[入学準備特集2015/ Part3]今のうちに保護者が押さえておきたい3つの安全向上ポイント
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セコムの舟生です。
来年、小学1年生になるお子さんに向けて連載している「入学準備特集2015」。
1回目は、子どもの防犯の基礎知識、2回目は、新1年生に適した防犯グッズについてお話しました。3回目は、来年1年生になる子どもが安全に過ごせるよう、「地域」にまつわるポイントについてまとめます。
1年生になったばかりのお子さんが安心して小学校に通うためには、保護者の目が届かないところでも子どもを気にかけ、見守ってくれる地域の方の存在が大きな力になります。
「そうはいっても、近所づきあいもあまりないし...」という方もいるかもしれませんね。
そこで今回は、新1年生のお子さんの保護者がやっておきたい、安全力を高めるポイントを3つに絞って紹介します。
比較的簡単に取り組めることばかりですので、ぜひ最後までご覧ください!
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▼ 防犯対策1:地域に顔見知りを増やす
子どもを狙った凶悪犯罪が頻発している昨今。
防犯メールを受信すると、ニュースには取り上げられない不審者の目撃情報や声かけ事案の情報が、頻繁に配信されていることに驚くかもしれません。そのようななかでは、ひとりでも多くのご近所の方に子どもの顔を知ってもらい、あいさつを交わせる関係性を築いておくことが防犯対策のひとつです。
街の犯罪を防止するには、監視者の存在が欠かせません。
日常的に子どもたちに目を配ってくれる「地域の目」です。ご近所同士の付き合いがある街では、ちょっとした異変に気付きやすいため、不審者が入り込みにくいと言われています。普段、近所づきあいがなくても、町内の催しや清掃ボランティアなど、地域参加型の小さなイベントは、探せばたくさんあるものです。そういう場ではコミュニケーションが取りやすいですし、簡単に知り合いを増やすことができます。
また、買い物の際にお店の方に「今度この子が小学校に入学するんです。何かあったらよろしくお願いしますね」と声をかけておくだけでも、気にかけてもらえるようになるはずです。
保護者の努力で、ご近所に「顔見知りの輪」を広げることができますので、ぜひやってみてください。
▼ 防犯対策2:一緒に通学するお友だちを探しておく
居住地域によってある程度学区が決まっている小学校と違って、保育園や幼稚園には少し離れた場所から通う場合もあります。そのため、近所の小学校に入学したけれど、知り合いはほとんどいない...ということも珍しくないようです。在校生の保護者に会うには、地域に開放された学校公開日がおすすめ。学校の環境も見られますし、先生や在校生の保護者と直接話せるので、ご自宅の近くに子どもと一緒に登下校できるお子さんがいるかどうか聞いてみましょう。
また、近所の図書館や児童館などを利用すると、同じ小学校のお子さんと出会いやすいかもしれませんね。一緒に登下校できるお友だちと出会える方法を考えてみましょう。
▼ 防犯対策3:助けを求められる場所や人を知る
4月になれば、保護者の送り迎えなしで小学校に通うことになる子どもたち。
子どもだけで外を歩くのもはじめての経験という子も多いと思います。今後、少しずつ通学路を歩く練習をして、注意するポイントなどを覚えていくことになりますが、あまり早いうちから厳しく言い聞かせると、怖がらせてしまうこともあります。まずは困ったことが起きたときに助けを求められる場所や人について教えることからはじめましょう。
交番、コンビニ、ガソリンスタンドなど、子どもの登下校の時間帯に人が常駐しているところを把握しておくといいでしょう。また、「子ども110番の家」も覚えておくと安心です。
「子ども110番の家」は、子どもが危険を感じたときや、助けを求めてきたときに、子どもを保護して警察などに通報することに協力してくれる家や施設のこと。
一般のご家庭のほか、コンビニやスーパー、飲食店、個人商店、バスの営業所、タクシーなど、さまざまな企業や公共施設などでも協力しているところがたくさんあります。地域や協力団体によって名称やステッカーのデザインは異なります。お子さんと一緒に通学路になる道を歩いて、「子ども110番の家」のステッカーを探してみましょう。
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「うちの子が小学校に通うようになったら...」という視点で地域を見回すと、保育園、幼稚園時代とは違うものが見えてくると思います。時間があるときには、「1年生になったら」の話をしながら、お子さんと一緒にたくさん近所を歩いてみてくださいね。
2014.11.25