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新型インフルエンザ、今年は?

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セコムの舟生です。

今年の8月、世界保健機構(WHO)は、現在の新型インフルエンザ(A/H1N1型)の流行状況について「ポストパンデミック」に移行したという声明を発表しました。

「ポストパンデミック」とは、大きな流行が鎮静化し、患者発生が低い水準で小康状態が続く時期という意味。警戒水準フェーズ6(世界的大流行)から実に1年2カ月ぶりの移行ということで、日本でも注目されましたが、完全に流行が終息したという意味ではありません。

そのため、油断は禁物。厚生労働省では、再流行の可能性を指摘しています。日ごろから感染予防に取り組むことが必要です。そこで今回は、「今年の新型インフルエンザの傾向と対策」について、お話したいと思います。

* * * * * *

▼ 再流行も懸念される新型インフルエンザ 今年の特徴は? 今シーズンも再流行が懸念されている新型インフルエンザ(A/H1N1型)は、「比較的軽症で回復しやすく、致死率は季節性インフルエンザ並みか、それ以下」と分析されています。

しかし、糖尿病や喘息などの基礎疾患のある方、妊婦、乳幼児、高齢者は、感染すると重症化しやすいという特徴があります。

また、インフルエンザウイルスは変異しやすいという特徴があります。現在は、病原性の低いウイルスといわれていますが、今シーズンも同じ特徴を維持しているとは限りません。

▼新型以外の型のインフルエンザにも注意が必要
新型インフルエンザ以外の型にも注意が必要です。お隣りの中国や香港、台湾などでは、新型インフルエンザの流行が下火になった後、H3N2(香港型)が流行しました。

また、南半球のいくつかの国では、この冬(北半球では夏)B型も混じった流行がおきており、注目されています。H3N2香港型、B型とも子供がかかった場合、重症化しやすい傾向にあります。

今季のワクチンには、H1N1新型、H3N2香港型、B型の3種類のウイルス株が使われていますので、早めに接種しておくことをお勧めします。

今後、新聞やテレビのニュース、医療機関などから発信されるインフルエンザ情報には、よく注意を払ってください。厚生労働省など、下記のサイトも参考になります。こまめにチェックしてみてください。

<参考情報サイト>
厚生労働省 新型インフルエンザ対策関連情報
国立感染症研究所 感染症情報センター 新型インフルエンザ(一般の方向けの情報)
◆ セコム 鳥インフルエンザ(H5N1)対策情報サイト

▼ 今日からできる予防対策
インフルエンザが流行しても、感染予防の方法は基本的に同じです。もう一度おさらいしておきましょう。

【手洗い・うがいを徹底する】
インフルエンザウイルスは、石鹸にとても弱いウイルスだということがわかっています。手に付着したウイルスを体内に侵入させないためには、こまめに手洗いを行うのがイチバンです。外遊びの後や学校へ入る時、帰宅した時、食事の前は、手洗いとうがいを必ず行うように言い聞かせましょう

このブログでも以前に正しい手洗い・うがいの仕方を紹介していますので、参考にしてみてください。

また、手のアルコール消毒を行うことも有効です。最近は公共施設の入り口などでもアルコール消毒液を備えているところが多いので、見かけたら利用するようにしましょう。

【手で口や鼻を触らない】
手はいろいろな物に触るので、インフルエンザウイルスが付着している可能性があります。なるべく手を口周りに持っていくのは避けましょう

特に、小さなお子さんは、手はもちろんのこと、それ以外の物もなんでも口に入れてしまいます。外出先では、だれが触れたかわからない物を口に運んだりしないよう、よく注意してあげてください。

【マスクをする】
マスクをすることによって、飛沫感染(※)を防ぐほか、手で口や鼻を触らないようにするという効果もあります。マスクをする際は、鼻と口をしっかり覆い、隙間がないようぴったり密着させないとあまり効果がありませんので注意してください。乾燥や寒さが本格化してきたら、外出の際はマスクをするようにしましょう。
※咳やくしゃみなどによって、ウイルスや細菌を含んだ唾液が拡散して感染すること

このブログでも以前に正しい手洗い・うがいの仕方やマスクの着け方をご紹介していますので、参考にしてみてください。

* * * * * *

新型インフルエンザは、感染力が強いため、今シーズンにおいても一度流行すれば広がるのも早いと見られています。新型インフルエンザに限ったことではありませんが、感染症予防の第一歩は正しい手洗い・うがい・マスクの着用です。家族みんなの習慣にしたいですね。

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2010.10.08

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