インターネットの有害情報から子どもをどう守るか?
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セコムの舟生です。
いよいよ4月、まもなく新学期がはじまりますね。
お子さんは充実した春休みを過ごしていますか。春休み中は子どもの自由な時間が増えるため、ゲーム機や携帯電話など、インターネット接続機器に接する時間が長くなることでしょう。またパソコンでインターネットを利用することもあるかしれませんね。
子どものインターネット利用にあたっては、ご家庭でルールを決めていると思いますが、インターネット上にはポルノや、残虐コンテンツ、暴力描写、犯罪・自殺や薬物への誘惑、異性紹介など、親として見せたくない情報が無数に存在していて、子どもでも簡単にアクセスできてしまいます。
子どもに悪影響をおよぼす有害情報にアクセスさせないためには、どうすればいいのでしょうか?
子どもをとりまくインターネットの現状と、有害情報から守るための対策を考えてみましょう。* * * * * * * * *
▼ 子どものすぐそばに有害情報が存在するという現実
インターネット上にはさまざまな情報が公開されています。
有害な問題を含んでいたり、真偽の判別がつかなかったりする情報も混在しているのが現実です。気になるキーワードを検索していて、有害な画像や動画などが出てきてしまい、意図せず閲覧してしまった...といったことは、よくありますよね。
インターネットを使っていれば、子どもにも同じことは起きるはずです。
検索エンジンだけではなく、ウェブサイトやブログからのリンク、動画サイトなど、思いがけず有害な情報に接する可能性は大いにあると思います。インターネットには、子どもに悪影響をおよぼすような情報が無数に存在しているという現実があります。この現実から目をそらしたまま、子どもにインターネットを使わせるべきではありません。
保護者として、常に対策を考え続けることが求められます。
▼ 低迷するフィルタリング利用率、その理由は?
子どもを有害情報から守る方法のひとつとして、「フィルタリング」があげられます。
ところが昨今、フィルタリング利用率が低迷しているようです。総務省の調査によると、小学生の携帯電話・スマートフォンのフィルタリング利用率は、2012年度では76.5%でしたが、2013年度には62.2%まで低下しています。
携帯電話やスマートフォンでフィルタリングを利用しない理由は、以下のようなものでした。
・ 子どもを信用している
・ 特に必要を感じない
・ 子どもにとって不便だと感じた
・ SNSやメッセージ等を使いたいと頼まれた
・ その他のサービスを使いたいと頼まれた保護者の不勉強やインターネットネットリテラシーの低さが、「フィルタリングを利用しない」という選択につながっていると言えそうです。
▼ 子どもを有害情報から守る対策=フィルタリング
フィルタリングの利用は、やみくもに子どもを規制するものではありません。
子どもにとって相応しくない有害な情報から子どもを守るためのものです。
有害情報によって心身に悪い影響をおよぼすことを防ぐためのものです。子どもの自主性や子どもの意見は大切ですが、フィルタリングに優先されるものではありません。
子どもがインターネットを利用するならフィルタリングは、欠かせません。<携帯電話・スマートフォン>
携帯電話は各社が提供するフィルタリングサービス、スマートフォンの場合はWi-Fi通信にもフィルタリングが欠かせません。フィルタリング機能を内蔵した専用ブラウザアプリもありますので、導入を検討してみてください。
いずれにしても、子どもの要求で簡単にフィルタリング解除するのは避けましょう。携帯電話やスマートフォンを持つのであれば、フィルタリング利用が前提であることを、子どもによく理解させてください。<パソコン>
自宅のパソコンにもフィルタリングをしたほうが安心です。フィルタリングソフトを導入する、プロバイターが提供するフィルタリングサービスに加入する方法などがあります。
パソコンにログインパスワードを設定し、子どもだけでパソコンを利用できないようにする工夫も取り入れるといいでしょう。<携帯ゲーム機>
携帯ゲーム機も同様にフィルタリングが必要です。フィルタリングサービスに加入するほか、特定サイト以外はアクセスできないようゲーム機本体に設定できるものもあります。
低学年のお子さんが利用している場合、ゲーム機本体の設定でインターネット利用そのものをできないようにしたほうが安心です。
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インターネットと上手に付き合っていくには、インターネットリテラシーを育むことが大切です。なぜ有害サイトにアクセスしてはいけないのか、どのような情報が有害なのか、インターネット上の情報をどのように活用するのがいいのかなど、インターネットとの付き合い方を親子で考え、話し合ってみてください。
2015.04.02