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夏のやけどにご用心!ヒヤリ・ハットの実態から学ぶ危険箇所

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セコムの舟生です。

ここのところ車からの声かけや、強引に車に連れ込もうとする事件をはじめ、車を用いた事案が立て続けに発生しています。

知らない相手への対処方法をあらためて確認するとともに、不審車両との距離のおきかたをお子さんと確認してください。

大切なのは、車から距離を保ち、いざというときに逃げられるようにすること。目安は大人が両手を開いたくらいの距離です。周囲の交通量や状況で距離が取れないときは、いつも以上に警戒するようにしましょう。

さて、今回のテーマは、「やけど」。

アイロンや炊飯器などで、子どもがやけどしそうになった
お子さんがいるご家庭なら、一度くらいはそんな経験があるかもしれません。

やけどの心配といえば、家電製品や調理器具があげられると思いますが、日差しが強く、気温が高くなる夏場には、屋外でのやけどにも注意が必要です。

やけどにつながる子どもの事故は、思いがけない場所、思いがけないタイミングで起こるもの。
実際に起きた「ヒヤリ・ハット(※)」を調べてみると、よくある日常生活のワンシーンに、やけどの危険が潜んでいることがわかります。

(※)「ヒヤリ・ハット」とは、「1件の重大災害が発生する背景に、29件の軽傷事故と、300件のヒヤリとしたり、ハッとしたが幸いにも回避できたという状況がある」というハインリッヒの法則をもとにした、事故寸前の危険な事例をいいます。

今回は、東京都から発表された資料を参考に、夏ならではのやけどの危険ポイントをまとめました。

 

* * * * * * * * *


▼ 夏のやけど。「ヒヤリ・ハット」はこんなとき
東京都が今年2月に発表した「平成 25 年度 ヒヤリ・ハット調査 『乳幼児のやけどの危険』」は、東京都および近県に住む0~6歳の子どもを持つ20歳以上の男女を対象におこなわれたアンケート調査の結果をもとに作成されました。

調査結果によれば、乳幼児のやけどのヒヤリ・ハット経験、または危害経験がある方は回答者全体の約6割にのぼります。

やけどのヒヤリ・ハットや危害経験の原因としてあがった要素を多い順に見てみましょう。
1位 食べ物や飲み物
2位 ガスコンロ
3位 花火
4位 卓上コンロ
5位 炊飯器

5位以下には、アイロン、シャワーや蛇口・カラン、電子レンジやオーブン、電気ケトルやポット、ドライヤーなど、身近な家電品が並びます。いずれも季節を問わず、よく使われているものばかりですね。

屋外に絞って見てみると、3位の花火のほか、日焼け、車やバイクの金属部分、バーベキューの鉄板など、夏に縁のあるものが多いようです。


▼ こんなところで?屋外のやけどは意外な場所や製品が原因に
夏のやけどの危険は、必ずしも花火やバーベキューのように、火を使う状況下でだけ発生するとは限りません

太陽が照りつけると、アスファルトの地面は非常に熱くなります。乳幼児は皮膚が薄いため、転んで手をついたり、裸足で歩いたりするだけでもやけどのおそれがあるそうです。また、金属製のものは非常に高温になるので、特に注意が必要です

例えばマンホールの蓋(ふた)、工事現場入り口などにある鉄板床、鉄製の門扉や柵、ガードレール、自動車、公園の遊具など、生活のなかにも金属製品はたくさんありますね。次のように、触ってやけどをしてしまった、という事例もたくさんあります。

○ 日差しで熱くなった金属製の滑り台で指先をやけどした(3歳/女児)
○ 日差しで滑り台が熱くなっていて、おしりをやけどした(1歳/女児)
○ 屋外の機械式駐車場の上(金属製)に座ってしまい、やけどした(0歳/男児)
○ 歩道で転んでしまい、手をついたら道路が熱かったらしく、赤くなってしまった(1歳 男児)
○ 車の下に入ったボールを取りにもぐった際にマフラーに触れてやけどした(5歳/男児)

アンケートによれば、花火によるやけどは435件、公園遊具・機械式駐車場の金属部分は147件、車やバイクのマフラーは83件、アスファルトは49件という結果。

意外な場所に危険が潜んでいることがわかります。


▼ 車中でもやけどのおそれ。直接触れる金属部に注意
連日の猛暑となった昨年。
屋外の気温を実験しました。このときの実験によれば、エアコンを切った車中の温度は46~47度。
夏場の車のなかは、外の気温以上に高くなることがわかりました。

○ 真夏の炎天下に駐車してあった車のチャイルドシートにのせようとしたら、金具が熱くなっていて、やけどしそうになった。(2歳 男児)

エアコンをつけたり、窓を開けたりして車内の温度を下げても、金属部分の温度はすぐには下がりません。必ず親御さんが触って確かめてから、お子さんを乗せるようにしましょう。
 
▼ やけどは即時の対応が重要。状態を見て判断を
熱いものに触れてしまったときは、とにかく冷やすこと。
なるべく時間をおかず、直接または服の上から冷水で冷やしてください。痛みがとれて、赤くなった程度であれば、自宅で様子を見ます。

<すぐに受診が必要なとき>
○ 顔や頭、指の関節などのやけど(ケロイドやひきつれなど後遺症のおそれがあるため)
○ 水ぶくれができている
○ 皮膚がジュクジュクしている
○ 広範囲にわたるやけど

乳児の場合は、身体の表面積10%以上のやけどで命が危険になるそうです。表面積の判断としては、本人の手のひらの大きさがだいたい1%にあたります。目安として覚えておくと良いかもしれませんね。


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花火やバーベキューなどによるやけどは、活発な小学生のお子さんも要注意。
大人が気をつけるだけではなく、子ども自身がやけどや火災の危険を理解する必要があります。
夏休みに向けて、いまのうちからよく教えておきましょう。

2014.06.23

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