新学期も熱中症に注意!正しい水分補給をしていますか?
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セコムの舟生です。
9月に入ったものの、日中はまだ暑い日もあって、お子さんの体調管理や衣服の調整に気を使いますね。
夏の終わり、気温が不安定なときには、油断すると熱中症を引き起こすこともあります。
急に暑くなった日などは、特に注意が必要です。涼しい日があったり、暑い日があったりする季節の変わり目は、体調を崩しやすいときでもあるので、いつもよりよく目を配ってあげましょう。
今回は、晩夏の熱中症予防対策として、「正しい水分補給」をテーマに取り上げます。
日陰や室内で過ごしていても、体に必要な水分が不足すれば、熱中症になる可能性があるのです。正しい水分補給の方法を知り、お子さんにも自己管理ができるよう、教えてあげてください。
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▼ 9月に熱中症?新学期明けに注意が必要なわけ
熱中症は、暑さが体温の調整バランスを崩して引き起こされるものです。
まだ体が暑さに慣れていない梅雨ごろから増えはじめ、暑さがピークとなる7月8月にもっとも搬送者数が多くなります。9月になると、体も暑さへの耐性ができているはずですが、一方で夏の疲れがたまり、体力が落ち、夏バテのような症状があらわれたり、熱中症になりやすくなったりする場合もあります。
食欲がない、顔色がさえない、体がだるそう、横になりたがる、朝なかなか起きてこないなど、ちょっとした不調が子どもに見受けられたら注意が必要です。
不調時には、急に熱中症になることも考えられます。新学期がはじまってからしばらくは、子どもの体調の変化を見逃がさないようにしましょう。
体調面で少しでも気になることがあれば、あらかじめ学校に申し出ておくなど、保護者の方も細やかな対応を心がけてあげてください。
▼ 水の飲みすぎに注意!
熱中症予防に「こまめな水分補給」が重要だということは、お子さんもよく理解していると思います。ただ、子どもの場合は、なにかに夢中になっていてしばらく水分補給を忘れてしまったり、活発に遊んだあとに水をガブ飲みしたりすることがあります。のどがかわいて水分補給するのは良いことですが、普通の水やお茶を一度にたくさん飲んでしまうと、体内のナトリウム(塩分)が薄まって「低ナトリウム血症」を引き起こすことがあるそうです。
「低ナトリウム血症」とは、筋肉のけいれんなどを引き起こすもので、ひどくなると命にも関わります。体の水分が不十分な状態で、塩分のない飲み物を一気に補給すると体内のナトリウムが急激に薄まってしまいます。子どもが一度に何杯も水を飲みたがるようなときは、電解質が含まれたスポーツドリンクを飲ませるなどして、体内の塩分バランスにも気を配りましょう。
外で存分に遊んだときや、運動のあとなども、できれば水やお茶ではなくスポーツドリンクで塩分を一緒に補いましょう。スポーツドリンクがないときは、飲み物と一緒に、塩飴やおせんべいなど塩気のあるおやつを出してあげるのもいいですね。
▼ 熱中症を防ぐ「正しい水分補給」とは?
熱中症を防ぐためには、定期的に少しずつ水分補給をすることが必要です。
お子さんにも分かりやすいよう、水分補給をするタイミングや目安を具体的にしておくと良いと思います。<学校での水分補給>
(1)学校では休み時間ごとに水を飲む
(2)一度にたくさん飲みすぎない
(3)水を飲んだあと気分が悪くなったら早めに先生に言う<外で遊んでいるときの水分補給>
(1)水筒をいつも持ち歩く
(2)30分に一度くらいは日陰で休憩を取って、水を飲む
(3)一度にたくさん飲みすぎない学校の休み時間ごと、30分ごと、というのはあくまで目安です。
子どもが分かりやすいタイミングを示してあげると良いと思います。熱中症予防のための水分補給のポイントは、「量より頻度」。
「のどがかわかなくても早めに飲む」こと。
もちろん「のどがかわいているときに飲む」ことも大事ですが、飲みすぎには注意するよう、よく言い聞かせてくださいね。
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秋に運動会がおこなわれる小学校では、練習も頻繁に行われるのではないかと思います。
熱中症にならないよう学校側も注意していると思いますが、お子さん自身の自己管理なしに完全な予防は難しいと思います。残暑はまだしばらく続きますので、熱中症にならないよう、学校での過ごし方や水分補給について、あらためてお子さんと話しておきましょう。
2015.09.07