子どもの安全ブログ

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通学路にある危険な場所と安全な場所

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セコムの舟生です。

セコムが協賛する「全国地域安全マップコンテスト」。
先日、第17回の応募作品を選考する審査会がおこなわれました。

審査員として、「全国地域安全マップコンテスト」を主宰するオゴー産業さん、子どもの危険回避研究所の横矢真理所長、そしてセコムから私、舟生が参加。
240点にものぼる応募作品はどれも非常にレベルが高く、子どもの日常に潜む危険を察知するためのヒントがたくさんありました。

今回は第17回「全国地域安全マップコンテスト」の受賞作品を振り返りながら、通学路にある危険や安全を見極めるポイントをまとめます。

どこに危険が潜んでいるのか、どこが安全な場所なのかを子どもが自ら考え、学ぶことが大切です。

▼ フィールドワークで「危険」と「安全」をハッケンしよう!
地域安全マップは、「危険な場所」や「安全な場所」を書き込んだオリジナルの地図のこと。
実際に街を歩くフィールドワークによるインプット、そして調べた内容や気づいたことをマップに反映していくアウトプットからなり、体験を通じて、危険回避の方法や安全行動を意識づけていくことにつながります。

フィールドワークでは、自分の目で「注意が必要な場所」を探しながら歩くので、歩き慣れている通学路でもいろいろな気づきがあるでしょう。
大人から言われるのではなく、子ども自身が「発見」することが大事なポイントです。

【フィールドワークでのポイント】
あらかじめ注目すべきポイントを決めて、目的意識を持って歩くことが肝心。
いくつかキーワードを決めておくと、子どものセンサーがとらえやすくなります。

・「ココが危険!」見えにくい
駐車場や駐輪場、雑草が生い茂った公園など、人の目が届きにくい場所、障害物などで死角ができやすい場所は危険!

・「ココが危険!」ルール違反
ゴミや放置自転車がある、落書きがあるなど、管理が行き届いていない場所は危険!

・「ココが危険!」交通事故が起きそう
交通量が多い、車や自転車が飛び出してきそう、信号がない、歩道と車道が区別されていない場所は危険!

・「ココは安全!」助けてもらえる
交番、コンビニ、ファミリーレストラン、子ども110番の家など、いざというときに助けてくれる大人がいる場所は安全!


▼ 受賞作品に学ぶ!良い地域安全マップとは?
地域安全マップには、危険や安全に対する子どもの理解度や思考の深さがあらわれます。
コンテストの審査会でも、お子さんがどのような危険を認識しているのか、危険を回避するためにどのように行動しようと考えているのかが伝わってくる作品が受賞しました。


■セコム賞
防犯カメラの設置場所を示したり、エリアごとに危険レベルを表現したり、今までにない視点で学校がある地域を観察・分析した作品。
各エリアの昼と夜の違いを写真の比較やデザインでも工夫しており、よく考えられていました。
防犯カメラの補助金制度にいたるまで調査しており、地域に関心を持って深く学んでいる様子が伝わってきたことも評価のポイントです。

■危険回避賞
きれいにデザインされたオリジナルマップで大事なポイントを上手にまとめた作品。
危険レベルごとに紙の色を変えるなど、見る人に伝わりやすいたくさんの工夫がされています。
かわいいイラストもたくさんちりばめられており、楽しみながらマップづくりに取り組んでくれたことが伝わってきました。総合的に素晴らしい作品です。

■オゴー賞
危険と安全がわかりやすく表現されている作品。
なぜ危険なのか、どうして安全なのか、理由を簡潔にまとめてマップに上手に反映しています。
警察へのインタビューなども記載されており意欲的でした。
メンバー全員が似顔絵入りで制作後の感想をコメントしていているところも良かったです。
今後の生活にも役立つ有意義な経験になったのではないでしょうか。


▼ 優れた地域安全マップをつくるポイント
受賞作品を振り返りながら、優れた地域安全マップのポイントをまとめてみました。

・「危険」や「安全」について、場所を指摘するだけではなくその理由まで説明されている
・昼と夜の違い、近隣住人へのインタビューなど多角的な視点が加えられている
・見やすさ、わかりやすさ、華やかさなど、見る人の興味を引く工夫が凝らされている
・制作者の防犯意識の向上、防犯・安全対策など今後につながる総括がある

マップづくりというアウトプットのプロセスでは、「考える」作業がとても大事だということ。
フィールドワークで発見した情報や考えを、いきなり書き込むのは難しいはずです。

「他の人が見てもすぐにわかるかな?」という意識をもって、伝え方やデザインを工夫する。
こうすることで記憶に定着しやすくなり、知識として身につけることができるのです。

【あわせて読みたい!関連テーマ】
新学年スタート!子どもの防犯対策を見直そう


* * * * * * * * *

新学年がはじまったばかりのこの時期は、地域安全マップづくりに取り組む絶好の機会です。
春から初夏にかけては、草木が勢いを増して植栽や街路樹も青々としてきます。

安全に見える通学路でも、見通しが悪くなったり死角が生じたり、交通標識やカーブミラーを見えにくくしていることもあります。

新年度になって新しいお店ができたり、工事がはじまったりした場所もあるかもしれません。
季節による景観の変化にも注目して「危険」や「安全」を探してみてくださいね!


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第18回キッズデザイン賞
<お知らせ>
「第18回 キッズデザイン賞」募集開始!
2024年5月13日(月)まで



「キッズデザイン賞」の募集が今年もスタートしました!

すべての子どもは社会の宝であり、未来そのものです。
キッズデザイン賞は、多様なステークホルダーとともに子どもの未来が持続的で明るいものであるように、
「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、
製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するものです。

ここでいうデザインは、「意匠」などの狭義のデザインだけではなく、「制度」「取り組み」などの広義のデザインまで含めたものが評価の対象になります。
また、子ども用はもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、子ども子育てに配慮されたものであればすべてが対象となります。

たくさんのご応募をお待ちしています!

第18回キッズデザイン賞の詳細はこちらをご覧ください。

2024.04.18

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