入学準備特集2019 防犯の基本「ひとりにならない」を実践する方法
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セコムの舟生です。
来春、お子さんの小学校入学を迎えるご家庭に向けてお届けしている[入学準備特集2019]。
前回は、新1年生が知っておきたい防犯知識として、「知らない人」の考え方や教え方についてまとめました。
子どもは、親しげに話しかけてきた人や見たことがある人を「知っている人」と認識しています。
警戒すべき「知らない人」について具体的に定義してあげることが防犯対策の基本です。
さて今回は、子どもがすべき防犯対策のひとつである「ひとりにならない」をテーマにあげます。
保護者が送り迎えしていた幼稚園、保育園のときとは違い、小学生になれば子どもだけで登下校することになりますので、「ひとりになったら危ない」ということを理解させましょう。
どうすればひとりにならずに済むか、保護者の方ができる対策も含めてまとめます。
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▼ 「ひとりにならない」ことは子どもができる最大の防御
子どもに対する「声かけ事案(「声をかける」「手を引く」「後をつける」など、犯罪には至らないが子どもに恐怖を与える行為のこと)」は、連日のように全国各地で起きていて、誘拐や性的な犯罪など重大事件もあとをたちません。
こうした犯行を起こす不審者は、人に見とがめられることを恐れています。
ひと目につかない場所や時間帯を選んで、ひとりでいる子どもに狙いを定めるのです。
わずかな時間・距離でも、ひとりになるのは避けましょう。
どんなときでもひとりにならないこと。
小学生になるにあたって守らなくてはいけないこととして、お子さんに伝えてください。
▼ 「ひとりになるのは怖いこと」と理解させる
小学生になり、慣れてくるとだんだん警戒心が緩んでくるものです。
リスクを知らずに警戒心をとけば、いつ犯罪に巻き込まれてもおかしくはありません。
普段からひとりでふらふらと行動したり、興味の対象に引き寄せられたりして、いつの間にかはぐれてしまうような場合もありますね。
「ひとりにならない」ことの重要性をよく教えておく必要があります。
またスーパーなどでは、お子さんが少しくらい離れても気に留めない方を見かけることもありますが、日常生活から「ひとりで行動しない」ということを徹底してください。
商業施設のトイレなどでひとりになったり、保護者とはぐれたりしたところを狙う犯罪もたびたび発生しています。
小学校に入学してから「ひとりで行動したらだめだよ」と言っても、真意は伝わりません。
なぜひとりになってはいけないのかをきちんと説明し、普段から徹底させることで、「ひとりにならない」ことを習慣化させてください。
▼ 子どもを「ひとりにしない」ために保護者ができること
小学校入学前から保護者の方ができることをまとめました。
(1)一緒に登下校する友達を見つける
ご近所に同じ小学校に通うお子さんがいたら、入学前から保護者の方とも話をして一緒に登下校できるように段取りしておきましょう。
必ずしも同級生ではなくてもいいと思います。
ご近所に知り合いがいない場合は、入学する小学校に相談するのもひとつの方法。
家の近い生徒を紹介するなど、何かしらの解決策を考えてくれるはずです。
(2)ひとりになる区間があるときは保護者がつきそう
1年生になってしばらくは集団登下校をする学校が多いようですが、登校時は集合場所まで、下校時は友達と別れてからなど、どうしてもひとりになってしまう区間もあると思います。
その場合は、可能な限り保護者の方が送り迎えをして、ひとりにならないように見守ってください。
住宅街や集合住宅の敷地内は死角が多いため、「自宅のすぐそばだから」と油断しないことが肝心です。
(3)助けを求められる場所を見つける
保護者の方のつきそいが難しい場合、代わって見守ってくれるのは地域の方々です。
ボランティアで「子ども110番の家」をやっているご家庭やお店が増えていますので、怖いことがあったときや困ったときに助けを求められる場所として教えておくといいでしょう。
「子ども110番の家」と描かれたステッカーが目印です。
その他、子どもの登下校時間に人がいる商店やコンビニなども、把握しておくようにしましょう。
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必要以上にお子さんを怖がらせる必要はありませんが、ある程度の危機意識を持たせることは大事です。
「ひとりでいる子を狙って悪いことをする人がいるから、なるべく一緒にお友達と行動してね」と折に触れて、繰り返し伝えるようにしましょう。
【入学準備特集2019】
・新1年生が知っておきたい防犯の知識2018.11.15