子どもが危ないのはこんなとき!駐車場や車内での事故
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セコムの舟生です。
お子さんが盛り上がる夏休み真っ只中ですね。
大人になっても記憶に残るような、特別な思い出をたくさんつくってあげたいですね!
さて、小さなお子さんがいるご家庭では、車で外出することも多いと思います。
車なら移動中も目が届きますし、お子さんのペースにも比較的あわせやすいものです。
一方で車での外出だからこそ起こる思わぬ事故もあります。
今回は、車でのお出かけが増える夏休みこそ気をつけたい、駐車場や車内での事故についてまとめました。
ちょっとした油断から事故を招くことのないよう、ぜひご一読いただきたいと思います。
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▼ 幼児に多い駐車場事故を防ぐには?
車の乗り降りは小さな子どもにとって、とても危険な状況であることを忘れないでください。
ショッピングモールなど商業施設の駐車場や、自宅やマンションの駐車場で、駐車をするときに幼児が巻き込まれる事故が繰り返されています。
親がわが子を...という不幸な事故も少なからず起きているのが実態です。
夏休み中は、どこも混みあっていて車も多くなりますので、事故のリスクも高まります。
車のサイドミラーに届かないくらいの背丈の子どもは、運転席からの死角に入りやすく、特に駐車場事故の危険性が高くなります。
保護者の方は以下のようなことに気をつけてください。
(1) 子どもの乗車・降車の順序を徹底する
乗るときは子どもを先に乗車させ、降りるときは大人が先に降りて安全確保を徹底しましょう。
(2) 子どもだけで車外に待たせない
駐車場では必ず大人が付き添い、たとえ短時間でもひとりにしないようにしてください。
(3) 子どもだけで先に歩かせない
広い駐車場内を歩いて移動する際は、手をつなぐか、抱き上げるかして飛び出しを防ぎましょう。
(4) 車を動かす前に子どもの居場所を目視する
必ず車の周囲の安全と子どもの居場所を、自分の目で確認してから動かしましょう。
(5) 日ごろから駐車場を遊び場にさせない
自宅の駐車スペースや近隣の駐車場などを「遊んでも良い場所」にしないでください。
運転する方が家族を先に降ろして駐車しに行くこともあるかもしれません。
そんなときも、車を動かす前にわが子がどこにいるか確かめることを毎回おこたらないでください。
「先に行っているはず」「ここにはいないはず」という思い込みが事故のもとです。
ご自宅を出発するときはもちろん、途中で立ち寄るサービスエリアや、行楽地で車を駐車したときなども十分に注意しましょう。
▼ 気がついたらぐったり...車内熱中症にご注意を!
車で移動をすると、目的地についても子どもが眠っていて起きない...なんてことありますね。
「起こすのもかわいそうだから」と車内に置いていきたくなる気持ちになるかもしれません。
しかし、子どもを車内に残すのは、たとえ短い間でも、大変危険です。
真夏の車内は、日なたではエアコンを切るとわずか15分ほどで50度近くまで気温が上昇します。
子どもは大人より体内の含有水分量が多く、必要な水分量も多いので、このような環境下にいれば熱中症になる恐れがあります。
エンジンをかけてエアコンをつけておけば少しぐらい...と思うかもしれませんが、車内の空気がうまく循環しないと室温が上がってしまうこともあります。
直射日光が当たると車内の温度が上がりますので、気付かないうちに脱水症状を起こすことも。
もしお子さんを車に残す必要があるなら、必ず見守る大人もひとりは残して、安全と適切な車内環境を確保することが必要です。
眠っていると思ったら、実はぐったりしていた...ということがあるかもしれません。
走行中でも、後部座席にいるお子さんがおとなしすぎるときは、ときどき様子を確かめてくださいね。
また、「キー閉じこみ」による熱中症も発生しています。
子どもと鍵を車内に残したまま保護者が外に出て、鍵がかかってしまうケースです。
車の利用が増える夏休みシーズンは、救出に時間がかかることも考えられますので、車の鍵の所在にはいつも以上に注意を払いましょう。
ボタンがついたリモコンキーに興味を持つお子さんは少なくありませんが、どんなにぐずっても、鍵をおもちゃ替わりにするのは避けてください。
幼児に鍵を持たせ、保護者が外に出た際にロックがかかってしまった事例もあります。
思いもよらないことが起きる可能性があることも忘れないでください。
▼ 車内で窒息事故も!?子どもの様子に目を配りましょう
3列シートの車の中で、小学1年生の女の子が意識不明となる窒息事故がありました。
報道によると、2列目と3列目の座席の間のわずかなスペースに首を挟まれてしまったということです。
車の中には、子どものけがにつながる可能性があるものは少なくありません。
シートとシートの隙間や、パワーウインドーの窓に手や顔を挟まれる事故なども起きています。
シートベルトが首に絡まる事故もありました。
活発な年ごろのお子さんは、予期しない行動を取ることもありますので、すぐそばにいてもこまめに様子を見ることが肝心。
走行中は、チャイルドシートやジュニアシートに座らせ、停車中でも、車の中で自由に動き回ったり、車内を遊び場にしたりする行為はやめさせましょう。
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駐車場事故や車内での事故は、保護者が目を離しているわずかな時間に起きることが多くなっています。
車から降りるときはなるべく一緒に行動して子どもだけにしないこと、車内では「やってはいけないこと」をしっかり理解させることが重要です。
子ども連れの移動は大変ですが、目的地で楽しく過ごすためにも、車では安全を最優先してくださいね!2019.08.01