保護者がいても起こる?子どもの転落事故を防ぐには
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セコムの舟生です。
緊急事態宣言の延長に伴い、お子さんの学校で休校措置が延長になったというご家庭も多いのではないでしょうか。
学校再開を楽しみにしていた子どもたちは、がっかりしているかもしれません。
思うように外に出られず、ストレスも溜まっているでしょう。
家のなかにも楽しいことはたくさんあります。
親子で工夫しながら笑顔で乗り越えたいですね!
さて、外出自粛は子どもだけではなく、保護者にも影響があります。
日中は子どもと過ごしながら在宅勤務をしている方が増えているようです。
忙しい日中は、子どもに目が行き届かないこともあるかもしれません。
気を付けたいのは、家庭内での子どもの不慮の事故に多い「転落事故」。
「保護者が在宅しているから」という油断が、かえって子どもの危険を見落としてしまうこともあります。
今回は、子どもの転落事故を防ぐために徹底したい事故防止の対策をまとめます。
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▼ 保護者がいても気を付けたい「子どもの転落事故」
ベランダや換気中の窓など、転落事故のリスクがある場所は家のなかにたくさんあります。
ほとんどの転落事故は、親が目を離したわずかな"すき"に起こるのが現実です。
「ゴミを捨てに行ったほんの数分の間に...」
「ちょっと用事を済ませに別の部屋へ行っている間に...」
どのご家庭でもありそうなシチュエーションで、子どもの転落事故が発生しています。
今は、お子さんがお昼寝中に仕事をしたり、仕事中には別の部屋で遊んでもらったりするなど、いろいろな工夫をしながら仕事と子育てを両立しているご家庭がほとんどだと思います。
しかし目が離れているときには、転落事故防止の対策を徹底することが肝心。
「よく寝ているから」「おとなしく遊んでいるから」と安心するのは危険です。
危険を理解できる年頃になっても、体力を持て余したり、好奇心が勝ったりしたときは、思いがけない行動を取ることがあります。
お子さんの年齢や性格を考慮して、適切な事故防止対策をおこないましょう。
▼ 幼児の転落事故が起きるのはこんなとき/こんな場所
幼児期は、危険を理解せず、興味をひかれると考えるより前に体が動いてしまいます。
言葉で言い聞かせるだけでは、転落事故を防ぐことはできません。
転落事故につながる可能性がある「リスク」を徹底して排除することが必要です。
ご自宅を見回して、該当することがあれば対策を検討してください。
□ 窓下やベランダの柵付近に子どもがよじ登れる足場がある
窓のそばに、ベッドやキャビネットなどの家具を置くと、子どもがよじ登って窓から転落する恐れがあります。また、窓下には、たとえ一時的でも荷物を置いたり、本や雑誌などを積んでおいたりしないようにしましょう。
ベランダも同様で、エアコンの室外機や三輪車などのおもちゃ、家庭ゴミなど、足場になるものは置かないようにしてください。
□ 換気のために日常的に開けている窓がある
お子さんのそばを離れ、別の部屋に行くなどするときは、施錠することを習慣にしましょう。「まだ届かないだろう」と思える高窓でも安心はできません。
自分で椅子を持ってきてよじ登るなど、予測できない行動を起こすことも考えられます。
簡単なクレセント錠なら、小さなお子さんでも開けてしまうことがあります。体が活発に動く年齢になったら、補助錠を設置するのがおすすめ。
ストッパーのように使用すると、換気のために固定した幅で開けておくこともできます。
□ 子どもをベランダで遊ばせることがある
転落の恐れがある場所を遊び場にするのはおすすめできません。
保護者がそばにいても同様です。
「遊んでいい場所」と認識してしまうと、保護者の目が離れたときにベランダに出てしまうかもしれません。危険を理解できるようになるまでは「絶対に行ってはいけない場所」として出入りしないようしっかりと言い聞かせて、ベランダに出る窓には施錠を徹底してください。
小さなお子さんは、保護者の姿が見えないと、探そうとして危険な行動をとることもあります。
お子さんのそばを離れるときは、こまめに声をかけるなどして、安心させてあげてください。
▼ 小学生でも油断禁物!転落事故を防ぐために保護者がすべきこと
小学生になると、「落ちたらたいへんだ」ということは理解しています。
しかし、わかっていても、突発的に危険な行動を取ってしまうことがあるのがこの年頃。
特に活発なお子さんですと、勇気を試すような危険な遊びをすることもあります。
よじ登る足場がなくても、高いところにあがることができますし、鍵がかけてあっても、自分で開けることができるので、小学生には幼児向けの転落防止策では不十分だと言えます。
お子さんの性格や行動パターンに心配なところがあるなら、子ども部屋やリビングなど、子どもが多くの時間を過ごす部屋の窓には、補助錠を設置するのがいいでしょう。
補助錠にもいろいろなタイプがあり、解錠するためには別の鍵が必要なものもあります。
また、危ない場所で遊んでいたり、下をのぞき込んだりしていたら、すぐに注意して教えてあげるようにしてください。そして、転落事故の危険についてよく話し合いましょう。
一方的に叱るのではなく、お子さんの話によく耳を傾けてあげることが大切。
危険な行動にも子どもなりの理由があるものです。
なぜ危ないことをしたのか、どうすれば安全に過ごせるのかなど、話し合うことで子ども自身が危険に気付き、行動を自制することにもつながっていきます。
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共働きでのご家庭では、子どもの面倒を見ながら仕事をする日常はご苦労も多いでしょう。
しかし、大変な反面、ご家族で過ごす時間は貴重な思い出になるかもしれません。
できるだけお子さんの気持ちに寄り添って、家での安全な過ごし方を考えてみてくださいね。2020.05.14