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PM2.5、黄砂、煙霧...大気汚染物質から子どもたちをどう守る?

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セコムの舟生です。

全国的に桜の開花の便りが届いていますね。今年は各地で例年よりも早い開花だそうです。
桜の開花を聞くと、春らしい気持ちになりますね。

さて、今年に入ってから、全国広範囲にわたって微小粒子状物質「PM2.5」が観測され、話題となっています。また、3月10日には、「煙霧」という猛烈な砂ぼこりが東京を覆い、視界の見通しが悪くなる異様な天候が大きな騒動になりました。

例年、この時期の日本には、偏西風に乗って「黄砂」が飛来しますが、今年は中国の深刻な大気汚染による影響が懸念され、お子さまへの健康被害を心配なさっている方も多いのではないでしょうか。

3月から4月にかけては、気圧や気温の関係で風の強い日が多くなりますので、まだまだ油断は禁物です。大人よりも環境変化に敏感な子どもを守るために、私たち親ができることを考えてみたいと思います。


* * * * * * * * *


▼ 子どもへの影響が心配な微小粒子状物質「PM2.5」
毎年、春に飛来する黄砂。今年は、微小粒子状物質「PM2.5」が混じっているということで、全国的に関心が高まっています。3月初旬に熊本県が、全国ではじめて注意喚起情報を流したのを皮切りに、西日本以南でも広範囲でPM2.5が観測され、連日のようにニュースに取り上げられています。

PM2.5とは、大気中に浮遊している2.5マイクロメートル以下の小さな粒子のことで、大気汚染物質も含まれます。粒子が髪の毛の太さの1/30ほどと非常に小さいため、吸い込むと肺の奥や気管支の隅にまで入り込んでしまうそうです。

環境省では、PM2.5の濃度が1日平均値70マイクログラムを超えると、健康に影響が現れる可能性が高くなると予測していますが、呼吸器・循環器系疾患のある方や、子どもや高齢者の場合、これよりも低い濃度でも影響が出る可能性を指摘しています。気管支の弱いお子さんや、ぜんそく、花粉症などの症状があるお子さんの場合、特に注意が必要です。


▼ 「煙霧」にもPM2.5が含まれる?
3月10日に東京を襲った「煙霧」。青空が一変して暗くかすみ、ほこりっぽい強風が吹き荒れました。この日は、目やのどに違和感を覚えた方も多かったのではないでしょうか。

煙霧は、風が強い春先に起こりやすい気象現象です。空気が乾燥しているときに気温が上昇すると、細かい塵(ちり)や砂といった微粒子が大量に風で舞い上がります。この微粒子によって視程(肉眼で物を見分けることができる距離)が10km未満となっている状態が「煙霧」です。

この日、環境省は「首都圏で黄砂は観測されていない」と発表していますが、煙霧が発生した時間帯には、PM2.5の値も上昇していたことがわかっています。煙霧の発生しやすい気象条件のときは、黄砂と同様に、PM2.5の数値に注意を払ったほうが良いといえるでしょう。


▼ 子どものための「PM2.5対策」
健康被害を避けるためには、PM2.5を吸い込む機会をできるだけ減らすことが一番です。環境省では、暫定指針値である1日平均値70マイクログラムを超えた場合の行動の目安として、「不要不急の外出や、屋外での長時間の激しい運動をできるだけ減らす」としています。お子さんの場合は、暫定指針値を超えていなくても、十分な注意が必要です。

このほかの対応としては...
○ マスクを着用する
○ 空気清浄機を使用する
○ 換気や窓の開閉を必要最小限にする
○ うがい、手洗いを徹底する

といったことが挙げられます。

PM2.5は粒子が非常に細かいため、マスクや空気清浄機の効果は種類によるところも大きいのですが、何もせずに無防備でいるよりは良いのではないでしょうか。高機能で有効性の高いものが手に入れば、それに越したことはありません。


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PM2.5による影響は、個人差があります。環境省や各自治体から公表されている観測データをこまめにチェックして、お子さんの体調に変化がないかどうか見てください。お子さんを守るためには、保護者の方が適切に判断することが必要です。

■ 大気汚染物質広域監視システム 「そらまめ君」(環境省)
PM2.5のほか、各種の大気汚染物質の測定時報値を提供しています。

■ 黄砂情報提供ホームページ(環境省・気象庁)
黄砂観測の速報値、今後の分布予測など、さまざまな情報が確認できるポータルサイトです。

2013.03.28

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