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子どもの車内置き去りは危ない!猛暑の季節の車中熱中症に注意

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セコムの舟生です。

夏休みにふさわしく、太陽がギラギラと照りつける日が続いています。
8月になっても暑さが衰える気配はないようですね。

熱中症予防に細心の注意を払いましょう。
こまめに水分を補給するようにしてください。
一度にたくさんの水分を取るよりもこまめに補給することが熱中症予防には大切です。

さて、お盆休みを控え、お出かけを予定しているご家庭もあるかと思います。
暑い時期だけに車での移動を選ぶ方も多いのではないでしょうか。

エアコンを入れれば快適ですが、エンジンを切れば真夏の車内はたちまち灼熱となります。
車のなかに置き去りにされた子どもが死亡したり、熱中症で病院に運ばれたりするニュースも聞かれますので、わずかな時間でも油断は禁物です。

親の不注意で命に関わる症状に至ることがあってはなりません。
今回は、子どもの車内での熱中症の危険についてお話したいと思います。


* * * * * * * * *


▼ 車内での熱中症はどんなときに起きる?
猛暑と言われる今年は、熱中症で搬送される方も多くなっています。
消防庁によると、今年の統計開始から7月29日までに救急搬送された方の数は約5万7千人で、昨年同時期より2万5千人以上多くなりました。

なかには車中に取り残されてしまった子どもが熱中症で搬送されるケースもあります。

・0歳と1歳の男児が駐車場に止めてあった乗用車内に閉じ込められ、消防隊員が約20分後に救出したが、2人は熱中症により病院に搬送。リモコンキーを1歳男児に持たせて助手席に乗せたあと、母親が運転席に回り込もうとしたところ、男児が車内から施錠した(2018年6月 群馬県)

・ドラッグストアの駐車場で、エアコンを切った車内に1歳男児が閉じ込められ、約45分後に救急搬送されたが、中度の熱中症で入院。母親が後部座席にいる男児に鍵を持たせたあと車外に出て、男児を連れ出そうとしたところ、誤って施錠した(2018年6月 岐阜県)

・病院の駐車場で2歳女児が車のなかに閉じ込められ、約1時間後に救急搬送されたが、中度の熱中症で入院。母親が女児を車に乗せたあと、誤って車内に鍵を入れたままドアを閉めてしまったもよう(2018年7月 山梨県)

子どもと鍵を車内に残したまま保護者が外に出てしまう「キー閉じ込み」の事例が多く見られます。
ボタンの付いたリモコンキーは子どもにとっては格好のおもちゃ。
鍵を持つと子どもが喜ぶ、ぐずらないなどの理由で渡すこともあるようですが、幼児に鍵をわたすことの危険性がよくわかります。
そのことによって取り返しがつかないことが起きる可能性があることを忘れないでください。


▼ 真夏の車内は命に関わる危険な暑さに!
以前、子ども目線で「暑さ」を検証する実験を行ったことがあります。

天候は晴れで、屋外の気温は34.9度。
日なたに駐車してエアコンを切り、15~20分後の車内温度を計測しました。
ダッシュボードは46度に達し、座席に座らせた幼児型人形の頭部付近はダッシュボードよりもさらに高い47度。
また熱画像カメラで見てみると頭部の温度が高いこともわかりました。
黒っぽい色は光を集めて熱を多く吸収するため、温度も高くなるのです。

ただでさえ体温調節機能が未熟な幼児を高温の車内に置き去りにしたら、わずかな時間でもとても危険なことがわかります。


▼ たとえ5分でも子どもを車に置き去りにするのはやめましょう
車内での熱中症の知識はあっても、「寝ているから」「ちょっとの間だから」などとお子さんを置いて行こうかなと頭をよぎることがあるかもしれません。

たしかにぐっすり寝ている子どもを連れ出すのは大変です。
エンジンをかけてエアコンをつけておけば少しぐらい...と考えてしまうこともあるでしょう。
しかしそれは危険です。

車内は、エアコンをつけていても空気がうまく循環しないと室温が上がってしまうこともあります
直射日光が当たっていれば温度が上がり、気付かないうちに脱水症状を起こすことも考えられます
眠っていると思ったら、グッタリしていた...ということもあるかもしれません。

また保護者不在の間に事故に巻き込まれたり、知らない人に連れ去られたりする可能性も否定できません。
親御さんがいない不安から、ひとりで外に出てしまうことも考えられます。

もしお子さんを車に残す必要があるなら、必ず見守る大人もひとりは残して、安全と適切な車内環境を確保することが必要です。


* * * * * * * * *


夏のお出かけでは、車内でも屋外でも、お子さんの暑さ対策にいつも以上の配慮をしてください。
子どもは大人よりも背が低いため、地面からの照り返しの影響を強く受けるため、より高温のなか過ごしていることになります。

帽子をかぶる、首周りを冷やす、日陰を選んで歩くなどの熱中症対策を心がけると同時に、お子さんの様子にはいつも目を配るようにしましょう。

身体が熱い、急におとなしくなった、頭痛や吐き気を訴えるなどの場合は、熱中症の疑いがあります。
水分を十分取らせ、体温が下がるよう、涼しい場所で身体を冷やしてあげてください。
車に乗っているときでも、単なる車酔いではなく熱中症の可能性も考えましょう。

回復しないときは、一刻も早く病院へ行くことが重要です。

2018.08.09

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