夏休みの留守番で注意したいこと
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セコムの舟生です。
夏休みはお子さんが家にいる時間が長くなりますね。
共働きのご家庭などでは、お子さんに留守番をさせる機会が増えるかもしれません。そうなると心配になるのが、日中の安全確保ではないでしょうか。
保護者の留守中にはいろいろな不測の事態が起こることが考えられます。
もしものときの対応をお子さんときちんと話しておくことが大切です。
また、考えられるリスクを先回りして、できる限り安全な対策を保護者があらかじめ行っておくことも欠かせません。
今回は、夏休みの留守番中に気をつけたいことをまとめます。
お子さんに留守番をさせる予定があるご家庭では、ぜひ最後までご覧ください。
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▼ 夏休みの留守番を狙った犯罪とは?
夏休みのような長期の休みには、留守番中の子どもを狙った犯罪が幾度も発生しています。
留守番中の犯罪には、大きくわけて3つのパターンが考えられます。
・パターン1:子どもをだましてドアを開けさせる
・パターン2:鍵の開いている窓から忍び込む
・パターン3:玄関ドアを開けた瞬間に後ろから押し入る
ひとつずつ、犯罪の特徴と対策を考えていきましょう。
・子どもをだましてドアを開けさせるパターンへの対応
水道業者や宅配便業者などを装ってインターホンを押し、家の中に入り込む犯罪。
「放射能の検査をする」とドアを開けさせ、強制わいせつに及んだケースもありました。
留守番中は、誰が来てもドアを開けないのが鉄則ですが、「水漏れでいますぐ修理が必要」などと緊急性を訴えられたり、「どうしても荷物を受け取ってほしい」などと強い言葉でドアを開けるよう迫られたりしたら、大人でも対処に迷ってしまうものです。
お子さんには留守番中にこのような犯罪が起きていることを教え、
・何を言われてもきっぱりと断ること
・絶対に玄関のドアを開けて対応しないこと
・困ったらすぐに保護者に連絡すること
を約束させましょう。
小学生のうちは、宅配便の荷物も受け取らせないほうが安心です。
「お母さん(お父さん)は今、手が離せないので、○時にもう一度来てくださいと言っています」と言うようにさせるなど、保護者の留守をさとられないようにすることも一つの方法です。
保護者が不審者役になって対応を練習する「防犯シミュレーション」で、インターホン越しの対応を練習してみるのもおすすめです。
・鍵の開いている窓から忍び込むパターンへの対応
夏の間は、換気のために窓を開けているご家庭も多いと思いますが、家人が在宅中に家の中に侵入する「居空き」という窃盗犯罪にも注意が必要です。
お子さんに留守を頼むときは、保護者の方が家中の窓(小窓も)の施錠を行い、絶対に開けないように教えてください。
熱中症にならないよう、エアコンや扇風機の安全な使い方や、水分をこまめに取ることなどを約束しておきましょう。
家の周りの防犯対策も重要です。
敷地内の見通しが悪いと、犯罪者が隠れて忍び込みやすいなどの危険性が高まります。
植裁の手入れをしたり、足場になりそうな物を置かないようにしたりしてください。
表通りから見えにくい場所には、防犯砂利を敷いたり、センサーライトを設置したりするのもよいでしょう。
日中でも居空きは発生していますので、お子さんに留守番を頼むなら、家の防犯対策を徹底しましょう。
・玄関ドアを開けた瞬間に後ろから押し入るパターンへの対応
保護者不在の家に帰ってくる場合は、玄関を開ける瞬間に注意が必要です。
不審者に後をつけられて、強引に玄関に押し入られる犯罪が過去に起きています。
以下の5つのルールを守らせましょう。
・外出先では鍵を持っていることを人に知られないようにする
・家の敷地に入る前に、背後に不審な人がいないかよく見る
・玄関前で鍵を探してモタモタしないようにする
・ドアを開けたら誰もいなくても「ただいま」と大きな声で言う
・家に入ったらすぐに玄関を施錠する
鍵を持たせる場合は、キーチェーンにつないで服のポケットにしまうなど、外から見えにくく、サッと取り出せるようにする工夫が必要です。
鍵をもてあそんだり、見せびらかしたりしないよう、よく言い聞かせてください。
▼ 火気の保管場所を見直す
子どもは火への興味が強いため、留守番中にライターなどで火遊びをして火災になったケースも報告されています。
「火は使わない」と約束させているご家庭が多いと思いますが、言い聞かせるだけではなく、火気の管理を徹底することが大事です。
保護者が外出する前にガスの元栓はしめる、ライターやマッチを適切に管理してお子さんの目に触れない場所で保管するなど、火を使えないようにしてください。
ライターやマッチは見落としがないよう、家中を再チェックすることをおすすめします。
蒸し暑い日には旧型のエアコンや扇風機、タコ足のコンセントなど、家電まわりから発火する場合もあるそうです。
定期的なメンテナンスを欠かさないようにしておきたいですね。
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万が一、留守番中に火災など不測の事態が起きたら、絶対に自分でなんとかしようとするのではなく、早めに避難して近所の大人に助けを求めるように教えておいてください。
保護者の不在中に起きた不始末を隠したいと思うかもしれませんが、何よりも大事なのは命です。
判断に迷わないよう、何を最優先するべきかをしっかりとお子さんに伝えておきましょう。2017.07.27