「駐車場」「自動車内」の不慮の事故から子どもを守るために
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セコムの舟生です。
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、移動手段として自家用車の利用が増えたご家庭もあるのではないでしょうか。
車での移動は、小さなお子さんを連れてのお出かけなどにも便利ですが、自家用車に関連した事故も少なくありません。
なかでも駐車場は、小さな子どもにとって事故にあいやすい場所のひとつです。
また、自宅敷地内でも事故は起きています。
家族が運転する車によって、子どもが巻き込まれる事故が頻発しています。
少しずつ秋の気配を感じられるようになりましたが、9月から10月にかけては、気候が不安定で急に暑くなる日があるので、車内でも熱中症対策が欠かせません。
今回は、小さなお子さんに多い駐車場事故の防止対策や、まだまだ油断できない車内の熱中症対策についてまとめます。
自家用車でのお出かけを楽しめるよう、どのようなときに事故が起こりやすいか、どうすれば防げるのかを知っておきましょう。
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▼ 幼い子どもに多い「駐車場」や「自宅敷地内」の事故
未就学のお子さんは、背丈が小さく、運転席からの死角に入り込んでしまうため駐車場で事故にあうことが多くなっています。
駐車場では、お子さんから目を離さず、周囲の状況をあわせて確認しましょう。
どうしても車との距離が近くなるようなら抱き上げるなどして、運転者がお子さんを目視できるように工夫することが大切です。
自宅の駐車場や、敷地内でも事故が起きています。
自動車を動かすときは、お子さんがどこにいるのか、いかなる場合も目視での安全確認を怠らないようにしましょう。
未就学児、小学生にかかわらず駐車場や車の近くは危険な場所です。
「遊んでもいい場所」にしないよう、よく言い聞かせましょう。
▼ 秋になっても、子どもの「車内熱中症」にご注意を!
チャイルドシートを設置する後部座席は、走行中でも熱中症対策が欠かせません。
エアコンをつけていても、空気がうまく循環できていなかったり、直射日光が当たっていたりすれば脱水症状を起こす可能性があります。
眠っていると思ったら、実は熱中症でぐったりしていた、ということも考えられるので、定期的に声をかけるなどして様子を確かめましょう。水分補給も忘れずに。
さて今年の7月、保育園の駐車場で送迎バスに取り残された5歳の男児が、熱中症で亡くなるという痛ましい出来事がありました。
自宅集合住宅の駐車場で、車内に放置された1歳の女児が熱中症で亡くなる事件も起きています。
気温が高い日の車内は、エンジンを切るとわずかな時間で温度が急上昇します。
たとえわずか数分でも子どもだけで車内に残してはいけません。
▼ 幼い子どもの 「駐車場事故」や「車内熱中症」を防ぐポイント
(1)子どもの乗車・降車の順序を徹底する
乗るときは子どもを先に乗車させ、降りるときは大人が先に降りて安全確保の徹底を。
(2)子どもだけで車外に待たせない
車に乗る前、降りた後は必ず大人が付き添い、たとえ短時間でもひとりにしない。
徒歩で駐車場内を移動する際は、子どもと手をつなぐか、抱き上げるかして安全を確保する。
(3)車を動かす前に子どもの居場所を目視する
車の周囲の安全と子どもの居場所は、必ず自分の目で確認を。
(4)子どもだけ車内に残さない
子どもをおいて大人が車を離れることは絶対にせず、車内で待つ必要があるときも大人が付き添って安全と適切な車内環境の確保を。
走行中も定期的に水分補給をさせましょう。
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自動車での事故は、道路上だけで起きるわけではありません。
保護者の安全確認不足が重大な事故につながります。
自家用車を利用するときは、子どもがどこにいるか、どうしているか、常に気にかけることが必要です。
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