夏本番!子どもの熱中症対策
-
セコムの舟生です。
今年も本格的な暑さがやってきました。
夏休みになると、子どもたちはいっそう活動的になりますが、熱中症の危険性も高まります。
学校や保護者の目が届かない時間帯が多くなりますので、熱中症対策もしっかりしておきたいですね。
そこで今回は、子どもの熱中症対策をまとめます。
熱中症の前兆である体調変化や、悪化させないための対処方法などもご紹介しますので、お子さんにもぜひ教えてあげてください。
* * * * * * * * *
▼ 熱中症になりやすいのはどんなとき?
晴天のときは日差しが強烈で、気温も高くなります。
このような日には、水分をこまめにとったり、日かげや室内で過ごしたりといった熱中症対策を、意識しておこなっているのではないでしょうか。
しかし、熱中症になりやすいのは、晴天の日ばかりではありません。
熱中症は湿度による影響が気温以上に大きいのです。
湿度が高いと汗が蒸発しにくいので、体にこもった熱をうまく放出できず、熱中症になりやすくなります。
曇りや雨の日、雨上がりの翌日など蒸し暑い日は、熱中症に特に注意が必要なとき。
建物の中にいても、熱中症になることはありますので、油断は禁物です。
環境省が発表している「暑さ指数」は、気温・湿度・輻射(ふくしゃ)熱(地面や建物、体から出る熱のこと)の3つの要素であらわす指標で、熱中症の危険度を判断する目安として用いられていて、同じ気温でも湿度が高いときのほうが熱中症になる人が多くなることがわかっています。
曇りの日はカンカン照りの日と違って熱中症対策を忘れがち。
水分補給をはじめとする熱中症予防対策をしっかりとおこなうようにしてくださいね。
<子どももできる熱中症の予防法>
(1) 喉が渇いていなくても、こまめに水分補給をする
(2) 遊ぶときや運動するときは、こまめに涼しい場所で休憩する
(3) 歩くときや遊ぶときはなるべく日かげを選ぶ
(4) 汗をかいたらタオルでふく
(5) 体を締め付けず、汗が乾きやすい衣服を着用させる
(6) 帽子をかぶる
夏休み中、お子さんが外出するときは必ず水筒を持たせてあげてください。
熱中症予防には、水分だけではなく塩分補給も大事なので、水筒の中身をスポーツドリンクにしたり、塩分補給のタブレットやキャンディも用意してあげたりするといいかもしれません。
▼ 熱中症サインに早めに気付くことが大事
これからが本格的な熱中症シーズンです。
元気いっぱいのお子さんでも、暑い日には熱中症にかかる可能性はあります。
子どもの場合は、自分の体調変化に気付きにくく、一気に悪化してしまうこともあるようです。
熱中症が重症化すると、死に至ることもあります。
しかし、早めに気付いて正しく対処すれば回復も早いので、熱中症の前兆を見落とさないようにすることが大事です。
お子さんに以下のような症状が見られたときは、体に水分が不足しているサイン。
熱中症の一歩手前かもしれません。
・唇が乾いている
・口の中や鼻の中が乾いている
・舌が白っぽい
・トイレに長時間いっていない
・尿の量が少なく、色が濃い
・肌がかさかさしている、弾力がない
熱中症の症状が少し進むと、以下のようなことが見られます。
・大量の汗をかいて真っ赤な顔をしている
・めまいや立ちくらみ、だるさなど
・頭痛
・あくびを繰り返す
・手足のしびれ、こむら返り
・吐き気
軽度の熱中症ですと、水分補給をして涼しい場所で安静にしていると症状が回復することが多いです。
衣服をゆるめて風にあたる、汗をふく、スポーツドリンクを飲むなどの応急処置で改善します。
しかし、脱水症状はすぐに回復しないので、その日は無理をせずに体を休め、様子を見ることが必要です。
飲み物や食事で水分と塩分を十分に補給しましょう。
休んでも症状が回復しないときや、意識がはっきりしないようなときは、すぐに病院に行ってください。
* * * * * * * * *
「暑さ指数」は、環境省の熱中症予防情報サイトなどで確認できます。
暑さ指数28~31℃は、熱中症に厳重警戒が必要です。
暑さ指数31℃を超えたら、熱中症リスクが非常に高くなります。
これからしばらくは暑さ指数が高い日が続きますので、夏休み中は、毎朝チェックしてはいかがでしょうか。
熱中症リスクが高い日は、お子さんの外出する時間や活動内容を見直すことも必要です。2017.07.20