夏休み特集[3] 各地で海開き!水難事故から子供を守るには
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セコムの舟生です。本格的な夏が近づき、水辺でのレジャーや散策などが増えるこの季節。
各地で水難事故が発生しはじめました。先日も、大阪府の河川で幼い子供3人が溺れる水難事故がありました。幸いにも通行人に救助されて無事だったとのことですが、水の事故は一歩間違えば生命に関わる重大な事故にもなります。十分に注意したいですね。夏の時期に気をつけたい子供の安全・安心に関する情報を「夏休み特集」と題してシリーズでお届けしています。第3回は「子供の水難事故」についてお話します。
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▼ 子供の水難事故は、河川が多い河川での水遊びや海での海水浴をしているときに「突然、水深が深くなって驚いた!」なんてヒヤリとした経験はありませんか?岸から見た水面は平らで穏やかでも、水底の地形は複雑だったり、流れが急だったりする所があります。また、天候の変化などによっても状態が大きく変化します。
こういったことを防ぐためには、周辺の気象情報を確認したり、水流の激しい場所を調べたり、事前によく準備をしてください。
警察庁が発表した「平成21年における水難の概況」によると、子供の水死事故は半数以上(33名、53.2%)が河川で発生しています。次いで多い海での水死事故(15名、24.2%)をあわせると、8割近く(77.4%)が河川と海で起こっています。
河川や海は、天候によって、状況が大きく変化します。子どもを遊ばせるときには、子供から絶対に目を離さないよう、注意してください。また、転落や、落下などの危険がない場所で遊ばせることを心がけましょう。
遊泳区域などの規制があるときには、それに従うことも大切です。「人が少なく、すいているから」といって遊泳禁止の場所で遊ぶことは絶対にしてはいけません。
▼ 水難事故が発生したときの備えを!
溺れた人を発見したときに、慌てて水に入って助けようとするのは大変に危険です。まずは周囲の人に助けを求めてください。
溺れている人のそばにロープをつないだ浮き輪などを投げて引き上げるのが良いでしょう。空のペットボトルでも浮き輪がわりになりますので、出かけるときは、万一に備えて大きめのペットボトルを持参するのもおすすめです。
▼ プールでの事故にも注意プールは河川や海と比べると自然環境による変化もなく管理がされている分、比較的安全のように思われますが、毎年のように死亡事故が発生しているのも事実。小学生の女の子が排水口に吸い込まれてしまった、という痛ましい事故をご記憶の方も多いのではないでしょうか。油断は禁物です。
子供をプールで遊ばせるときには、子供から絶対に目を離さないように心がけてください。特に小さなお子さんや泳ぎが得意でないお子さんの場合は注意が必要です。体調が悪いときには無理をさせないことも大切です。
また、プールで多いのがプールサイドでの「けが」です。水でぬれているためにプールサイドや通路は滑りやすくなっています。子供にはプールサイドでは走らないように注意をしてください。荷物や小さなお子さんを抱いて歩いている保護者の方々も気をつけましょうb(⌒o⌒)
▼ 油断しない、過信しない「下調べをしたから大丈夫」「いつも遊ばせている場所だから」といって過信しては絶対にいけません。水深が10数センチの深さでも溺れる危険性があるのです。水の事故は重大事故につながる危険があることを認識し、十分な準備をして楽しく夏を過ごしましょう。
2010.07.08