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9月も注意!もしも子どもが「熱中症かな?」と思ったら

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セコムの舟生です。

夏休みが終わって、通学路に元気な子どもたちにの声が戻ってきました。
今月は運動会が実施される小学校も多いのではないでしょうか。

毎年、夏休み明けの残暑のころには、運動会の練習やスポーツ活動をしていて熱中症で搬送されるお子さんがたくさんいます。

長い休み明けは、学校のある生活リズムにまだ体が慣れておらず、疲れやすくなるもの。
体調が万全ではないときは、熱中症にもかかりやすくなります。
お子さんが疲れやだるさを訴えたときは「もしかしたら...」と熱中症を疑ったほうがいいかもしれません。

今回は、熱中症が疑われる症状の見極め方や、もしものときの応急処置などをまとめます。


* * * * * * * * *


▼ こんなときは「熱中症」かもしれません

熱中症は、高温多湿の環境に体が適応できず、体温調節機能がうまく働かなくなった状態です。
大量の汗をかいて体内の水分や塩分のバランスが崩れると、体にこもった熱が逃せなくなってしまいます。

子どもは汗をかいて体温を調節する機能が未熟なうえ、身長が低く地面からの照り返しの影響も受けやすいため、熱中症にもなりやすいと言えます。
それでいて、自分では体調の変化が起きていても気づかなかったり、周囲を気にして気分が悪いことを伝えられなかったりすることも少なくありません。

子どものちょっとした変化を見逃さないように、大人が気にかけることが肝心です。

熱中症の兆候は、ちょっとした体の異変にあらわれます。
子どもの場合は、「頭が痛い」「気持ちが悪い」といった症状を訴えることが多いようです。
言葉で訴えなくても、顔色が悪かったり、なんとなくだるそうにしていたり、あくびを繰り返していたりするときは、熱中症の初期症状かもしれません。

運動中は、「足がつる」「手足がしびれる」といった症状もよく見られます。
これは水分だけを摂っていて塩分が不足したときに起きる「熱けいれん」というもので、熱中症の初期症状のひとつです。

また、学校ではなんともなかったのに、帰宅後に具合が悪くなるケースもあります。
疲れを訴える、横になりたがる、座り込んでなかなか動こうとしないなど、いつもと違う様子が見られたら、熱中症の可能性も考える必要があります。

熱中症になりかけているときの症状のあらわれ方には、個人差があるので、たいしたことがないように見えても、放っておかないことが大切です。


▼ 熱中症になってしまったときの応急処置
子どもの熱中症は、症状が軽いうちに早めに対処すればすぐに回復するケースがほとんどですが、大丈夫だろうと思って様子見をしているとあっという間に重症化してしまうこともあります。
状態を正しく見極めて、適切に対処することが求められます。

<熱中症の初期対応>
熱中症の初期対応で重要なのは、体温を下げること。
重症度にかかわらず、すぐに次の対応をします。

(1)涼しい場所(エアコンが効いた室内、風通しのよい日陰など)に避難させる
(2)衣服をゆるめて体を冷やす。首のまわり、脇の下、足の付根を冷やすと効果的
(3)水分と塩分、または経口補水液を補給する

<熱中症の重症度別の対処方法>
■1度(軽度)
・症状:めまい、立ちくらみ、生あくび、大量発汗、筋肉痛、こむら返り
・対処方法:涼しいところで安静にして体を冷やし、水分と塩分を補給します。

■2度(中度)
・症状:頭痛、吐き気や嘔吐、体がだるい(倦怠感)、力が入らない(虚脱感)、集中力や判断力がの低下
・対処方法:1度(軽度)の処置を行い、症状が改善しなければ近くの医療機関へ行きましょう。
自分で水を飲めないときや、倦怠感や虚脱感が強くて動けないというときは、様子見せずに救急車を呼びましょう。

■3度(重度)
・症状:意識がない、けいれんを起こす、呼びかけても反応しない、まっすぐ歩けない
・対処方法:入院が必要な症状です。
すぐに救急車を要請し、一刻も早く医療機関にかかりましょう。


▼ スポーツ中の熱中症を防ぐには?
運動会の練習やスポーツなどの活動中は、体温が上昇するので、熱中症にもかかりやすくなります。お子さんにも、以下のようなことに気をつけるよう教えてください。

□水分だけではなく塩分も補給する
スポーツ中はたくさん汗をかいてのどが乾くので、大量に水を飲むお子さんが多いと思います。しかし、水分量だけが増えて血中の塩分濃度が薄まると熱けいれんを引き起こしてしまいます。
熱中症を防ぐには、水分と塩分のバランスを保つことが重要
スポーツをするときの水分補給は、塩分や糖分を含むスポーツドリンクや、塩分タブレットなどを準備するようにしましょう。

□適切に休憩を取る
運動時には、30分おきくらいに休息を取ることが適切とされています。
涼しい場所で水分補給をしたり、首筋を冷やしたりして、体温を下げることが大事です。
汗で体が濡れたままだと体温が下がりにくいので、タオルで汗をふいたり、着替えたりするのも効果的です。

□無理をしない
運動中の熱中症は、ランニングやダッシュなどを繰り返したときに多く発生しているそうです。
徒競走やリレーの練習、息が上がるような激しい運動をしたあとは要注意。
疲れやだるさを感じたり、気分が悪くなったりしたときは、先生やコーチに早めに申し出るようお子さんに教えておきましょう。
無理をして運動を続けると、急激に悪化して命の危険に関わることも考えられます。

□体育館での運動や応援中も熱中症に注意
風のない締め切った体育館での競技や、室内トレーニングのときにも、熱中症になることがあります。
運動中だけではなく、仲間の応援で大声を出していたり、炎天下に長時間立ったままだったりしても熱中症になることがあるそうです。
熱中症になるのは屋外や運動中だけではありませんので、自分の体調変化に十分注意するよう言い聞かせてくださいね。


* * * * * * * * *


今夏は猛暑でしたので、エアコンの効いた室内で過ごすことが多かったお子さんもいるでしょう。
夏休みの間にエアコンの涼しさに体が慣れてしまっていると、運動はもちろん、学校生活も体に堪えます。
朝なかなか起きられない、すぐに疲れてしまうといったお子さんは特に用心が必要。
抵抗力が落ちていると熱中症だけではなく、夏風邪などの感染症にもかかりやすくなります。

お子さんには学校でがんばりすぎないように伝え、早寝早起き、バランスの取れた食事などを心がけて体を慣らしていきましょう。

2018.09.06

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