卒業・進級を控えた子どもに教えたいSNSルール
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セコムの舟生です。
卒業や進級が近づいてきています。
節目のタイミングでは、多くの子どもたちがスマートフォンやタブレットを活用し、友達との思い出を共有したり、お別れメッセージを送り合ったりすることが多くなるでしょう。
写真や動画を手軽に共有できるアプリや、グループで会話を楽しめるツールの利用が増えるかもしれません。
しかし、無意識の投稿が思わぬトラブルにつながるケースも少なくありません。
そこで今回は、子どもたちに教えておきたいSNSの基本的なルールやマナーを、あらためてまとめます。▼ 子どものSNS利用の現状とリスク
写真や動画を簡単に送受信できるツールは、便利で楽しい一方で、利用方法を誤るとさまざまなリスクがともないます。
<SNS利用がもたらすリスク>
・個人情報の流出
写真や動画の背景に学校名や地名が映っていると、子どもの通う学校や自宅の位置が特定される可能性があります。文章だけの投稿から個人情報が特定されることもあるので注意が必要です。
・誹謗中傷やトラブル
他人を傷つけるコメントや、意図しない表現が原因でトラブルに発展する場合があります。
言葉のニュアンスや受け取り方の違いが誤解を生むことが少なくありません。
・不適切な接触
不審なメッセージや勧誘が届くケースが届くことがあります。
不審者からの接触は非常に巧妙です。身分や性別を偽るなどして言葉巧みに接触するため、子どもだけ対応することは難しいでしょう。
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▼ 子どもに教えたい具体的なSNSルール
SNSを安全に楽しむためには、ルールやマナーを具体的に理解していることが肝心。
以下の3つのポイントを親子で確認してみましょう。
(1)写真や動画の共有に注意する
SNSは、不特定多数に見られています。
不用意に自分や友達の顔が写った写真を投稿しないよう注意が必要です。
特に、制服や学校名が写り込んだ写真には注意してください。
背景に写り込む情報(家の周辺や目立つ建物、看板など)も確認する習慣をつけることが重要です。
また、他の子どもの写真を投稿するときは、必ず写っている本人とその保護者の許可を得るよう伝えましょう。
(2)言葉遣いや発信内容に気をつける
他人を傷つけるような表現や、悪意のある言葉を避けること。
冗談や軽い気持ちでも、不適切な発言とされて大きな問題になることがあります。
一度インターネット上にアップされた内容は、完全に消すことが難しいことを理解させることも重要です。
(3)プライバシーを守る設定を確認する
アカウントは公開範囲を制限し、見知らぬ人からのフォローやメッセージを受け取らない設定にしましょう。
アカウント名に本名を使っていないかなど、保護者も定期的に子どものアカウントを確認し、安全性をチェックしてください。
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▼ 卒業・進級前に親子でSNSについて話し合う機会を
子どもがSNSを利用するうえでもっとも大切なのは、子どもがトラブルに巻き込まれたときや不安を感じたときに、親へ気軽に相談できる環境があること。
卒業や進級が近づくこのタイミングで、SNSについて話し合ってみましょう。
<親子で話し合いたいポイント>
□ 客観的な視点でSNSのメリットとリスクを話し合う
□ 実際のトラブル事例を共有し、どうすれば回避できるかを一緒に考える
□ SNSを使う時間やルールを一緒に決める
子ども自身の普段の使い方を責めるような話し合いにならないよう注意してください。
「叱られるかも」という不安があると、子どもは親に話したくないと思うもの。
親は味方であることを伝える工夫も必要です。
また、SNS利用のルールを一方的に決めると、子どもが反発したり、隠れて利用したりする原因になりかねません。
話し合いを通じて、お互いに理解を深めるきっかけにしてください。
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SNSにはリスクもある。
卒業や進級という新たなステージの節目を迎える前に、あらためてSNSについて考えてみましょう。
「どうすれば安全に使えるか」を考えるきっかけをつくることで、新しいスタートがよりあかるいものになるはずです!* * * * * * * * *
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