【入学準備特集3】小学生があいやすい交通事故の特徴は?
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セコムの舟生です。
いよいよ2月も後半です。卒園式を間近に控えたお子さんたちは、残り少ない保育園や幼稚園生活を楽しんでいることでしょう。送り迎えをするのも、あとわずか。親御さんも目前に迫ってきた新入学に期待と不安をかかえながら、わが子の成長を心に刻んでいくことでしょう。
さて、今月からスタートした【入学準備特集】。前回までは、防犯を中心とした話題をお届けしてきましたが、今回のテーマは交通事故の防止。小学生の交通事故の特徴についてお話します。
今年1月に警察庁から発表にされた「平成23年中の交通死亡事故の特徴」によれば、交通事故が原因で亡くなった15歳以下のお子さんは、114人。ここ数年はほぼ横ばいで推移していますが、前年度に比べるとわずかに増加しています。
子どもの数が年々減っているなかでの事故死者数の横ばいという推移は、子どもが巻き込まれる交通事故の危険性が増えているという見方もできるかもしれません。
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▼ 小学生の交通事故は本人の交通ルール違反も多い
これまでも何度かお話してきましたが、小学生が交通事故にあうケースの多くは、飛び出しや信号無視、安全確認不足など、本人の交通ルール違反が原因です。なかでも「飛び出し事故」は、低学年ほど多いというデータもあります。特に注意を促す必要があります。幼い子どもは大人よりも視野が狭く、ひとつのものに注意が向くと周囲が目に入らなくなってしまう傾向があります。またお友だちが一緒だと注意力が散漫になり、危険が察知できなくなったり、安全確認を忘れてしまったりすることがあるかもしれません。交通ルールを教え込むだけではなく、子どもの性格も考慮して、交通事故防止を考えましょう。
▼ 子どもの交通事故の特徴
警視庁によれば、子どもが交通事故にあいやすいのは、以下のような状況です。
○ 道路横断中
○ 午後2時~6時の夕方(下校時間帯)
○ 自宅から500m以内の場所
○ 女の子より男の子に事故が多い下校時や放課後といった時間帯や、自宅近くの道路で交通事故が多いというのは、安心感や開放感からくる気の緩みで注意不足になってしまうことが原因と考えられます。
また、小学生の交通事故は女の子よりも、動きが活発な男の子のほうが事故にあう確率が高いのも特徴のひとつ。頭で考えるより先に体が動いてしまう...ということもこの年ごろには珍しくないことなので、道路の歩き方を教えるときには工夫が必要かもしれませんね。
▼ 「止まる」「見る」「待つ」を徹底する
子どもが交通事故にあわないためには、安全確認を徹底させるしかありません。交差点や横断歩道を渡るときだけではなく、車道と区別された歩道や住宅地の細い路地でも、安全確認は必要です。車や自転車が来ていないか、立ち止まって周囲を見まわす習慣をつけさせましょう。日ごろから親御さんがその姿を見せることが大切です。「止まる」「見る」「待つ」を実践し、子どもの模範になれるといいですね。
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これから入学までの間、通学路を歩く練習を何度もすると思いますが、危険察知能力や状況判断力はすぐに身につくわけではありません。
まずは交通ルールの基本を通学路に当てはめて、気をつけるべきポイントをひとつずつ丁寧に教えていくことです。具体的な通学路の歩き方については、近日公開予定の【入学準備特集】で改めて取り上げたいと思います。
2012.02.23