[入学準備特集2016 Part7]入学式までに通学路の歩き方を練習しよう
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セコムの舟生です。
新1年生の保護者の方にとって大きな心配ごとのひとつは「登下校」ではないでしょうか。
幼稚園・保育園は送り迎えが基本でしたが、小学生になると子どもだけで通うことになります。
大人の付き添いなしで外を歩くのは初めて...というお子さんも、いるかもしれませんね。
そこで、今回の[入学準備特集2016]は、「通学路の歩き方」をテーマにお話します。
小学校からも「入学式までに通学路を歩く練習をしておいてくださいね」と言われていると思いますが、道順を覚えるだけでは不十分です。
通学路であっても交通事故や不審車による声かけ事案が発生しています。
通学路の安全な歩き方や注意すべきポイントを教える方法を具体的にお伝えします。
【入学準備特集2016】
・[入学準備特集2016 Part1]いまからはじめる!新1年生のための防犯入門
・[入学準備特集2016 Part2]新1年生にわかりやすく交通ルールを教えるには?
・[入学準備特集2016 Part3]一緒に小学校に通学するお友だちはいますか?
・[入学準備特集2016 Part4]学童保育に入れない!?「小1の壁」を乗り越えるには
・[入学準備特集2016 Part5]新1年生の保護者必見!持ち物の名前の書き方
・[入学準備特集2016 Part6]防犯ブザーの使い方を覚えて練習しよう!
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▼ 小学1年生に教える!「通学路を歩く練習」の方法
まずは、お子さんと一緒に、小学校までの道のりを歩いてみましょう。
道順を覚えさせることも大切ですが、安全確認が必要な場所、安全確認の方法を覚えさせることがとても大切です。
大人から見れば当たり前のことでも、子どもの視点・立場にたって丁寧に教えることが、安全に通学路を歩くための重要なポイントになります。
<子どもに通学路の歩き方を教えるときのポイント>
(1) なるべく具体的に教える
「ここは危ないよ」ではなく、「なぜ危ないか」「どんなことに注意するか」を理解できるように説明してください。
(2) 子ども自身に考えさせる
子どもの安全能力をより高めるためには、いきなり正解を教えてしまうのではなく、
「ここはどうして危ないと思う?」「この道はどうやって渡ればいい?」などと質問してみましょう。子ども自身が考えることで理解度が深まり、応用力が身に付きます。
「これくらいわかるはず」「見えているはず」と思うのは間違い。
子どもの背丈からは見えなかったり、状況確認が難しかったりする場合もありますので、安全確認が必要な場所では、お子さんの目線から周囲を見回すようにしてください。
▼ 新1年生はココに注意!通学路で特にチェックするポイント
通学路で交通事故が起きやすい場所としては、以下のようなところがあげられます。
<事故が起きやすいのはこんな場所>
・ 歩道にガードレールがない通り
・ 信号機がない横断歩道や交差点
・ 車が走行する路地
・ 道幅が狭いところ
また、交通事故以外の心配ごととしてあげられるのが、連れ去りなどの犯罪被害。
死角が多くひと目につきにくい場所では、たびたび子どもが被害者となる事件が起きています。通学路でも、以下のような場所のそばを通るときは、十分な警戒が必要です。
<事件が起きやすいのはこんな場所>
・ 高い塀や植栽などで見通しの悪い通り
・ 樹木が多く、外から見渡せない公園
・ 空き地や工事現場
・ 駐車場や駐輪場
該当するところがあれば、見るべきポイントや歩き方を重点的に教えてください。
また、危険箇所だけではなく、子どもが助けを求められる場所、安全な場所がどこにあるのかも、あわせてチェックするようにしましょう。
具体的には、交番や「子ども110番の家」、コンビニ・飲食店などのお店です。
▼ 新1年生のための「通学路を歩くときの3つの心得」
子どもの安全意識を高めるために、通学路を歩くときの心得として、3つのことを言い聞かせましょう。
1) ひとりにならない
子どもを狙った犯罪は、ひとりでいるときに多く起きています。
2) 通学路を守る
通学路を外れたり、寄り道したりすると、保護者や学校の先生が居場所を把握できなくなりますし、危険な場所を事前に確認できていないケースが多くなります。
3) 防犯・事故防止アイテムを身に付ける
防犯ブザー、リフレクターをいつでも携帯する習慣を身に付けさせましょう。
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入学までに全部覚えさせようとすると大変ですし、最初から何でもうまくできるわけではありません。それでも、親御さんと一緒に通学路を歩く練習をしたことは、子どもの大事な経験になりますし、「ここは注意しなくちゃいけない」という意識が少しずつ身に付いていくと思います。
入学まで時間が許す限り、親子で通学路を歩く練習を繰り返してみてくださいね。2016.02.18