入学準備スタート!新1年生に教えておきたい「防犯のきほん」
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セコムの舟生です。
早いものでもうすぐ12月。
来年4月に新1年生になるお子さんは、入学に向けての準備を少しずつ進めていることでしょう。
学用品の準備や学童保育の申し込みなど、これからだんだん忙しくなりますね。
お子さんの「安全・防犯対策」も、忘れてはいけない入学準備のひとつ。
保護者が送り迎えする幼稚園や保育園とは違って、小学生になると子どもだけで通うことになります。
親の目が届かない時間が増える分、事件や事故に巻き込まれないための知識を、お子さん自身が身につけていかなくてはなりません。
そこで、これから入学までの4カ月間、「入学準備シリーズ」と題して、不定期で防犯や安全の基礎知識をお伝えしていきます。
初回のテーマは「防犯のきほん」。
子どもを狙う不審者などから身を守るために、保護者が教えておくべきことをまとめます。
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▼ 防犯のきほん、「知らない人」ってどんな人?
お子さんに「知らない人について行ってはだめだよ」「物をもらってはいけないよ」と教えているご家庭は多いと思います。
ところで、「知らない人」とはどんな人なのか、お子さんが理解できるよう教えていますか?
子どもは、時折見かける人や親しげに話しかけてきた人を、「知っている人」と判断してしまうことがあります。
不審者が子どもを誘う声かけや手口は巧妙です。
相手のペースにのらないよう、まずは「知らない人」を正しく理解させることからはじめましょう。
小さなお子さんに「知らない人」を教えるには、なるべく具体的に伝えるのがポイントです。
<こんな人は「知らない人」>
□ 初めて見る人
□ 名前を知らない人
□ 住んでいるところを知らない人
□ お父さん、お母さんの知り合いではない人
<さらに具体的に...こんな人も「知らない人」>
□ ときどきあいさつを交わすが、名前や住んでいるところを知らない人
□ 近所でよく犬の散歩をしているが、名前を知らない人
□ 公園でよく見かけるが、名前や住んでいるところを知らない人
□ よく行くお店で働いているが、お母さんやお父さんの知り合いではない人
「知らない人」のきほんを教えたら、具体的に「こういう人は"知っている人"?それとも"知らない人"?」と聞いてみましょう。
実際にある場所やお店の名前を出すなど、お子さんがイメージしやすいシーンやシチュエーションの中から、質問してみるのがおすすめ。間違っていてもすぐに答えを教えるのではなく、「本当にそれで大丈夫?」と問いかけて、よく考えさせてください。
自分自身で考える習慣をつけることは、これからいろいろな場面で役に立ちます。
防犯スキルにも欠かせないものですので、意識しながら教えてくださいね。
▼ 「知らない人」に話しかけられたらどうする?
子どもに話しかけるのは、不審者だけに限りません。
子どもが好きな方、子どもの安全を見守ってくださっている地域の方もたくさんいます。
ですから、「おはよう」「おかえりなさい」などと声をかけられたときは、元気にあいさつを返すのが正解です。
警戒が必要なのは、「どこの小学校?」「名前は?」などのしつこい質問や、「一緒に遊ぼう」「送ってあげようか」など行動をうながしたりする声かけ。
子ども自身に何かを求める問いかけには、悪意が潜んでいる可能性があります。
そもそも見ず知らずの子どもが返答に窮するような質問に善意があるとは思えません。
このようなときは「いやです」「わかりません」などときっぱりと断ること。
小さなお子さんに細かな対応方法を教えても難しいので、とにかく断ることだけでも覚えるようにしましょう。
親御さんが不審者役になって、声かけの対応を練習する「防犯シミュレーション」もおすすめです。
お子さんが好きなもので誘ったり、ちょっと困るような質問をしたりして、断り方を練習しましょう。
「つれて行っちゃうぞー」とスキンシップを図ったり、ゲームのように盛り上げたりすると、子どもが飽きません。
大事なことを教えるときは、興味をもたせる工夫も必要です。
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「知らない人」について理解するとともに、近隣に「知っている人」を増やすことも子どもの安全につながります。
地域のイベントやボランティア活動に参加して知り合いを増やしたり、ご近所の方に「こんど1年生になるので、何かあったらよろしくお願いします」と声をかけたりしておくと、お子さんを気にかけてくれるはずです。
親子で小さな準備を積み重ねて、「小学生になるんだ!」という意識を少しずつ高めていけるといいですね!2017.11.30