の環境に慣れておらず、思わぬ場面で交通事故にあうことがあります。
特に多いのが以下の3つのケースです。
・道路への飛び出し
歩道から車道に急に飛び出してしまう事故が多発しています。
友達とふざけているうちに道路に出てしまう、ボールや帽子を追いかけてしまうなど、ふとした瞬間に危険が潜んでいます。
・横断歩道での事故
横断歩道のある所でも、青信号を見てすぐにわたってしまうケースが多く見られます。
「右、左を確認する前に走りだしてしまう」「信号が変わるギリギリに駆け込む」といった行動は事故につながりかねません。
信号のない横断歩道での事故も頻発しているので、注意が必要です。
・駐車場や家の前での事故
通学路だけでなく、意外と多いのが自宅周辺での事故です。
自宅が近づいて気が緩んだり、早く帰ろうと急に駆け出したりすると事故に巻き込まれる可能性があります。
新1年生はまだ危険を予測する力が十分ではないため、ふとした瞬間に事故にあいやすい傾向があります。
登下校の事故を防ぐためには、日頃から親子で交通ルールを確認し、繰り返し伝えていくことが大切。大人が見守りながら、「安全な歩き方」を身につけさせていきましょう。
【あわせて読みたい!関連テーマ】
小学1、2年生は特に要注意!小学生に多い交通事故のパターン
▼ 保護者ができる新1年生の交通安全対策
新1年生が安全に登下校できるようにするためには、保護者の関わりが不可欠です。
入学を迎える日に備えて、今のうちから以下のようなことを心がけてみてください。
<保護者ができる交通安全対策>
・通学路の危険ポイントを事前に確認する
入学前に、お子さんと一緒に通学路を歩きながら、「どこに危険があるか」をチェックしましょう。
特に、見通しの悪い交差点や交通量の多い場所のほか、「道路を横断する必要がある場所」についても重点的に確認してください。
実際に歩いて体感することで、子どもに注意が必要なポイントを意識づけることができます。
・子どもにとっての危険を把握する
子どもと大人では目線の高さが異なるため、大人には見えていても子どもには見えていないことは少なくありません。
しゃがむなどして子どもの目線にあわせて、子どもからどのように見えているのか確認してください。意外なものが子どもの視界を遮っていることがあるものです。
・「どうすれば安全か?」を具体的に伝える
「気をつけて歩こうね」だけでは、子どもには伝わりにくいものです。
「青信号でも、車が止まったのを確認してからわたる」「道路に出るときは、一度止まって右、左を確認する」など、具体的なルールを繰り返し教えましょう。
・「止まれ」のタイミングを教える
子どもの感覚では接近する車の距離感やスピードがわかりにくいもの。
判断を誤って道路をわたろうとして事故にあうケースは少なくありません。
「車が見えたら止まって待つ」を基本ルールにしたほうが安心です。
一時停止の標識やカーブミラーがある場所も、「止まれ」のタイミング。
どのように確認したら安全かも具体的に教えておきましょう。
・リフレクター(反射板)を身につけさせる
リフレクター(反射板)は、雨天で暗い日や夜間でも車や自転車のライトなどの光を反射して、子どもの存在を運転者に知らせてくれる安全グッズです。
ランドセルやバッグに取りつけられるキーホルダータイプのほか、ランドセルカバー、傘、ジャンパーやスニーカーなどにリフレクターがついているものもあります。
つけている場所や体の向きによっては目立たなくなってしまうこともあるので、リフレクターは複数身につけているとより安心です。
交通安全は一度伝えれば終わりではなく、日々の習慣づけが肝心。
入学後も、毎朝「道路では走らないでね」「信号はしっかり確認してね」など、具体的な声かけを続けましょう。
親が根気よく声かけを続け、経験を積み重ねることで、子ども自身の安全意識が育まれるはずです。
【あわせて読みたい!関連テーマ】
青信号でも注意!登下校中の子どもに迫る交差点、横断歩道の事故
▼ 子どもに「自分で安全を守る力」を身につけさせる
いずれは子どもがひとりでも安全に行動できるようになることが理想。
そのためには、早い段階から「自分で危険を判断する力」を養うことが大切です。
どんな練習方法があるか見てみましょう。
・クイズ形式で学ばせる
「横断歩道の前に来たら、何をする?」「車が止まっているけど、動き出しそうなときはどうする?」など、クイズ形式で考えさせてみましょう。実際の場面での対応力が養われます。
・「お手本」になって行動を見せる
親が手本を示すことも重要です。
横断歩道でしっかり止まって右、左を確認する、信号を守るといった行動を大人が率先しておこなうことで、子どもも自然と学びます。
・通学路を繰り返し歩く
通学路を歩く練習は一度で終わりにせず、何度も歩いてみましょう。
少し慣れてきたら、子どもを先に歩かせて、保護者の方はうしろから見守ってみてください。
「こういうところが危ないな」「ちゃんと理解していないかもしれない」など、いろいろな気づきがあるはずです。
復習しながらブラッシュアップしていきましょう。
子どもが自ら安全を判断できるようになるためには、親のサポートが欠かせません。
日々の積み重ねが、子ども自身の意識を高め、安全な行動を定着させる鍵になります。
【あわせて読みたい!関連テーマ】
新1年生のための通学路を歩く練習* * * * * * * * *
通学路の危険なポイントを把握して、親子で対策を考えましょう。
考えることが登下校の安全につながるはずです。
毎日の声かけや習慣づけを意識しながら、お子さんの成長を見守りましょう!* * * * * * * * *
<お知らせ>
幼稚園や小学校、児童館、放課後クラブ、地域の子ども会など、さまざまな場面で
活用いただける「セコム子ども安全教室 教材」を無償で提供しています!
★詳しくはこちら★2025.02.20