雨の日は要注意!交通事故にあわないために子どもに教えておきたいこと
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セコムの舟生です。
各地で梅雨入りの声が聞こえる季節になりました。
これからしばらくは、お子さんに「今日は傘を持っていってね」と声をかける日が多くなりますね。
雨の日は、さまざまな要因で交通事故のリスクが高まります。通学路も同じです。
毎日通いなれた通学路。
雨の日は思わぬところから事故に巻き込まれる可能性があります。
天気が悪い日は、いつもより慎重に、通学路を歩くことが肝心です。
交通事故のリスクが高まる雨の日に、注意すべきポイントをまとめます。
交通事故対策として、家庭でできる工夫などもまとめますので、ぜひご一読ください。
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▼ 雨の日の通学路に潜む交通事故の危険
雨の日は、自動車を運転するドライバーの視界が悪くなるうえ、路面が滑りやすくブレーキを踏んでから停止するまでの制動距離が長くなります。
雨の日は晴天の日よりも事故が発生しやすくなる一因です。
歩行者も傘をさして歩くために、視覚や聴覚から得られる情報が減ります。
雨の日は危険に気づきにくくなる条件がそろっているのです。
<雨の日の通学路で危険に気づきにくい理由>
・傘で周囲が見えにくい 遠くが見えにくい
・雨音で周囲の音が聞こえにくい 傘で音が遮断される
・水たまりや傘で通れるスペースが狭くなる
・車の運転者から見落とされやすい
雨で体が濡れないようにするためか、大きな傘をさしているお子さんを見かけます。
サイズのあわない傘は、視界を狭めますので危険です。
安全のために、体の大きさにあったサイズの傘を選んであげてくださいね。
▼ 子どもに教えておきたい「傘のさし方」「雨の日の歩き方」
子どもは傘をさすことに懸命で周囲が見えていなかったり、水たまりに気を取られて足元ばかり見て歩いていたりしがちです。
子ども自身は気づいていないことが多いので、次のようなことを意識するよう保護者の方から伝えてあげてください。
<雨の日に安全に歩くために気をつけたいこと>
・前がよく見えるように傘を持つ角度を工夫する
・足元ではなく少し先を見て歩き、時々遠くを見る
・友達と横に並んで歩かない
・道路を渡るときは傘を上げて前後左右の安全確認をする
・水たまりやすれ違う人をよけるときも、周囲の車や自転車に注意する
雨の日に安全に歩くためには、意識的に視界を広く持つことが大事。
「遠くから車が来ているな」「向こうから歩いてくる人がいる」と気づけば、早めの回避行動につながります。
傘の持ち方ひとつで見え方がだいぶ違いますので、家庭で練習してみてくださいね。
▼ 雨の日もドライバーにいち早く気づいてもらう方法
お子さんがなるべく目立つ工夫をするのも、雨の日の交通事故対策のひとつ。
例えば、色で視認性を高める方法が挙げられます。
日差しがなく、薄暗いときに目立つのは、白っぽい色や黄色などの明るい色です。
パステルカラーや蛍光色なども、パッと目につきやすく、視認性が高まります。
反対に景色に同化しやすいのは、黒や紺など暗めの色。
赤や緑なども意外に目立たないものです。
傘や長靴などは、なるべく視認性が高い色のものを使用しましょう。
雨の日は、衣服もなるべく明るい色のものを選ぶことをおすすめします。
また、リフレクター(反射板)を身に着けさせることが大切です。
どの方向からも認識されるよう、リフレクターは、複数身に着けましょう。
キーホルダー型のものや、リフレクター付きのランドセルカバーや傘など、さまざまなタイプが販売されています。用途にあわせて検討してください。
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先日、信号待ちをしていた保育園児の集団に車が突っ込むという不幸な事故がありました。
幼いお子さんの命が奪われたことに心を痛めた方も多いと思います。
こうした事故が頻繁に繰り返されていることからもわかるように、歩行者側に非がなくても、ドライバーの不注意などが重なって、思いもよらない事故が起きているのが現実です。
歩道にいても、青信号でも、絶対的な安全はないということ。
自分の身は、自分で守るしかありません。
車が近づいていてくる音にも耳を澄ませて、いち早く異常に気づくことが大切です。
通学路で車の気配に気づいたら、そのまま歩き続けるのではなく、なるべく離れた場所で立ち止まって、やり過ごすようお子さんに教えましょう。
スピードを出している車や、挙動のおかしい車を見かけたら、すぐ安全な場所に退避してください。
「なんだかおかしいな」と感じたときは、早めに安全を確保することが命を守ります。2019.06.06