居空き、忍び込みによるわいせつ被害から子どもを守る
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セコムの舟生です。
わいせつ目的で家に忍び込み、子どもに性的暴行を加える事件が複数、報じられました。
子どもへのわいせつ目的で住宅に侵入する事件は、過去に複数回発生しています。
ニュースで取り上げられると類似の犯罪が続くことがありますので、あらためて自宅をチェックしてみてください。
今回は、侵入されないための防犯ポイントをまとめます。▼ 住宅侵入を許さないための5つの防犯ポイント
「居空き」「忍び込み」とは、住人の在宅中に侵入して金品を盗み出す手口のこと。
活動時間である日中の侵入は「居空き」、寝静まった夜間の侵入は「忍び込み」と呼びます。
「居空き」「忍び込み」の侵入経路で多いのは「無施錠」の窓やドア。
施錠は泥棒対策の基本です。
<侵入回避!自宅の防犯ポイント>
(1)在宅中も戸締まりを徹底する(補助錠も活用)
在宅していても部屋から誰もいなくなる場合や、就寝中は必ず窓やドアの鍵を閉める習慣をつけましょう。
高窓やトイレの小窓、2階以上のベランダの窓などが侵入経路になることがあります。
「ここからは入れないだろう」という油断は禁物です。
換気のために窓を開けておく場合は、一定以上に窓が開かないように固定できるタイプの補助錠を活用し、防犯性を高めてください。
(2)置き鍵はしない
屋外に「置き鍵」をするのはやめましょう。
鍵を隠す時、取り出す時に誰かに見られて悪用されるケースがあります。
(3)窓周りに足場になるものを置かない
自転車や家庭ごみ、脚立やクーラーボックスなどを庭先に置いていると、侵入の足場に利用されるかもしれません。家の周囲にはなるべくものを置かないこと。
置き場所に困るものは、窓に届かない位置に鍵つきのチェーンで固定するなどしておくと防犯意識の高さもアピールできます。
(4)家の周囲の見通しを良くする
侵入しようとする者は、人の目を嫌います。
身を隠せる場所が多いほど、狙われやすいということです。
自宅の敷地内が表通りからも見通せるよう、家の周りはすっきり整理しておくことが肝心。
家の周囲が雑然としていれば、防犯意識の低い家だと思われる可能性があります。
(5)防犯砂利やセンサーライトなどを利用する
侵入口として多いのは、人の目につきにくい敷地の奥まった場所。
表通りから見えにくい場所には、歩くと大きな音が鳴る防犯砂利や、人を感知して点灯するセンサーライトなどで、防犯性を高めましょう。
「居空き」「忍び込み」犯は、普段の生活を見ています。
日常的に窓を開けている家や、敷地に入り込んでも見つかりにくそうな家など、侵入がたやすい住宅を見定めているのです。
お子さんと一緒に家の周囲を見回って、「ここから侵入できそう」という場所がないか、探してみてください。
侵入の足場になりそうなものや身を隠せそうなものを片付ける、勝手口や人の目につきにくい窓などは補助錠で補強する、センサーライトを取り付けるなど、防犯力の強化を検討しましょう。
また、家に帰ったらすぐに鍵をかける(チェーンまでしっかりと!)、窓を開けっぱなしにしないなど、施錠を習慣づけてください。
▼ 帰宅時に押し入られないために注意したいこと
居空きや忍び込み以外にも、帰宅する子どものあとをつけて家に押し入る強引な手口も存在します。
保護者が不在で、自分で鍵を開けて留守番をするお子さんは特に注意が必要です。
<家に入る時の3つの約束>
・必ず背後を確認して、誰かがついてきていないか確認する
・玄関先でモタモタせず、ドアを開けたらさっと家に入って鍵をかける
・誰もいなくても「ただいま!」と大きな声で言う
この3つを子どもに言い聞かせてください。
集合住宅の場合、エントランスやエレベーターでも警戒が必要です。
住人のふりをして敷地に入り込み、子どもにわいせつ行為を加えた事件も発生しています。
オートロック付きのマンションでも、知らない人がいたらできるだけ一緒にエレベーターに乗らないなどの工夫が必要です。
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たとえ自宅でも、油断やすきがあれば、そこは安全な空間ではなくなってしまいます。
外に行く時だけ不審者に注意するように教えるのではなく、「家の防犯」についても考える機会を持つようにしてください。
「こういう事件があったんだって」と伝えながら話し合うと、自宅の安全対策もより具体的になります。子どもの防犯意識が高まるはずです。
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