塾や習い事の帰り道、子どもの安全は?
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セコムの舟生です。
塾や習い事から帰宅する時間帯は、夜間になっていることもあり、通学路とは異なる危険が潜んでいるものです。
安全に帰宅するために、日中とは違う注意や防犯対策が欠かせません。
塾や習い事からの帰宅時に注意すべきことや安全性を高める方法などを具体的にまとめます。▼ 暗くなってから子どもが注意すべき場所
ふだん歩きなれている道や良く知っている場所でも、日中と夜間とでは様子が異なります。
同じ道、同じ場所でも、日中より危険が増していると考えてください。
特に意識して気をつけたい場所をまとめます。
【夜間の帰宅で気をつけたい「道」】
・人通りが少ない道
・街灯や店舗が少なく暗い道
・居酒屋やスナックなど、お酒を出す店が多い通り
・公園や空き地、工事現場などと隣接している道
・ゴミや落書き、放置自転車が多い道
【夜間の帰宅で気をつけたい「場所」】
・電柱や自動販売機などの陰
・営業時間が過ぎ、ひと気のない会社や店舗、公共施設など
・建物と建物の隙間や非常階段など
・駐輪場や駐車場、路上駐車中の車のそば
・集合住宅の外階段や誰でも入れる敷地内
・暗がりになりやすい高架下やトンネルなど
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▼ 帰宅ルートと待ち合わせ場所を決める
塾や習い事の場所から自宅までの帰宅ルートを、夜間に親子でいっしょに歩いてみましょう。
「注意が必要な道や場所」を探しながら歩くと、子どもの防犯意識も高まります。
危険なところがあるなら、多少遠回りでも、より安全性が高いルートを選んだほうが安心です。
保護者から見て心配な場所がある場合は、お迎えにいくことも検討してください。
待ち合わせ場所は、交番の近くやコンビニの前など、万が一のときに助けを求められる大人がいる場所を選ぶようにしましょう。
住宅地にあるバス停などは、人通りが途絶えることもあります。
以前、バス停で保護者のお迎えを待っていた小学生が連れ去りにあう事件もありました。
周辺環境を考えて待ち合わせ場所を決め、安全性が高いと判断した場所でも、なるべく子どもを待たせることがないよう留意したいものです。
また、マンションやアパートなどの集合住宅は、部外者が入りやすく、子どもが襲われる事件が過去に何度も起きています。
住み慣れた自宅でも、リスクがあることを忘れてはいけません。
できれば夜間は、敷地の入り口まで子どもを迎えにいくようにしてください。
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▼ 繁華街や雑居ビルでの子どもの安全対策
駅のそばの繁華街や雑居ビルに教室を構えている塾も多くあります。
賑やかな繁華街はひと目が多いものの、夜間は子どもにとって安全な場所ではありません。
繁華街を歩くときはひとりにならないこと。
できるだけ友達と行動をともにするように教えましょう。
不安がある場合は、教室までお迎えを検討したほうがいいでしょう。
また、誰でも自由に出入りできる雑居ビルは注意が必要な場所でもあります。
特にエレベーターは密室になりますので油断は禁物。
安全なエレベーターの乗り方についても子どもに教えておきましょう。
【エレベーターに乗るときの安全対策】
□ なるべくひとりではなく、友達や先生と乗る
□ ひとりで乗るときは、近くに不審な人がいないかよく見る
□ 怪しい人がいたときは、一緒に乗らない
□ エレベーター内では壁を背にしてボタンのそばに立つ
□ 危険を感じたときは、一番近い階のボタンを押して降りる
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塾や習い事にいくときも、防犯ブザーは忘れずに身につけさせてください。
携行忘れがないよう、ランドセルにつけている防犯ブザーとは別に用意したほうがいいでしょう。
危険を感じたときはさっと防犯ブザーを作動させられるよう練習しておいてくださいね。
また「ながら歩き」は絶対にNG。
イヤホンで音楽を聴きながら、スマートフォンを見ながらなどは危険です。
周囲への警戒が散漫になりますので、「ながら歩き」は日中も含めてやめましょう。
電車やバスのなかなどでスマートフォンに集中しすぎるとすきをつくってしまいます。
ときどき周囲を見回して、不審な気配がないかを確認するようよく言い聞かせましょう。
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「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、
製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するものです。
ここでいうデザインは、「意匠」などの狭義のデザインだけではなく、「制度」「取り組み」などの広義のデザインまで含めたものが評価の対象になります。
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