【インターネット入門特集】(6) 携帯電話はモバイルコンピューターです!
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セコムの舟生です。
大人から子供まで幅広く普及している携帯電話ですが、その一方で思わぬトラブルに巻き込まれる人も増えています。「うちの子はまだ小学生だから大丈夫」と思われている親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、実は小学生のお子さんがインターネットのトラブルに巻き込まれることも多いのです。
そこで今回は、子供にとっても必需品になりつつある携帯電話でのインターネット利用について、子供の防犯という面からお話します。
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■ 興味本位での利用が思わぬトラブルに インターネット上で簡単に自己紹介できる「プロフ」が子供たちの間で大変流行していますが、利用のしかたによっては、お子さんの個人情報が流出してしまう原因にもなります。また、「学校裏サイト」がいじめや詐欺などの犯罪に利用されるといったケースもあります。
「出会い系サイト」についても、被害者の8割が児童であることを、しっかりと認識しておくべきでしょう。
■ 無料ゲームサイトやSNSにも、危険があります!
ここ数年では、携帯電話の無料ゲームサイトやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)をめぐるトラブルも増えています。例えば、無料ゲームサイトへのアクセスそのものは無料でも、ゲームの中で使うアイテムが有料である場合もあります。小学生の子供が有料であることを正しく認識できずに"購入"してしまい、後日、高額の料金を請求されてトラブルになるケースもあるようです。またSNSには、プロフと同じような「自己紹介」「マイリンク(履歴)」「コメント(足跡)」などの機能が付いています。利用のしかたによっては個人情報が漏れる心配があるので注意が必要です。
これらのサイトには「同意確認」や「利用規約」などが掲示されていますが、とくに小さな子供は、理解できずに使ってしまうことが多いようです。
■ 携帯電話は単なる"電話"ではなく"モバイルコンピューター"です!
携帯電話は、もはや単なる電話ではなく、メールやインターネットができるモバイルコンピューター。ボタン操作ひとつで、さまざまな利用のしかたができるアイテムです。好奇心旺盛で知識の吸収が早い子供たちは、携帯電話の使い方をどんどん身につけていきます。親がまったく気づかないうちにお子さんの個人情報が漏れていることもありますので、「たかが携帯電話」と安易に考えず、使い方について家族でよく話し合っておくことが大切でしょう。
場合によっては、お母さん・お父さんよりお子さんの方が携帯電話やインターネットに関する知識が豊富なこともあるでしょう。まずは、お子さんの知識に追いつけるよう、親もインターネットの知識を身につける努力しましょう。そして安全に使うためにも、携帯電話の危険性や使い方、利用のマナーについて、家族でよく話し合ってみてください。
文部科学省では、はじめてお子さんに携帯電話を持たせるご家庭向けのリーフレット「ちょっと待って!はじめてのケータイ」を作成しています。Web上で見ることができますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
■ 携帯電話を選ぶときには、目的や、子供の年齢に合ったものを選ぶ
「登下校が心配だから、いつでも子供と連絡が取れるようにしておきたい」、「緊急時、すぐに連絡が取れるようにしておきたい」など、防犯を目的としてお子さんに携帯電話を持たせているご家庭も多いと思います。しかし、学校によっては、携帯電話が持ち込み禁止となっているところもありますね。携帯電話を選ぶときには、子供の生活環境や発達度合いなどをよく検討して決めることが大切です。「お子さんが使いやすいか」「おもちゃになってしまわないか」などを考慮したうえで、お子さんにあったものを選んであげてください。
お子さんに持たせる最初の携帯電話としておすすめなのが、インターネット接続やカメラ、ゲームといった機能が付いていない、本当に必要な機能だけに限定した「mamorino(マモリーノ)」です。
また、通話機能がついておらず、防犯機能に特化した「ココセコム」なら学校への持込も可能ですので、登下校時に持たせることができ、安心です。この二つのどちらも、これらを身につけたお子さんの位置情報を検索できるほか、いざというときにはお子さんのもとへセコムが駆けつける「現場急行サービス」に対応しています。子供の防犯を考える上で、とても心強いですね。
インターネットビギナーに向けてお話してきた【インターネット入門特集】は、これで完結です。
少しでも不安なことがある場合は、【インターネット入門特集】の過去の記事を参考になさってください。
2010.06.17