子どもの安全ブログ

子どもに教えておきたい!不審者からの逃げ方

セコムの舟生です。

子どもが不審者に声をかけられたり、体を触られたりする事件があとを絶ちません。
夏休み期間中や新学期がはじまったあとも、このようなニュースが報じられていました。

・保育園に通う女児に「こっちに猫がいたよ」とアパートの階段踊り場に誘い込み、体に触るなどした40代男を逮捕
・複数の友達と外で遊んでいた女児に声をかけて誘い出し、車で逃走した60代男を未成年者誘拐と強制わいせつ未遂の疑いで逮捕
・路上を歩いていた10歳女児の手首を引っ張り、体に触るなどのわいせつ行為をした60代男を逮捕
・帰宅中の小学生女児に「スカートに虫がついているよ」などと声をかけ、体に触るなどわいせつ行為をしようとした10代男を逮捕

子どもを狙う不審者は、力で強引に、あるいは言葉巧みに迫ってきます。
そのような状況になったときは、子どもは力では絶対にかないません。

大切なのは、すぐに正しい防犯行動を起こすこと。
被害が及ぶのを防ぐことができるはずです。

今回は、お子さんにぜひ知っておいてほしい、「不審者からの逃げ方」についてお話しします。


* * * * * * * * *


▼ 「悪い人」から逃げるには6mの距離が必要
子どもを狙う者は、人に見とがめられるのを非常に恐れています。
そのため、犯行に適した状況、場所、タイミング、かける言葉などを常に考え、子どもを物色していると考えられます。

以前、子どもの安全研究をしている清永賢二先生と対談したことがあります。
先生によれば、犯罪者が犯行いたるまでに、いくつかの段階があるそうです。

・ 500m先ぐらいまで視野に入れながら、なんとなく子どもを探しはじめる
・ だんだん気持ちが高ぶってきて、200m手前くらいで心を決める
・ 周囲を警戒しながら狙いを定めた子どもに近づき、20m手前で行動を起こす準備をはじめる
・ さらに距離を詰め、6m手前で一気に行動を起こす

犯罪行動を起こす「6m手前」というのは、子どもがどの方向に逃げても捕まえられる距離だそうです。
6mというと、まだまだ遠いと感じる距離かもしれません。
しかし、「狙われたら逃げるのは困難な距離」ですので、お子さんに距離感覚を覚えてもらってください。

また、少し離れている人の視線や、不審な気配などにも注意を払うように教えましょう。
この時点で「なにかおかしいな」と感じたら、道を変えるなどしてそれ以上近づかない工夫が必要です。

そして、自分の周囲で様子がおかしい人物を察知したら、狙われている可能性大。
すぐさま走って逃げるくらいの危機感を持って、不審な人物から離れることが大事です。


▼ 不審者に狙われたときの「逃げ方」
危険を感じたときは、一刻も早くその場から離れることが重要なポイント。
不審者は、ターゲットである子どもから一定距離以上離れると、あきらめることが多いそうです。
シンプルなのは、「走って逃げる」ですが、距離を詰められた場合、子どもの足では逃げ切れない可能性があります。

そのようなときは、ランドセルや手荷物を手放して走ること。
荷物は俊敏な行動の妨げになりますが、身軽になると4m手前でも低学年の子が20mの距離を逃げ切れることができたという実験結果もあるそうです。

「荷物を置いて逃げる」という行動は、子どもが自己判断でできるものではありません。
「置いていったら、あとで怒られるかもしれない」と思ってしまいがちだからこそ、「いざというときは荷物を捨てて逃げなさい」と教えておくことが肝心です。

逃げ切れず捕まってしまったときは、とにかく自分のピンチを誰かに知らせること。
「大声を出す」「防犯ブザーを鳴らす」という2つの行動を覚えておきましょう。
周囲に知られることを恐れて、逃げていく不審者も多いです。

助けを求めるときは、おなかの底から、体が震えるくらい力強く発声できることが理想です。
悲鳴だけだとはしゃいでいると勘違いされてしまうことがあるので、大きな声ではっきり「助けてーー!」と言いましょう。

普段は大きな声で叫ぶことなどあまりありませんが、いざというときは近くにいる大人に危険を伝えられるくらいの音量で声が出ないと困ります。
学校の防犯訓練や、ご家族でカラオケなどにいったときなど、周囲に迷惑がかからない環境で大声を出す練習をしておくことをおすすめします。


▼ 車から声をかけられたときは?
逃走が容易で、閉じ込めてしまえば助けを求める声が届かなくなる車は、声かけからの連れ去りによく使われます。
車の中から声をかけて、子どもを連れ去ろうとするケースにはどのように対処したらいいのでしょうか。

まず、「車の中には、不審者がいるかもしれない」ということを理解させることが重要。
路上駐車中の車を街中で見かけることは珍しくありませんが、どんな車であっても「もしかしたら...」と考えて警戒する子は、危機回避能力が高いと言えます。

以下の対処方法を、お子さんに話して聞かせておきましょう。

(1) 停車している車の脇を通るときは、大人が両手を広げたくらい離れて歩く
(2) 車から距離をおけないときは、防犯ブザーを手に握っていざというときに備える
(3) 車の中からじっと見られていたら、道を変えるなどして車の脇を通行しない
(4) 声をかけられても、絶対に立ち止まらず、すぐに車から離れる
(5) 車内に引き込まれそうになったら、防犯ブザーを鳴らすと同時に大声も出す
(6) 逃げるときは、車の向きと反対方向に走る(車はすぐに向きを変えられません)


* * * * * * * * *


今回は不審者からの逃げ方を中心にお話しましたが、何よりも大事なのは「狙われないこと」。
子どもを物色する人物に「あの子にしよう」と思われないよう、ひとりで行動したり、人目につきにくい場所を通ったりしないことが大事です。

逃げ方を学ぶだけではなく、狙われないための安全対策についても、お子さんとよく話し合っておきましょう。

2018.09.13

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