[入学準備特集2015/ Part4]新1年生の交通安全入門「危ないのはココ!」
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セコムの舟生です。
来年4月に小学1年生になるお子さんと保護者の方に向けてお届けしている[入学準備特集]。
1回目は「新1年生のための防犯入門」、2回目は「新1年生にオススメの防犯グッズ」、3回目は「3つの安全向上ポイント」についてお話しました。
4回目の今回は、新1年生のための交通安全入門です。
小学生になれば、保護者の付き添いなしで登下校することになります。保護者にとっては、交通事故の危険が気になるところですよね。
まだまだ交通ルールに不安がある新1年生。
小学生に多い事故のパターンや事故にあいやすい場所、これから「道路の歩き方」を教えるにあたって見るべきポイントなどをご紹介したいと思います。
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▼ 歩行中の事故が多い「小学1年生」
事件や事故の多発を受け、通学路の安全性確保がいっそう重要視されている昨今。保護者や地域ボランティアによる交通安全活動をはじめ、さまざまな取り組みが活発におこなわれるようになりました。小学生の交通事故はここ数年ゆるやかな減少傾向にあります。しかし、「子どもの安全NEWS」をご覧いただくとわかるように、依然として登下校中の交通事故が頻発している印象はぬぐえません。
警視庁が発表した「小学生の交通人身事故発生状況」によれば、平成25年度に起きた小学生の交通人身事故は1472件。そのうち小学1年生の事故は247件でした。
1年生の場合、約7割が歩行中の事故。
歩行中の事故は、半数以上が自宅から500メートル以内の場所で起きることが多いです。自宅近くの道路で交通事故が多いのは、安心感や開放感からくる気のゆるみで、注意不足になってしまうせいかもしれません。
▼ 道路の歩き方は「横断」を重点的に教える
ひとくちに「横断」といっても、いろいろなパターンがあります。
信号機がある交差点、横断歩道しかない道路、信号機も横断歩道もない場所など。
いずれの場合も、大切なのは「立ち止まる」「よく見る」「無理しない」の3つです。
道路を横断するときの基本的なルールを挙げてみましょう。
○ 信号機があってもなくても、横断する前は必ず立ち止まりましょう
○ 左右をよく見て、車や自転車がこないかよく見ましょう
○ 後ろからも車や自転車がこないかよく見ましょう(左折時の巻き込み事故が多発しています!)
○ 近づいてくる車や自転車が見えたら、通り過ぎるまで待ちましょう
○ 信号が変わりそうなときは、無理せず次の青信号を待ちましょう
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「赤信号は止まる」だけではなく、周囲の状況を見て自ら判断することが必要になる場合もあります。交通ルールを覚えることも大事ですが、それだけでは事故を回避できない場合もあるのです。
ときにはとっさの状況判断が必要な場面もあります。いろいろな危険を知り、経験を積むことで状況判断の能力は養われていきますので、入学前から少しずつ教えておきたいものです。いまのうちから、保育園や幼稚園の行き帰り、「こういう場所が危険だよ」「ここでは必ず立ち止まろうね」といったことを具体的に話しておくと、少しずつ理解が進みます。
大切なのは、子どもの目線から道路を見ることです。
大人からは車が見えていても、子どもの視点からは見えないことがあります。注意が必要な箇所では、必ず子どもと同じ高さで見てみましょう。教え方にも違いがあるかもしれません。
2014.12.04