子どもの「安全・安心」のために親ができること
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セコムの舟生です。
寒い日が続いていますが、日がだいぶ長くなりましたね。今年は、桜の開花が例年よりも遅くなるのではないかとの予想を聞きました。春の到来と、桜の便りが待ち遠しいですね。
4月になれば、入園・入学、進級と、新しい生活がはじまります。生活のリズムが変われば、お子さんの「安全・安心」にも影響が出てくるもの。そこで今回は、生活の変わり目で保護者に取り組んでもらいたいことと地域の連携について考えてみたいと思います。
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▼ 地域の信頼関係は子どもの防犯の主軸のひとつ
子どもを狙った犯罪が絶えない現状では、すれ違った人とあいさつを交わすことにすら疑心暗鬼になってしまいます。しかし、子どもが犯罪に巻き込まれることがないよう、気にかけ、目を光らせてくれているたくさんの大人がいるのもまた事実。そのひとつが「子ども110番の家」。子どもたちが不審者に襲われたり、付きまとわれたりしたときに避難できる場所で、その多くは地域のボランティアとして、一般のお宅やお店などが協力しています。子どもの「安全・安心」には心強い味方です。
小学生になると、登下校に親の付き添いがなくなるだけではなく、友だち同士で遊びに行くなど、子どもたちだけの世界が急速に広がります。
保護者の目が届かない場所で、子どもを見守る目。それはご近所をはじめとする地域の人たちに他なりません。子どもの行動範囲に信頼できる人付き合いを広げていくことは、保護者が間接的に子どもを守ることに繋がるのです。
▼ 地域の催しには積極的に参加を
お子さんが通う小学校で今、どんなことが話題になっているのか。"生きた情報"を手に入れるには、同じ小学校に通うお子さんを持つ保護者同士が話しやすい関係を築いておく必要があると思います。そのためには、やはりご近所づきあい。同級生だけではなく、上級生の子どもを持つ保護者とも顔見知りになっておけるといいですね。住んでいる地域やマンションの自治会などが主催するイベントなどに、積極的に参加してみましょう。
無理に近所づきあいを増やそうとするのは難しいかもしれませんが、イベントというきっかけを利用すれば、話しかけやすいのではないでしょうか。家族ぐるみで顔を覚えてもらえるのも、イベントの強みです。お子さんも近所にお友だちが増えれば、ひとりで行動する機会も減らせるはずです。
▼ 地域に根ざしたお店ともおつきあいを
いざというときに子どもが助けを求められる場所、気軽に声をかけてくれる大人は、ひとつでも、ひとりでも多いほうが、安全度は高まります。近所のコンビニやファミリーレストランなども避難場所のひとつです。また、地域に長く根ざした商店の方などにもお子さんの顔を覚えてもらえると、より安心感が高まりますね。
地域に密着した商店街などでのお買い物ついでに「今度、小学校に入学するんですよ。なにかあったらよろしくお願いしますね」と声をかけてみてはいかがでしょうか。商店街では、さまざまな規模のイベントを開催していることがありますので、そういったところにもお子さんと一緒に顔を出してみるのもいいかもしれません。
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子どもを見守る目をさまざまなところに、そしてあらゆる角度で増やすことは、保護者ができることのひとつ。ぜひ、ご近所にお知り合いを増やすチャンスを探してみてくださいね!
2012.02.21